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7.
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紫央目線
「「「失礼します。」」」
中には
虎白さんと白兎と黒髪のもっさい男。
誰だ?
「!くーちゃん!」
くーちゃんって誰だよ
「久しぶり虹仁」
ギュ
あぁ虹か。でもなんでだ?
ちらっと紫音を見てアイコンタクトで「アイツ誰?」と聞くと、ゆっくり目線を下に下げられる。
これはお辞儀の合図。
俺たちより格上の人で、虹と仲がいいってことは土谷家の誰かだろう。
「「初めまして虹担当の如月紫央と紫音です。」」
「初めまして虹仁です。どちらが紫央さんでどちらが紫音さんですか?」
虹仁?虹仁様はの銀髪薄い青目だったはずだ。
でもこいつは黒髪、目はメガネで見えないが青眼には見えない。どういうことだ?
「私が紫央で、」
「私が紫音です。」
「そうなんですね。よろしくお願いします」
「高校の説明は子供たちにお願いしてもよろしいでしょうか。私と琥珀は虹二様の様子を見てきます。」
「分かりました。」
「「では、失礼します。」」
パタン
「虹さん。お久しぶりです。挨拶が遅れてしまい申し訳ございません。」
「気にしないでいい。」
「ありがとうございます。
皆さん、なにかお持ちしますか?」
本当は1番身分が低い俺か紫音が持ってくるべきなんだけどまぁ好きでやってるみたいだし。
「「マンダリンのフルシティ熱め。あ、ストレートね。」」
「ヌワラエリヤのストレートいつものカップで。」
「虹仁さんは何に致しますか?」
「これと同じの」
「了解しました。」
さて、黒髪黒目の理由を聞いてもいいのか?
「虹仁何飲んでるの?」
「…キャンディ?」
「それ名前で選んだでしょ笑」
「だって紫暮さんがいっぱい名前教えてくれたけどほとんど聞き取れなくて」
「でも良かったね美味しかったんでしょ?」
「うん。これすっごく飲みやすいし、それに頼んでないのにフルーツプリンまで出してくれたの!」
「「あの虹仁様」」
「はい!」
「虹仁様はプラチナブロンドの碧眼だと記憶していたのですが……」
「なぜ、黒髪なのでしょうか」
「あぁ髪はカツラで、メガネは色なしサングラスです。いつものままだと目立ちすぎるので。」
「「なるほど。確かに必要ですね。(変な虫除けに)」」
「あ、敬語と様抜いてください。俺もタメ口でいきます。」
「「わかった。ありがとう。」」
「あ、そうだ紫音、紫央、虹仁にどっちが紫音でしょう。やってみれば?」
どっちが紫音でしょう。は俺と紫音がシャッフルして見分けられるかという紫暮考案のゲーム。成功者は両親と虹だけ。
こんな短時間で成功するわけがない。
「「どっちが紫音でしょう」」
「右がきおちゃん!左がとしくん!」
……は?
どっちでしょう。の前に名前が間違ってるんですが。
「虹二それどっちがどっちなの?」
よく聞いた虹!
「紫央がきよちゃんで紫音がとしくんだよ?」
「理由は?」
「【き】さらぎし【お】んだからきおちゃん
紫音は、紫って虹の配列の7番目でしょ?だからドレミファソラシを"いろはにほへと”にして7番目の【と】と紫音の【し】と合わせてとしくん。」
虹仁はさっきの【くーちゃん】みたいにあだ名をつけるのが癖なのか?
「「………」」
「右がきよちゃん左がとしくん。ていうの当たってるでしょ?」
「「なんでわかった?」」
「え?違う人だから違うなって思ったの」
「「……」」
「虹仁と友達になれる?」
偉そうにしないし、個性的。それに、俺たちを見分けられるのは高ポイント。なら質問の答えは。
「「もちろん。それも最高の仲に。」」
友達以上かもな?
「「「失礼します。」」」
中には
虎白さんと白兎と黒髪のもっさい男。
誰だ?
「!くーちゃん!」
くーちゃんって誰だよ
「久しぶり虹仁」
ギュ
あぁ虹か。でもなんでだ?
ちらっと紫音を見てアイコンタクトで「アイツ誰?」と聞くと、ゆっくり目線を下に下げられる。
これはお辞儀の合図。
俺たちより格上の人で、虹と仲がいいってことは土谷家の誰かだろう。
「「初めまして虹担当の如月紫央と紫音です。」」
「初めまして虹仁です。どちらが紫央さんでどちらが紫音さんですか?」
虹仁?虹仁様はの銀髪薄い青目だったはずだ。
でもこいつは黒髪、目はメガネで見えないが青眼には見えない。どういうことだ?
「私が紫央で、」
「私が紫音です。」
「そうなんですね。よろしくお願いします」
「高校の説明は子供たちにお願いしてもよろしいでしょうか。私と琥珀は虹二様の様子を見てきます。」
「分かりました。」
「「では、失礼します。」」
パタン
「虹さん。お久しぶりです。挨拶が遅れてしまい申し訳ございません。」
「気にしないでいい。」
「ありがとうございます。
皆さん、なにかお持ちしますか?」
本当は1番身分が低い俺か紫音が持ってくるべきなんだけどまぁ好きでやってるみたいだし。
「「マンダリンのフルシティ熱め。あ、ストレートね。」」
「ヌワラエリヤのストレートいつものカップで。」
「虹仁さんは何に致しますか?」
「これと同じの」
「了解しました。」
さて、黒髪黒目の理由を聞いてもいいのか?
「虹仁何飲んでるの?」
「…キャンディ?」
「それ名前で選んだでしょ笑」
「だって紫暮さんがいっぱい名前教えてくれたけどほとんど聞き取れなくて」
「でも良かったね美味しかったんでしょ?」
「うん。これすっごく飲みやすいし、それに頼んでないのにフルーツプリンまで出してくれたの!」
「「あの虹仁様」」
「はい!」
「虹仁様はプラチナブロンドの碧眼だと記憶していたのですが……」
「なぜ、黒髪なのでしょうか」
「あぁ髪はカツラで、メガネは色なしサングラスです。いつものままだと目立ちすぎるので。」
「「なるほど。確かに必要ですね。(変な虫除けに)」」
「あ、敬語と様抜いてください。俺もタメ口でいきます。」
「「わかった。ありがとう。」」
「あ、そうだ紫音、紫央、虹仁にどっちが紫音でしょう。やってみれば?」
どっちが紫音でしょう。は俺と紫音がシャッフルして見分けられるかという紫暮考案のゲーム。成功者は両親と虹だけ。
こんな短時間で成功するわけがない。
「「どっちが紫音でしょう」」
「右がきおちゃん!左がとしくん!」
……は?
どっちでしょう。の前に名前が間違ってるんですが。
「虹二それどっちがどっちなの?」
よく聞いた虹!
「紫央がきよちゃんで紫音がとしくんだよ?」
「理由は?」
「【き】さらぎし【お】んだからきおちゃん
紫音は、紫って虹の配列の7番目でしょ?だからドレミファソラシを"いろはにほへと”にして7番目の【と】と紫音の【し】と合わせてとしくん。」
虹仁はさっきの【くーちゃん】みたいにあだ名をつけるのが癖なのか?
「「………」」
「右がきよちゃん左がとしくん。ていうの当たってるでしょ?」
「「なんでわかった?」」
「え?違う人だから違うなって思ったの」
「「……」」
「虹仁と友達になれる?」
偉そうにしないし、個性的。それに、俺たちを見分けられるのは高ポイント。なら質問の答えは。
「「もちろん。それも最高の仲に。」」
友達以上かもな?
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