口づけの契り

神無月 花

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弐話

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 梨花「じゃあ、また明日ね!」


結「うん。バイバイ。気をつけてね。」


  梨花は校門を出るとゆっくりと歩き出した。しかし、何かがおかしい。その違和感の正体に、結はすぐに気がついた。...梨花は、自身の家と反対方向へと歩き出したのだ。


結「梨花ちゃん?どうしたの?何か用事でも...」


    いつもならば、自分が話しかければ明るくこたえてくれる親友が、まったく自分の方を見ようともせず、自分の問いに答えてくれない。事の異常さに気がついた結は、さらに違和感を感じた。



結(おかしいわ。この先には古いお社のある森しかない。神職の家系でもない梨花ちゃんが何故お社に...)




   いつもとはまったく違う様子の親友を心配した結は、梨花の顔を覗き込む。...梨花の目は虚ろで、何かをただ一心に呟いている。明らかに正気ではない。




 梨花「....さま。」



結「え?」



  友の言葉をよく聞き取れなかった結であったが、最後の方だけは確かに聞こえた。梨花は、○○様。と呟いていたのだ。様付けしているところからして、その言葉は神の名前か。




 「お狐様。今、あなたのもとへ参ります。」



結(お狐様?梨花ちゃんは狐に憑かれているの?!それはまずいわ...早く梨花ちゃんのお祓いをしないと....)








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