華妖風月〜和風乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました〜

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3、転生した世界

かおうは状況を把握するため、机に向かうと、紙とペンを引き出しから取り出した。

かおう（確か...華妖風月の設定は）

①私が転生した華桜には、同じ年の従兄弟がいる。その従兄弟が国皇の息子の第ニ皇子。

②悪役令嬢である私のライバルのヒロインは、秋乃院　桔梗（あきのいん　ききょう）。

③皇家を支える上位貴族や皇家の血を引く貴族は院家（いんけ）と呼ばれていて、私の家である春乃院家の他に夏乃院家•秋乃院家•冬乃院家•水乃院家•火乃院家•風乃院家など様々な院家がある。


④秋乃院家の先代当主の年の離れた妹が国皇の弟に嫁ぎ子が生まれた。それがヒロイン。つまりヒロインは皇子や皇女達の母方従姉妹。私は皇子達の父、つまり国皇の姉妹の子だから、皇子の父方のいとこ。


⑤ヒロインも私も霊力が使える。


かおう（今のところ、思い出したのはこれだけ...まぁ、前世を思い出したばかりだし、華桜はまだ3歳だから、いくら一般家庭より優れた教育を受けていたとしても幼児の脳じゃ限界があるか。あとは追々思い出すと思うし、思い出したらまた書き足そう。)


　そう思ったかおうは、紙に霊力を使って封印の術をかけた。この封印はかおう本人にしか解けないため、内容を見られる心配もない。


かおう（小さい頃からある程度、霊力を使いこなせてるのは良かった。これなら私が転生者だってバレない。）