天狐と或る巫女の物語

2話

　天狐と常世と学校 　(2/4) 
結美が常世に帰って来た次の日。この日は金曜日で、結美は学校に居た。 


「今日は新しくこの学校に赴任した先生を紹介するよ～。天野先生、入ってください。」


「はい。」


その教師を見た結美は固まった。 何故なら･･･その教師は黄玉だったから。 

結美「うそ･････」

･･･････････････････
放課後。黄玉は結美を呼び出した。 

天野先生（黄玉） 「間薙さん。」


結美「････何ですか。」


黄玉「ちょっといいかな。」

･･･････････････････

黄玉について行った結美は、すぐさま疑問に思ったことを聞いた。


結美「おっ、黄玉さん！何でここに？！」


黄玉「お前を守る為だ。」


ドキン。 


結美は黄玉の言葉の所為で胸のどきどき が止まらなかった。 

黄玉「“結びの巫女”は異世にとって大事な存在だからな。」


結美「え゛････」
（何よ！黄玉さんの言葉のせいでどきどきしちゃったじゃない。ときめいて損した！）