口づけの契り

神無月 花

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弐話

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*梨花視点*



 夜。なかなか寝付けなかった梨花は、本か漫画でも読もうかと思い、ベッドから本棚へと向かった。



梨花「明日は土曜日だし、午前中用事もないから徹夜しちゃお!」



  そう言った梨花は、本棚まだ読んでいない小説と漫画を取り出した。漫画と小説の表紙には、和服を着、獣の耳と尾を生やした美しい男性が描かれていた。




梨花「うんうん!今はやっぱりお狐様だよね~!さ~、読も読も!」



  そんな梨花の耳に、聞き慣れぬ男の声が響いた。


《本物のお狐様に会ってみたくない?》



梨花「...え?」



 薄暗い夜の風景に、明らかに異質な明るい光があらわれた。そして、光の中から一人の男が姿をあらわした。




 「こんばんは。はじめまして麗しいお嬢さん。」



  男はとても美しい男だった。絹糸のように艶やかな髪、二重で切れ長の目、形の良い唇、スッと通った鼻筋...誰がどう見てもイケメンだと思うであろう。 ただ、男は明らかに他とは異なる点がいくつかあった。 まず第一に、男の髪はアルビノなのか?と思う程白い。まるで新雪のようだ。 第二に、男は人間にあるはずのない獣の耳と尾をもっていった。 コスプレか?とも考えられるが、尾と耳はとても自然な動きをしており、偽物だとは思えなかった。 また、男の格好は洋服ではなく、和服であった。





            



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