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第ニ集
2.双子の企みー⑤
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癒良「紫苑!」
紫苑「癒良。」
癒良「何かあったんか?目が赤いんやけど...」
紫苑「何もないよ。大丈夫。」
あの後、紫苑は清秋の腕の中でずっと泣いていたのだ。目が赤いのは当然である。
(大丈夫には見えへんのやけど。)
癒良「すまんな、紫苑、ちょっと視させてもらうで。」
そう言うと、癒良は紫苑を抱き寄せた。今、紫苑と癒良は横に向き合った状態だ。癒良は、紫苑の額に札を貼ると、その上から自身の手を重ねた。
紫苑(あ。癒良、私の記憶を視てるんだ。)
そして、記憶を視終えた癒良はそっと紫苑の額から自身の手と札をどけた。
癒良「そうか。怖かったやろ?泣きたなるのも無理ないな。」
紫苑「うん。でも、もう大丈夫だから。癒良達こそ大丈夫なの?最近、ずっと本家に居て仕事してるじゃない。」
癒良「俺も清秋も体調は全然問題ないで。おじさん達も大丈夫や。」
紫苑「そっか。なら良かった。」
*
紫苑は、疲れの為、本家の縁側に座り、休憩しながら花を観ていた。すると
「紫苑ちゃん!」
背後から、誰かに声を掛けられた。東京分家の双子の件や芦屋の事があり、警戒心を強めていた紫苑は、その声を聞いて警戒を緩めた。
紫苑「康名伯父さん。」
紫苑に声を掛けたのは、清秋の父であり、紫苑の母の実の兄である康名だった。つまり、紫苑の伯父である。
康名「東京分家の人間にさわわれたって清秋から聞いて...心配したんだよ!」
紫苑「ごめんなさい。心配かけて。」
康名「良いんだよ。無事で何よりだ。」
紫苑「癒良。」
癒良「何かあったんか?目が赤いんやけど...」
紫苑「何もないよ。大丈夫。」
あの後、紫苑は清秋の腕の中でずっと泣いていたのだ。目が赤いのは当然である。
(大丈夫には見えへんのやけど。)
癒良「すまんな、紫苑、ちょっと視させてもらうで。」
そう言うと、癒良は紫苑を抱き寄せた。今、紫苑と癒良は横に向き合った状態だ。癒良は、紫苑の額に札を貼ると、その上から自身の手を重ねた。
紫苑(あ。癒良、私の記憶を視てるんだ。)
そして、記憶を視終えた癒良はそっと紫苑の額から自身の手と札をどけた。
癒良「そうか。怖かったやろ?泣きたなるのも無理ないな。」
紫苑「うん。でも、もう大丈夫だから。癒良達こそ大丈夫なの?最近、ずっと本家に居て仕事してるじゃない。」
癒良「俺も清秋も体調は全然問題ないで。おじさん達も大丈夫や。」
紫苑「そっか。なら良かった。」
*
紫苑は、疲れの為、本家の縁側に座り、休憩しながら花を観ていた。すると
「紫苑ちゃん!」
背後から、誰かに声を掛けられた。東京分家の双子の件や芦屋の事があり、警戒心を強めていた紫苑は、その声を聞いて警戒を緩めた。
紫苑「康名伯父さん。」
紫苑に声を掛けたのは、清秋の父であり、紫苑の母の実の兄である康名だった。つまり、紫苑の伯父である。
康名「東京分家の人間にさわわれたって清秋から聞いて...心配したんだよ!」
紫苑「ごめんなさい。心配かけて。」
康名「良いんだよ。無事で何よりだ。」
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