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第四集 四ノ巻

魂替えの祭

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 癒良「紫苑っ!」


その一時間後。清秋から電話をもらった癒良が本家に到着した。



 紫苑「癒良。」


  癒良「体調はどうや?!大丈夫なんか?!」

紫苑の顔を見た直後、癒良は紫苑を強く抱きしめた。
 
   紫苑「ちょ、癒良!苦しい苦しい!」

  
    癒良「あっ!すまん!」


   紫苑「私は大丈夫だよ。」


    癒良「よかった....!」


   紫苑「癒良の方こそ、仕事は大丈夫なの?」


    癒良「大丈夫や!紫苑に早く会いたくてサッサと仕事を終わらせてきたんやから!」


   紫苑「そ、そう////」


 癒良にキスされる前まで紫苑にとって癒良は、仲の良い幼なじみであり、身内のうちの一人であった。が、癒良に幾度かキスをされる内に、癒良の事を意識するようになっていた。そんな相手から"自分に会いたくて仕事を早く終わらせた" などと言われた紫苑は、顔を赤らめて俯く。




 癒良(紫苑...ほんま、かわいいな!)
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