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黄色い花が春の訪れを告げるスプリングパーティで婚約者のカールは私に宣言した。
「 ダイアナ・バローヌこの嘘つきめ。本当の聖女であるシエルの手がらを横取りしたな!お前との婚約破棄だ。」
そんな事あるはずが無い。国の為、人のために一生懸命働いて来た私は大勢の前で罵倒された。
「私はシエルを虐めてなどいません。」
「うるさい黙れ!この国から出て行け!」
親同士の決めた婚約だったが、この国に生まれ育った私にとって、それは当然の事だった。婚約を破棄された娘は傷ものだから、私は祖国を後にした。
私が祈りを止めた途端に魔獣が侵入し、水は腐って作物は枯れだした。危険を察して私の後ろには人々の長い列が続いた。
人から聞いた噂によると婚約者だったカールは酷い病気になったらしい。聖女による祈りでしか治療出来ないのは分かっているのだが、誰にも癒す事が出来無いという。
私は呪ったりしていません。罰は神さまにお任せいたします。
「 ダイアナ・バローヌこの嘘つきめ。本当の聖女であるシエルの手がらを横取りしたな!お前との婚約破棄だ。」
そんな事あるはずが無い。国の為、人のために一生懸命働いて来た私は大勢の前で罵倒された。
「私はシエルを虐めてなどいません。」
「うるさい黙れ!この国から出て行け!」
親同士の決めた婚約だったが、この国に生まれ育った私にとって、それは当然の事だった。婚約を破棄された娘は傷ものだから、私は祖国を後にした。
私が祈りを止めた途端に魔獣が侵入し、水は腐って作物は枯れだした。危険を察して私の後ろには人々の長い列が続いた。
人から聞いた噂によると婚約者だったカールは酷い病気になったらしい。聖女による祈りでしか治療出来ないのは分かっているのだが、誰にも癒す事が出来無いという。
私は呪ったりしていません。罰は神さまにお任せいたします。
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