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第六話 リールモルト王国2
しおりを挟む先程訪れた場所でそんなことを噂されてるとは知らず、幻想的な街を二人並んで歩く。
誰もがルーを見ては驚き、そして振り返る。そして近くの人同士でひそひそ話す。
わかるよ、俺だってこんな美女がいたら驚いて振り返るもん!正直隣を歩くとか恐れ多いわ!
「ショウ、お腹かない?宿屋に行く前に何か食べよ」
「異世界飯キターーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
両手を上げ空に向かって叫んだ。
「……そういうのは心の中でやってほしいんだけど。」
「ごめんつい……」
顔を赤くしながら頭をポリポリかく
「でも異世界でご飯ってやっぱりロマンなんだよ!カチカチの黒パンをスープに浸して柔らかくしカッチカチの干し肉をかじる!これぞザ異世界飯!」
「何を言っているのかわからないけど、そこに入りましょ。宿はすぐ近くだし丁度いいと思う。」
「……ルーってノリいい時はいいのに、バッサリ切るときは切るよね」
「だってショウのおふざけに全部付き合いきれないから」
口元を手で隠して上品に笑いながらルーが言った
あー俺はその口元を隠す手になりたい、貴方の吐息を感じたーい!
「ハイハイすみませんでしたっと、早くいこう!」
「もう、そんなに慌てないで。」
店に入るとオヤジが「いらっしゃい!今忙しいからちゃっちゃと決めてくれ!」と元気よく声を上げる!
んーこの大衆感。いいねぇ!それに俺が連れてるのは絶世の美女!これは……テンプレ来るか?!
「ショウ、先にいかないで!」
少し後にルーが入ってくる。入ってきた瞬間騒がしかった店内が一瞬で静まり返る。みんな急に動きが固くなったけどブレイクダンサーの宴会か?何かみんなカクカクしてんな。
「いらっしゃ…………いませ……」
なーに美人にビビってんだこのオヤジは、まぁわかるけどね。
「うちの店じゃ、口に合う物を用意できねぇかもしれませんが……大丈夫ですか?」
腰低くなりすぎでしょ、あからさまに美人を差別するタイプね、世界の非美人謝れ
「構いません、それよりも、今手持ちがないのです。明日必ず届けさせますので簡単な物で良いので何か用意してもらえますか?」
どこか威厳を感じるなぁ言いなれてる感?
オヤジは冷や汗を流しながら
「はい、じゃあ用意させてもらいやす」
と告げ裏に引っ込んでしまった。
少しして出てきたのは普通の白パンに、何かの肉のコンフィーにマヨネーズがかかったサラダと香草のスープ
美味しい!これが異世界の初ご飯?!ありえないっしょ!黒パン何処よ?!しかもマヨネーズ?!いやいやこれはやっちゃいけないでしょ?!マヨは転移してきた主人公がマヨを作って美味しいって感動されながら、大物貴族と仲良くなって異世界に広めるのがテンプレでしょ?!なーに俺の異世界ライフの大事なフラグへし折ってくれちゃってんの?!
「どう?」
ルーが首を傾け聞いてくる
「正直凄くおいしいけど、思ってたんと違った。いい意味で。もっと異世界って食に無頓着だと思ってたよ」
「一度ショウが思う異世界ってどんなところかじっくり聞いてみる必要があるみたい」
「はは、そうだね!でもやっぱり洋食なんだなーいつか和食も食べれるのだろうか」
「ショウはそのワショクっていうのが好きなの?それはどんな料理?」
「俺の故郷の料理だよ、説明が難しいなぁー醤油とか味噌を使って、米をおいしく食べる料理……かな?」
「ワショクっていうのはコメっていう物をおいしく食べる料理なんだ……ねぇショウ……それいつか食べさせてくれる?」
「あ、やっぱりないのね、それとも名前が違うかもしれないけど……材料がないんじゃなぁ……」
「……ショウの故郷に行けば?」
ルーちゃん食道楽なのかな?まぁ何かしらの方法で行き来出来たりするなら是非食べ貰いたいなー、でも世界間の移動って絶対日帰り無理じゃない?
「そりゃ勿論!帰る方法見つかったら一緒に俺の故郷へ行こう!」
静まり返った店で口に飲み物を含んでいた客が一斉に噴き出す。
うわっきったねぇ!
「……いく。」
フォークを持っていた客が一斉に落とす
何?!そういうテーブルマナーでもあるんですか?!
