蒼炎の魔法使い

山野

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第五十一話 眼鏡を取ると実は可愛いはほぼないが、眼鏡をかけて可愛いは良くある

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「この国にそんな組織が根を張っていたとは…  あの薬には大変迷惑しておったのだ、あれは国を疲弊させる悪魔の薬だ」

俺たちは謁見の間ではなく城にあるとある一室で密談を行なっていた、ここには国王と、俺達三人しかいない

ブライケルの息がかかった人間がどの位いるかわからないからだ

「違法な人身売買も未然防げて何より 盗品や人身売買の為に攫われた者達は順次送り手届けるよう手配してある」

結構人格者だなこの王様は、信用しても問題なさそうだと俺の殆ど当たらない勘が告げている

「ありがとうございます、時期にブライケルと元ギルドマスターがいなくなった事によって、隠れて繋がっていた者も明らかになるでしょう」

「この国の膿もこれで出し切れればいいのだがな」
王はどこか遠い目をした

「それであの屋敷には出品されるはずだった者達以外誰もいなかったらしいのだが何かしらんか?」
エメが掃除するって言ってたなー… 何も残ってないとか一体何したんだ…

今日庭に出てみると知らない樹がいくつか新たに生えてたけど、絶対関係あるよなー

「さ、さぁわかりません、大方証拠隠滅に誰かが動いたのでは?」
困った時は組織の陰謀論にすりゃいいんだよ。 信じるか信じないかはあなた次第です!

「ふむ、その線が一番可能性が高いだろうな」
王は顎に手を置いて頷いた、ふふふまんまと騙されちゃって

「してショウ伯爵よ、此度の働きの褒美にわが娘達を…」

「お、お願いがあります!」

両脇から飛んでくる肘鉄を生身で受けたので血反吐が出そうになるが、頑張って王の言葉を遮る
とんでもない爆弾放りこんでくるな国王よ! ここに来るまでどれくらい貴方の娘に会わないようにスネークしたと思ってんだ! 段ボールあったら入りたいわ!

「ほう、申してみよ」

「孤児院を作って欲しいのです」

「孤児院?  宗教国家などではあるみたいだか普通の国家ではきかんな。 理由は?」
魔物なんかがいるこの世界じゃ、聖職者位しかそういうところにまで目が行かないのは当然か

「子供とは国家の宝です、子供が不幸な国に明るい未来などはありません」
俺の言葉は更に熱を帯びる

「少し教育するだけで国の兵士にもなれますし、冒険者にだってなれます、自立を促す事が大事なのです。 人材不足やスラム撲滅は1日2日では解決出来ません、時間を掛けて取り組む必要があるのです。」
教育の大切さを説くが、本当は子供を免罪符に自分のやり場のない想いを誤魔化したいだけだ

「たしかにそうかもしれんな、だか…」
王の目が鋭くなる

「お前の本当の狙いは何だ?」
聡明な方だ…  俺の心情などお見通しか…

「流石です、本当は自分のためですよ…」
俺は苦笑いした

王は目を瞑り少しの間思考を巡らせ口を開く

「ふふ、そうか…   お前は大物だな」
何処がだよ!!  小物中の小物だわ!

「お前の息のかかった者を教育させ、国を作る礎とするという事だな?」
まぁ国は人の集合体だからな、確かに礎だ。 俺の息がどうとかは気にする必要ないと思うが

「そうですね、僕の息がかかっているかどうかともかく、投資した分はすぐに回収できると思いますよ」

「ほう、すごい自信だな」
国王は驚いた顔をした

「えぇ、難しい事ではないので、この国にも大きな見返りを約束しましょう。」
子供達が大きくなれば国に貢献し、更にその子供もするだろう。  それは国にとっては財産だ

「わかった良いだろう!  孤児院を作ろう! そして簡易的だが教育施設も用意しよう、そしてその時が来たら私は手を貸すと約束する。  リールモルト国王も喜んで手を貸してくれるだろう」
ん?  なんでルーのお父さん出てきた??

「は、はぁ…  ありがとうございます」
よくわからないまま俺が頭を下げると両脇にいた2人がクスクスと笑っていた

これ前にも見たぞ…  まさか?!

「もう下がって良い、ご苦労であった。  2人もありがとう。  王女と女王が付いていればこやつも安心だろう」

「…任せて」

「面白い事になりそうだわ」
2人のニヤニヤが止まらない、何故だ?!  何なんだ?!

