【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!

まにゅまにゅ

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第128話 《リーネの視点》恋バナ

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 次の日、女性メンバーだけで買い物に行くことにした。ウォレンスは湾岸都市ヤラナから一番近い街であるため、交易の中継地点としての役割もあるから色々物が揃っている。たまにはオシャレをして買い物だってしたいし美味しいものも食べたいのだ。そして、女性だけでしか出来ない話も当然あるわけで。

 それで先ずはお茶でも、と四人で喫茶店に立ち寄った。店内に入ると外のテラス席へと案内される。テラス席だから当然街行く人達の目が届くんだけど、テラス席に座っている人達は美男美女ばかりだ。

 でも私達だって負けてないと思う。ルウが開発した美肌薬はまだ商品化されておらず、試作品ということでコミュニティ内の女性陣だけが使用している。その効き目は凄く、肌の潤いや保湿はもちろん、汚れも分解してしまうし美白効果まである。髪だってサラサラで艶が出るようになる髪専用の液体石鹸があるのだ。

 そんな美容品を使用しているのだから後は元の顔立ち勝負なんだけどね。それだってそこまで劣っている訳じゃないと思いたい。

「で、リーネはルウとどこまでいったのよ」

 注文を終えるなり身体を前に乗り出してミラが聞いてくる。アレサもルカもその一言に反応したのか私に注目が集まった。

「えーとね、キ、キスはしたよ……?」
「それは前にも聞いたぞ。そこから進展はないのか?」
「ルウも私忙しくてなかなか2人の時間が取れなくてそれで……」

 セフィロトの家創設後ルウはとにかく忙しかった。王子殿下の要請もあり王立魔導研究所にも顔を出していたし、ベルナール商会との交渉や商品の開発に後輩達の勉強を見たりと、とにかくやることだらけだったのだ。

 私も勉強を見るだけじゃなく、聖女として祭り上げられたせいで教会や国のお偉いさんと会う機会が多かった。学がないから私一人じゃ心細いだろう、ってことでリオネッセさんが一緒にいてくれたのは有難かったけど。

 それで恥をかかないために、ということで勉強することも多かったのだ。そのうち神聖アルテア皇国にも行かないといけないのだから儀礼的なことも学ばないといけないし。

「うん、龍炎光牙のみんなは確かに忙しかったよね。アレサはアレサで騎士団に混じって訓練させられていたし、サルヴァンもリーダーとしてやることだらけだったもんね」
「まぁ、私は頭を使わなくて済んでいるからまだ楽な方だな。剣の修行は楽しいしぞ?」

 ルカも私達が忙しかったことには理解を示してくれている。頭脳労働がないのはアレサだけだけど、アレサはアレサで別の大変さがあったようだけどね。

「そういやアレサはいい人いないの?    騎士団の訓練に混じっているって聞いたけど、結構モテたんじゃない?」

 そうだ。私達四人の中で誰が一番美女か、と聞かれたら皆がアレサと答えるよね。スラリと長身でカッコよく、プロポーションも抜群で色白な美女。外見だけならおおよそ欠点なんて見当たらないと思うほどで、貴族の子女でもここまで美しい女性はそういない。

 そんなアレサなんだけど、浮いた話が全くと言っていいほどない。剣に夢中になり過ぎて男に目がいかないのかも。

「うん?    私と付き合いたいなら強くないとダメだな。そう、たとえばアニキータさんのようにな」
「えええええええええ!」
「爆弾発言だわ!」
「ひゃーーーーっ!」

 アレサの発言に私たちは思わず声をあげる。アニキータさんは確かに一見して爽やかなイケメンかもしれない。でもあの超絶マッスルボディは意見が分かれると思う。

 私達は筋肉の誓いとは結構交流があり、クランハウスに食事に誘ったことだってある。あのマッスルボディに後輩達からの人気も高く、何度か遊びに来てもらっているほどだ。そしてアニキータさんは強い。バスタードソードを振り回す剛腕なんだけど、素手でも強い。むしろ素手の方が強いんじゃないか、ってルウも言っていた程だ。単純な剣技じゃアレサには敵わないんだけど、破壊力重視の一撃必殺はサルヴァンでさえ「まともに喰らいたくないな」と言わせるほどの凄みがある。

「お、おいおい、たとえの話だぞ?    確かにあのパワーは憧れるものがあるし、筋肉の美しさも素敵だと思う。健康的な白い歯を光らせる爽やかさは頼れる男だと思わせるし、優しくて大人の包容力もあるが……」
「めちゃくちゃ褒めてんじゃん」
「アレサがそこまで褒めるなんて!」
「アレサ顔真っ赤だよ?」

 アレサはしどろもどろになりながら言ってるけど、否定している要素どこ?
 カオル真っ赤だし、アレサのあんな表情初めて見るんだけど。これは完全にほの字としか思えないなぁ。

「~~~~~!」

 二の句が告げず、アレサの赤みがさらに増して耳まで真っ赤だ。口をパクパクさせて何を言ったらいいのかわからなくなってるみたい。アニキータさんなかなかやるぅ。

「そ、そそそそ、そういうミラこそフィンとはどあなんだ?」
「へっ!?」

 しかしアレサの思わぬ反撃にミラが素っ頓狂な声をあげる。そして次第に顔を赤らめていくと、乙女の表情を見せた。

「べ、別にどうもないわよ……」

 恥ずかしいのかそっぽを向いて答える。本人は否定しても周りから見たらバレバレな気がするんだけどなぁ。

「お待たせしましたー。ご注文のレモンティー4つでございます。ケーキのほうもすぐにお持ちいたします」

 そうこうしているうちに注文したレモンティーが届く。ミラは落ち着こうと一番にレモンティーに手を伸ばし、口をつけた。

「えーっ?    じゃあ私狙っちゃおうかな?    フィンって結構頭いいし、背もあるしかっこいいよね」
「ぶーーーっ!!    ゴホッゴホッ!」

 ルカが意地悪くクスッと笑いながら告げるとミラが口からレモンティーを吹き出した。そして盛大にむせる。

「ぷっ……、ミラ大丈夫?」

 と心配しつつも笑いを堪えるのが辛い。いやそこまで反応するんだね。ルカって結構可愛いから恋のライバルにはしたくないよねきっと。私の方は心配してないけどね!

「ミラ、冗談だからね?」
「けほけほ……。わ、わかってるわよ……」

 いや、むっちゃ動揺してたじゃん。喉が回復していないのか、かすれ声だし。

「そ、それよりルカはどうなのよ?    気になる人とかいないの?」

 ミラは少し呼吸を整えると、ルカに話を振った。ルカのはちょっと気になるな。そういう相手ができれば復讐以外の生き方を見つけられるのに、って思ってたから。

「私?    うーん、どうかなぁ……」

 ルカは顎に人差し指を当て、考えながら言葉を選んでいるようだ。その様子にみんなの視線が集中した。
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