天狐と或る巫女の物語

9話

　黒狐襲来。


黄玉「また来たのか。黒狐。」 


黒狐「三回も侵入されるなんて……この屋敷は警護が弱いのかな？それとも……屋敷の主の力がその程度って事なのかなぁ？」


黒狐はくすくす笑いながらそう言った。 そして魔力の篭った
刀で黄玉を斬りつけた。
しかし黄玉は、余裕の表情で軽々よける。


黄玉「炎球（えんきゅう）！」


黄玉は、この間より大きく激しく燃え上がる炎の球を黒狐に投げる。
しかし黒狐は直ぐさまよける。


黒狐「虹火（こうか）！」 

黒狐は虹色の炎を出し黄玉に投げた。


黄玉「金壁（ごんへき）。」


黄玉は金属の壁を創りそれを防ぐ。


「やめてください！」


黄玉「結美？！」 


そう言うと、結美は黒狐に向かって自身の霊力を籠めた弓を放った。



黒狐「くっ！」


弓は見事黒狐にあたり、黒狐はその場から消えた。