「ちょっとま…」
何か勘違いしていないか聞こうと思ったら両脇の嫁達にがっちり捕まれ引きずられながら退出されられた

◇  ◇  ◇  ◇

「結局何で笑ってたの?」
俺達は用事も済み屋敷に戻る途中だ

「…さぁ…  その内わかるかもしれない」

「フラグは回収する迄がフラグなのよ」
思わせぶりだなぁ… 遠足気分でフラグ立てた覚えはないぞ! おやつはいくらまで?

俺は歩いてる足を止めて気になっていた事を聞いてみる

「なぁ…2人ともさっきのどう思った?」
2人は俺の心の脆さを知っている、今回の俺の真意位気付いてるだろう

そんな俺を知っても同じ気持ちなのだろうか?

「…今までと何も変わらない、臆病で卑怯な所があるくらいで何か変わるわけじゃない。  みくびらないで」
少し寂しそうな表情にも感じる

「貴方が貴方でいる限り私達は何も変わらないわ、それに今だってあなたは良いことをした筈なのに、自己嫌悪で辛そうな顔してるじゃない」
俺が突然止まった事により少し前に出てしまう形になった二人は俺の目を真っすぐに見て答えた

あーそんな顔してたのか… ちょいブスがかなりのブスになってるなこりゃ

「…ショウの提案は多くの人を救う事になる。  その過程で貴方が救われるのがそんなにいけない事なの?」
わからない、答えはきっと出ない

「そうよ、それに貴方がさっきの提案で悦に浸るような男ならこんなに好きにはなれないわ、些細な事で悩んだり自己嫌悪したり、そんな貴方の人間らしい所が愛おしいのよ」
人間らしいか… レデリにもいわれたな

「私達はショウに完璧を求めてる訳じゃない。  だからそんな事で私達の気持ちを疑わないで、それは少し悲しい。」
彼女達の真っすぐな想いを少しでも疑ってしまったのが恥ずかしい…

「…どうしたの?」

「あら珍しいわね?」
俺は気持ちが高ぶり二人の手を握ぎっていた

「ありがとう」
心からの感謝だ、二人もニコっと笑いそっと手を握り返してくれる

普段二人以上いる時は出来るだけ外ではイチャ付かないようにしているのだが今日はそんな気分なのだ

「ちょっと遠回りして帰ろうか」

「…うん。」

「そうね」

途中からは二人とも腕を組む形に変わり、特に会話するわけでもなく秋色深まる王都を遠回りして帰った。

周りからは飛び切りの美女二人に腕を組まれていることにより羨望の眼差しが集まり、ルーとフララに見惚れて何かにぶつかったり、中には嫉妬が爆発したのか俺を険しい表情で睨みつける者までいる

そんな周りなど気にせず、言葉を交わさなくても通じ合っているのが実感できるこの時間がとても心地よく何よりも大事な物なのだと実感できたのだった

◇  ◇  ◇  ◇

ブライケルを倒してから特に何かするでもなく約一ヵ月の時が過ぎる。 ニートかよって? うるせぇ!疲れたんだよ! 元々用事なけりゃ家にこもるタイプの人間だよ? 激しい運動は体に毒でしょうが! 休憩だ休憩! 

それでも朝はイレスティと特訓と言う名のイチャつきだ、イレスティは何やら鮮血魔術という力に目覚めたらしい、俺の血を継続的に吸っている影響みたいで、ルーも何か変化があったのかと聞くとずっと前から体が軽いらしい、彼女にとって俺の血は身体能力上昇の効果があるようだ

新たに庭に生えていた樹は、エメいわく常闇の森に生息するイーターという名の生き物を栄養とする肉食植物で、血液を果実として実らせるという恐ろしい樹だった… 俺の血にも限界があるので、ルーやイレスティの為に前々から考えていたそうだ。 姉想いの良い子である。
それにしても果実の表面はかさぶたその物で、中に新鮮な血液が入っている。 正直めちゃくちゃ禍々しい… 俺の家が魔境化していく…