「最初は慣れない事もあるだろけど、数日もしたら俺の家も家族もすぐ気に入るよ!」
オヤジが調理器具を派手にぶちまける。
違う意味で騒がしいなこの店
「今から楽しみ。」
天使のような美しい笑顔に見惚れた数人の男達が一緒にいる女性に睨まれる。
俺も日本好きになってもらえたら嬉しいなー、つかこんな美人家に連れてったらオカン卒倒しそうだわ
おなかも膨れたところでオヤジにご馳走様と頭を下げ店を後にした。
◇ ◇ ◇ ◇
ショウ達が店を出た後少し経つと、さっきまでのお通夜モードとは違い騒然としていた。
「おいおいおい!!!あのお方ってあれだよな?!間違いなくリールモルト王国の至宝と呼ばれるあの方だよな?!」
「お、おう!間違いなくそうだろうよ!あんな真っ赤な瞳を持つ絶世の美女なんて一人しかいねぇよ!!」
店の中で誰が誰に話しかけているのかわからない状態で謎に会話が成立していた。
「バ、バカかお前!お前あの瞳を見たのか?!何か異常はないか?!」
「大丈夫みたいだ、真正面からじゃなく横からちらっと見ただけだったから……それでも一瞬クラっと来たよ」
「一瞬見ただけで心が奪われそうになったか……王都の美術館にあるあのお方を精密に書いた絵の瞳ですら、長く見つめると魅了されるっていう逸話がある位だからなぁ」
「おい!そんなことよりもあるだろう!あの男だよ!!真っすぐ目を!目をだぞ!見つめ合って話してたろ!そ、それに正常だった。あの男身内か?」
「いーやあのお方のご家族に黒髪黒目などという男は存在してない!あの方々の家系はみな銀髪のはず、というより黒髪黒目自体希少だろうよ!」
「そうよね?!それに皆さん聞いていらっしゃいましたか?あのお方達の会話を!あ、あれは……プロポーズですわ!!」
「やっぱりそうか?!自分の故郷にあの方を連れて行って家族と暮らすってそういう事だよな?!」
「そ・れ・に!!あのお方はOKしていらっしゃいましたわ!!」
「うおーーーーーーこんなにめでてぇ事はねぇぞぉ!!!!我が国の美の至宝がついに結婚だ!!今日は店からのおごりだぁ!!ぱぁーっと飲みやがれ!!リールモルト王国ばんざーい!!!」
「そして我がリールモルト王国の至宝の幸せを祝して……かんぱーーーーい!!!」
◇ ◇ ◇ ◇
ん?なんか俺たちが出てから急激に騒がしくなったなGでも出たか?
「ショウそこに宿屋があるから今日はそこに泊まって。」
隣を歩いてる俺のローブをちょんちょんと引っ張りながら言うルーに悶え苦しむ
そういって宿屋に入ると店主や他の客がこちらに気付き全員目を見開く。
何驚いてんだ?あぁ俺の顔や髪色が珍しいのか、街の人西洋系だったもんな。
「私は一緒には泊まれない……理由はショウならもうわかってると思うけど……また迎えにくる。」
俺ならわかってる?何が?あー女の子だもんねそりゃ男と二人はまずいでしょ、空気読める男だからね俺は!がっつかないよ!
「ああ全部わかってる。迎えに来てくれるだけで助かる、あんなことまでしちゃったしご両親にも早く挨拶しないとね」
出来ないウインクを試し、おそらく気持ち悪いであろう顔でルーを見る。
「やっぱり全部バレてるよね、それでも私は私だから。今の私が私だから」
私の中の私が今ゲシュタルト崩壊しかけてるよ。私は私?私以外私じゃないのとかそういう感じ?まだ魔力酔いの時の事気にしてんのか?
「ルーが何者でも関係ないよ、それにああいう秘め事なら大歓迎だよ」
少しからかうと、ルーが耳まで真っ赤してしまう。殺人級に可愛い。
その瞬間店主は口に咥えていたパイプを床に落とし、その音が店全体に響いた。パイプ煙草とは渋いねぇ
しっかし人多いのにえらい静かだな、ここは騒いじゃ行けない場所なのかな?
