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王子に婚約破棄されました。やったー、これでやっと推しと結婚出来ます。
しおりを挟む「 カサブランカ・バローヌ、今日を限りに婚約を破棄させてもらう。それから聖女の職も解雇だ。」
ウィリアム王子は春の花咲くパーティの席で、高らかに宣言した。
「 聖女の仕事は誰がするのですか?」
一応確認の為に聞いてみると、
「 サーシャに頼んであるから心配いらないよ。」
ウィリアム王子は憔悴しきった姿で優しく言った。
「 わかりました。出て行きます。」
嬉しくて嬉しくて、やったーって飛び上がりそうになるのを必死で堪えた。
だって、ほんの子供の頃に勝手に決められた婚約者だったんだもん。
王子だから、いいかなぁなんて思ってたけど私、高校生の時に出会ってしまったの。
運命の推しに。
一眼見ただけでわかった。
彼の事以外考えられなくなっちゃった。
他の人を好きなのに、婚約者がいるって辛いよ。
でも相手は王子様だし、こちらからお断りは出来無いって。
何度も両親に頼んだんだけど、莫大な慰謝料を払う事が出来無いって。
だから考えて、嫌われる事にしたの。
王子様からのプレゼントが届くんだけど、絶対に身に着け無い。
ドレスもブローチも指輪も全部。
パーティでダンスに誘われても断る。
接触はしないように気をつける。
こんな感じ。
あー幸せ。私、推しと幸せになるわ。
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