肉食で自律的に捕食する樹だが、俺達に危害を加える事はないので番犬ならぬ番樹だ。 肉をあげると嬉しそうに葉をゆさゆさと揺らす姿が可愛かったりもする。

孤児院も無事に設置され、まだまだ完璧とは言えないがストフ達もご飯がある程度食べられて勉強が出来る事が凄く嬉しいようだ。

何故か孤児院の院長は俺という事になっていて、ストフ含め孤児院に居る子供達は全員俺に一生ついて行くと言っているらしい… どうしよう…
 
ちなみに俺のステータスはこんな感じになっていた
【名前】ササヤマショウ
【種族】人間
【年齢】18(細胞年齢)(実年齢19)
【生命力】12000
【魔素量】99800
【魔力量】128000
【筋力】 4560
【速さ】 4490
【知力】 13500
【体力】 4710
【適正魔術】
【火・水・風・土・白・召喚】

【スキル】
【剣術Lv9】【短刀術Lv9】【二刀流Lv7】【体術Lv7】【魔法剣Lv7】【魔法拳Lv7】【気配感知Lv6】【気配遮断Lv6】【魔素操作】【魔素⇔魔力変換】【魔力操作】【魔法創造】【魔力回復大】【マナ操作】【マナ生成】

【称号】
【異世界人】【王女の騎士】【王女の血袋】【宝石泥棒】【二刀嘯風弄月流(笑)開祖】【グールエンペラーの主】【雷神狼の主】【フレイムグリフォンの主】【トライデントスネークの主】【常闇の森の支配者】【樹の大精霊の伴侶】【精霊王(仮)】【蒼炎の魔法使い】【Bランク冒険者】【輝人の友】【メイド神】【侍女の血袋】

【メイド神】
※一定数のメイドに神として崇められる存在。
メイドからの好感度に補正

なんだこれ! ガチで神になってんじゃん! メイドからの好感度ってイレスティ以外に手をだしたら確実にルーとフララに殺されるんだが?!

【侍女の血袋】
※侍女イレスティの血袋。 吸血した侍女に特殊能力又は、ステータス補正。

これの効果でイレスティは鮮血魔術を開花したんだろうな

俺のステータスも戦いの中で少しだけ上昇したみたいだ。 にしても魔素量の増加がえぐい… エメと愛を深め合った効果か… それにいつの間にか向こうでは19になってたのか…

そんなこんなで何もするでもない堕落した時間を今日もソファーに座って過ごしていた

ルチルとエメは朝から外で元気にはしゃいでいたので今は疲れて大きなソファーに座る俺の左側に座り、もたれかかる姿勢で涎を垂らしながら眠っている。 庇護欲が非常にそそられる光景だ

後ろからはルーとフララがダイニングテーブルに座り、お茶を飲みながら楽し気に会話している声が聞こえた

そして…

「…なぁレデリ? お前最近近くないか?」
ソファーに座る俺の右隣にべったりと密着したレデリが本を読んでいた。 朝食を食べさせるイベントが終わってからはずっとこんな感じなのでみんなも特に気にする様子もない

「ん? そう? 妹なら普通でしょ? 兄弟ならキス位するし」
それ小さい時の話! 妹にしても距離が近すぎる! 恋人の距離だよこれ! そんなレデリの顔は、何いってるのあんたバカなの?と言いたげな顔だ

「ゴミと称される人格破綻者の兄さんの隣に堂々と座れる人なんて限られてるからね、あんたバカなの?」
顔だけじゃなくてマジでいいやがったよ!

「お前は良くそんな人格破綻者の隣で落ち着けるな」

「こんな事兄さん以外にしたくないんだからね」
可愛い顔で抑揚もなく棒読みで言われた。 そういうギャップじゃねぇーんだよ! ツンデレってそういう事じゃねぇーんだよ! エメのやつ教えるならちゃんと教えろ!

「…それ違う! ツンデレっていうのはなぁ!」

「ご主人様」

俺が熱くギャップ萌えの何たるかについて語ろうとした時、イレスティが俺を呼び来た

「ご主人様にお客様が来ております」

「ん? 俺に? 知り合いなんてあんまりいないんだけど… どんな人?」

「何でもダルシエルの聖女様らしいのですが…」
少し眉間に皺を寄せて何やら言いたげだ

ルーとフララの刺すような視線が俺の背中にぶすぶすと乱れ打ちで突き刺さる。
お前らいつから視線を具現化する術を身に付けた! 俺は目殺を黙殺する。

「聖女? そんなファンタジーらしい設定の知り合いしないぞ? そもそも俺勇者じゃないし聖女とか縁がないと思うんだけど…」

「姉さん達の剣より鋭い視線を受け流せる時点で結構勇者だと思うけど」
レデリもいつの間にかルーとフララ、イレスティを姉さんと呼ぶようになっていた、みんなとの距離も近づいたようで俺としても嬉しい

「いやそうじゃなくて魔王と戦う勇者の事だよ、つうか魔王って存在するの?」

「魔王? 子供に聞かせる話位でしか出てこないよ」
あ、やっぱり… 大図書館でも魔王なんてのはなかった… 異世界冒険記というファンタジー世界に迷い込んだ話があったが所詮は空想上の話だろうしなぁ… 俺はこの世界でどうやってファンジーを楽しめばいいんだ?