「店主さんお金はルーメリアの名に誓って明日必ずお持ちします。なのでくれぐれもよろしくお願いします。」
頭を下げようとしたルーに店主は慌てる
「お、お、おやめください!私になど頭を下げる必要はございません!私こそお目にかかれて幸栄の極みにございます」
おいてめぇ口説いてんじゃねぇよ、なんかイラッとするぞ。
でもこいつプププッ美人相手にカチカチに固まるとか女性経験なしかな?!だっせぇ!あ、特大のブーメランが今頭に刺さった。
「じゃあショウまた明日。今日はゆっくり休んで」
とても名残惜しそうな顔をする
ルーの頭に手を伸ばしなでなでしながら言う
「明日すぐ会えるでしょ?そんな顔すんなよ」
モテる男なら抱きしめたりキスの一つでもするだろうけど、俺にゃ無理!俺の事嫌いじゃないだろうけど100%俺に好意を持ってくれないとそんな事出来るはずもねぇ!今だって足震えてんぞ!手汗めっちゃ髪につけてないか冷や冷やもんだわ!
店内に居た客の数人が持っていたカップを落とした音が鳴り響く
静寂が気まずい……見せもんじゃねぇぞ
「うん!じゃあまたね!」
彼女が見えなくなるまで見送り店内の戻ると、店主が急いで駆け寄ってきた。
「お客様、お部屋までご案内させて頂きます。荷物はございませんか?」
「大丈夫です、あ、それと明日さっきの子が来たら部屋まであんなにしてもらってもいいですか?」
「?!!!?!!明日も……こちらへいらっしゃるのですか?」
「え?お金明日持ってくるって言ってなかった?」
「そうでございましたね……湯あみのご利用がございましたらお申しつけ下さい即座に何よりも優先的に用意させて頂きます。それではこちらの部屋になります、当店は大した宿屋ではありませんのでこちらで精一杯でございます。どうかご容赦下さいませ。それではごゆるりと。」
「は、はい、ありがとうございます」
ドアを開けて入るとクイーンサイズ程のベットがすぐ目に入ったので飛び込こむとすぐに意識を手放した
◇ ◇ ◇ ◇
「おい店主!さっきのルーメリアの名に誓ってとあのお方は言っていたよな?!」
常連の冒険者が店主に詰め寄る
「そうだな、あのお方は間違いなくルーメリア様だ。」
「まさかこんなさびれた宿屋でルーメリア様を一瞬でも見れるなんて……魔物に殺されかけて沈んでた気持ちが一気に吹き飛んだぞ!」
「ふん、さびれてて悪かったな!運がよけりゃ明日もいらっしゃるかもしれないしまたお目にかかれるかもな!」
「うぉーーーマジかよ?!それは明日は仕事休んでここで張ってるしかないな!!」
「邪魔だから仕事に行きやがれ!にしてもルーメリア様といらっしゃったあのお方」
「おお!俺も思った、完全にあれ男と女の一線超えちゃってるよな?!あんな事とか秘め事とか言ってたし頭に触れてたぞ?俺がやってみろ、絶対鎌で腕を落とされるわ!それにルーメリア様の顔見たか?耳まで赤くしてハニカんでたぞ!ちきしょーーーーーー!!俺ルーメリア様のファン150年はやってるのに!!」
「バカ俺なんて270年はやってるね」「俺は240年!」「私は400年よ!」
「うるせーバカ共、次から次へとガヤガヤ沸いて来やがって!俺の店でぎゃーぎゃー騒ぐな。後お嬢ちゃん意外と歳いってるんだな」
パチンッ!店主の頬に紅葉が出来きる
「と、とにかくだ、おそらくあのお方はルーメリア様の大事なお方。騒いで迷惑をかけるな!」
「「「「はーい」」」」
ショウ達のあずかり知らぬ所でまた一つ噂が生まれてしまう。
ショウは魔法の事以外は基本的にあまり深く考えない。自分の発言に周りがどう思うかまで考えが及ばず自己評価が低いのでまさかそんな噂になるなんてことも全く頭にない。
ルーメリアは思慮深く頭の回転も速いのだが自分の美貌や、他人にどう思われてるかに無頓着なので気にせず振舞った結果とんでもない噂が生まれ、瞬く間に国中に広がる事となった。
その噂がルーメリアの父の耳に入るのにそう時間はかからず、ショウの運命は大きくかわかる事なる。
「ふふふ、明日でいいのだな?」
紅い瞳を持つ整った顔の男が王座に座りながら煌々と瞳を輝かせていた
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本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
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