陰陽ノ花〜現代陰陽師奇譚〜

第四集 四ノ巻

魂替えの祭

　その日の夜。仕事を終えた清秋は、蔵の中に居た。



清秋｢一の蔵の一階には無いか...｣





　泰山府君祭関連の書物を探し始めてすでにに４時間。時刻は深夜０時になっていた。本家の蔵は一の蔵,二の蔵,三の蔵,と3つの蔵があり、さらには１階と２階に分かれている。清秋は手始めに一の蔵から探していたが、禁術関係の書物がそう簡単に見つかる筈がない。 




清秋｢二階も探してみるか。｣


    そして、同時刻。


正明も土御門家の蔵で泰山府君祭に関する書物を探していた。安倍の直系家系と土御門家には二つの蔵があり、正明も清秋と同じように一の蔵から書物を探していた。





正明｢一の蔵の１階にはありませんね...｣


正明｢二階も探してみましょうか...｣


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正明｢二階にも無い...と。ふう。もうこんな時間ですか。｣



蔵の中にある時計を見ると、時刻は深夜２時を指していた。



正明(明日も魂替えの祭りの対策話会が有ることだし、そろそろ寝ないと...)