「まぁ、とりあえず見てみるか…」

「エメ、ルチル、ちょっとごめんね…」

「むにゃむにゃお兄ちゃん… もう三回もしたでしょ?」

「主様…わらわの恥ずかしい所むにゃむにゃ」
お前らどんな夢みてんだよ!

レデリの凍えそうな冷たい視線と、ルーとフララの殺傷能力が付与された視線を背中に受けながらイレスティに連れられて玄関まで行くと、ドアの向こうで待っているであろう聖女と自称する者の気配を感じた

そぉっとドアを開けて見てみると… そこには汚らしい格好で髪もぼさぼさの女性らしき人が立っている

思ってたんと違う! イケボ、萌え声で配信してる人の素顔位思ってたんと違う!

そんな俺に気付いたのか自称聖女が隙間からそぉっと顔を覗かせる俺に話しかけて来た

「貴方がショウっていう人で間違いない?」
声は綺麗だ。 俺の経験上声が綺麗な人は実物あんまりってパターンが多い。 声優や配信者の顔に期待しすぎるあれだ

俺は上から下までゆっくりと彼女を見た

「…いえ人違いです」

ドン!
人違いだと言ってドアを閉めようとしたら靴を入れられ妨害された

ヤクザ手法! こういう取り立てドラマで見た事あるぞ!

「何で嘘をつくの! その腕輪! 大司祭のドウガは私の父よ」

ガン、ガン

「あードウガさんの… 取り立てですか?」
俺は会話している間もドアを閉めようと何度も手前に引いていた

ガン、ガン

「と、とりあえずドアを閉めようとするのを止めなさい!  痛い!」

「無理です! 怖いです」

「どこがよ!」

「顔」
めっちゃ怒ってた
「ムキー! 何でこんなやつの所へ行けなんていうのよ!」

「え? 誰に言われたんですか?」

「母よ、父親の腕輪の気配を追いなさいって。 特殊な魔術式が組み込んであるからすぐに見つけれると聞いて、遥々ここまで歩いてきたの!」

「は、はぁ… 俺の理想の聖女と違うのでお引き取り願います」

「長旅で色々あってこんなに汚れっちゃったの! でも心までは汚れてないわ」

「いや聞いてないんですが…」
聖女を汚すっていうのもそそるけどな

「しばらく行動を共にさせてもらいます」

「………」

ガン、ガン

「だからやめなさいって!」
無言でドアを足にぶつけた

一連のやり取りを見ていたイレスティが終わりがなさそうな二人に溜息をついて提案を出した

「ご主人様一先ずお風呂に入ってもらって、それからお話しを伺えばいいのではないですか?」

「ほらあの人もそういってるわ!」

「イレスティ、聖女なんてもんは大体トラブルしか運んでこない物なんだよ」
ガン、ガン

「痛い、やめなさいって! そうだ、これ持ってきたわ」
自称聖女がカバンから取り出した物に俺を目を見開く! なぜならそれは米らしきものだったのだ!

「聖女様どうぞおはいり下さい、イレスティ! 湯浴みの準備だ! 最優先でもてなせ!」
久々の米だ、そりゃテンションが上がる。 異世界の主人公が米を探す描写がよくあるが俺も日本人だやっぱり欲してたんだな

「貴方酷い変わりようね… 」
聖女のジト目が通り過ぎていくが無視だ 俺は手の平の返す速さな秒速で億稼ぐ男すら抜ける。 ん? ちょっと訳の分からない例えだったかな? この場合の抜けるというワードは、違う意味の抜けるに受け取られる事も危惧されるてしまうからして、いやだが待てよ… 抜くという行為その物に罪はない、思春期から一生涯付き合っていく伴侶のようなものだ! あれ?最初って何考えてたっけ?

「ご主人様、もう行かれましたよ」

「あ、はい」
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