陰陽ノ花〜現代陰陽師奇譚〜

第四集

告白

清秋･癒良｢｢告白された？!｣｣


　癒良｢誰にや？!｣


紫苑｢奈良分家･茨城分家･岐阜分家･岡崎分家の次期当主に...｣


　　癒良｢はあ？!あの４人は、紫苑とは何の接点もなかったやん!｣


　清秋｢一目惚れ...とかな。｣

　　癒良｢一目惚れぇ？!｣


　　清秋｢大祭の時の紫苑を見て好きなったのかもな。｣


　　　癒良｢大祭のとき言うたかて、そいつら、直接紫苑の舞を見たわけやないやん!｣


　清秋｢だから妙なんだよ。｣


紫苑｢妙...って？｣


　清秋｢誰かが術を使って、その四人が紫苑を好きになるよう操った...とかな。｣


　癒良｢他家の霊能者が術使ったてことはありえへんのか？...賀茂　唯幸とか。そんな事、一族内の人間にはできへんのやから。一族内の人間には、まじない系統の術は効かへんのやし。｣


　清秋｢　その可能性は極めて０に近い。今、他家の人間がその四人を操ったって得はないだろう。直系の人間が傍系の人間を操ったのかもな。血縁的に遠ければ、まじない系の術は全く効かない訳じゃないし。｣