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第三章 黒龍
20 領主をわからせろ!
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「領主に話がある。取り次げ」
俺は領主邸に着くなり門番に命令した。
「話は聞いている。戻って来たようでなによりだ。そこで待っていろ」
「いいだろう。それと黒龍の素材の一部なら譲ってやると伝えておけ」
これが俺の最大の譲歩だな。一部といっても黒龍の鱗4枚と牙を1本だがこれでもかなりの値打ちのはずだ。欲ボケかますなら知らんけどな。
「わかった。いいだろう」
門番は領主邸へと入っていく。そしてしばらくすると戻って来た。
「喜べ、領主様がお会いになる。案内してやるからついて来い」
「わかった」
俺は素直に案内されてやった。さて、領主はどういう態度で来るのかな?
邸内に入るとまたも護衛騎士がやって来て案内を交代する。こんなゴミじゃ護衛にならんのだがな。ま、いいか。
そして再び執務室に通され中に入る。領主の横には拘束されたルルナちゃん。ここで人質を出してきたようだ。
「よく来たなジェノスよ。黒龍の素材を持ってきたそうだな。出してもらおう」
「いいだろう。黒龍の鱗4枚と牙を1本だ。黒龍が生きている以上これ以上の素材は取れん」
俺はアイテムボックスから黒龍の鱗はと牙を取り出す。そしてそれを護衛騎士に渡した。
「だったら今すぐに黒龍を殺して来い。貴様ならできるはずだ」
「無理だな。勝てたのはたまたまだ。それにもう戦う理由もない。下手に手を出して怒らせたらこの街は終わるぞ?」
「ぬぐっ……! 勝てたのはたまたまだと言うか。つまり次は勝てる保証はないわけか……」
おー考えてる考えてる。こう言っておけば黒龍を倒せなんてもう言えないだろう。なんせ怒らせたら確実に街が滅ぶわけだからな。
「いや、嘘だな。黒龍は今貴様を敵視していない。不意をつけば勝てるはずだ。この女を屍に変えたくなかったら黒龍を倒しギルドに卸せ」
ちっ、バレたか。つか黒龍に普通に勝てるやつに喧嘩売るとか馬鹿なのか?
「ほほう、俺が断るとルルナちゃんを殺すということか」
「なんならここで死ぬのもありだぞ?」
護衛騎士が後ろから俺の喉笛に剣を突きつける。もうこれどんな言い訳も通用しないからな?
地獄を見せてやるか。
「そうはならんな。石化」
俺は喉笛に突きつけられた剣を握り石化の魔法を使った。するとその剣が石になっていき、護衛騎士の手も石になり始める。
「な、なんだと!?」
石化の侵食は早い。石化の侵食速度は魔力を込めれば加速できるようだ。僅か20秒ほどで剣士の石像の完成だな。
「おい! この女の命が惜しくないのか!?」
領主は立ち上がり、ルルナちゃんの首に剣を突きつける。やれやれ、俺に人質なんて無意味化なんだよ。
「いや、惜しいぞ。だからこそ傷をつけたらどうなるかわかるよな? 言っておくが俺はリザレクションの魔法を使えるんだぞ。それは黒龍を生き返らせたのを見て理解しただろ。もしルルナちゃんを殺しても生き返らせることができる。そしてお前にはその代償を支払ってもらうことになるだけだ。今ルルナちゃんを解放すれば生命は助けてやるぞ」
生命は助けるが拷問はするぞ。心がへし折れるまで地獄の責め苦を味わわせてやんよ。
「俺を殺せば犯罪者だぞ?」
「だから? 死体がなければ殺されたなんて断定できないだろ。それこそ魔物の餌にすれば証拠は残らんぞ」
その後はこの国から消えれば済む話なんだよな。ギルマスにどうやったら犯罪歴が付くのか確認してあるからな。犯罪を犯した証拠がなければ前科はつかないんだからやりようはいくらでもある。
「だが周りは貴様を疑うだろう。状況証拠でもいいんだぞ?」
「そしたら街ごと消えてもらうか。黒龍に頼んでやってもらえば何にも問題ないよな? それで簡単に証拠隠滅できるじゃないか」
「貴様そこまでするか!?」
領主も俺の一言に顔色が変わったか。ルルナちゃんは黙秘を貫いている。あえて何もしないという選択をしているんだろう。賢い子だ。
「させてるのはてめぇだろ。ま、前科がついたところで大したことはない。俺ほどの強さがあれば生きる方法なんざいくらでもあるんだよ。裏社会という手もあるしな。なんなら犯罪結社でも作ってこの国を裏から支配、なんてものありか」
うん、本当にできそうだな。そっちの方が俺に向いてるかもしれん。とりあえずこの領主は何回か殺そう。
「貴様正気か!?」
「俺は本気だが? そろそろお喋りも飽きた。死ねよ領主様」
俺はアイテムボックスからナイフを取り出すと領主の目を狙って投げた。ナイフは領主の右目に突き刺さり、ルルナちゃんに向けていた剣を落とす。
「ぐわぁっ!?」
奴は目を押さえ呻くとそのまま座り込む。ルルナちゃんはチャンスとばかりに領主から離れ俺の下へ逃げた。
「大丈夫かルルナちゃん!」
「え、ええ。でもいいんですかこれ。さすがに拙いと思うのですが……」
ルルナちゃんは目を押さえて苦しむ領主に目を向ける。確かに普通なら相当拙いよな。しかしいい魔法があるんだなこれが。その前に心をへし折らんといかんのが難点だがな。
「問題ない。今から領主にわからせてやらんとな。俺を敵に回すとどうなるかその体にたっぷり刻み込んでやる」
「徹底的にやるつもりなんですね。わかりました、地獄までもお供します。空間閉塞」
ルルナちゃんは俺の知らない魔法を使用した。そういやロリペド族って元々魔力の強い種族だったっけ。
「ルルナちゃん、その魔法は?」
「これは特定空間を外部から遮断する魔法ですよ。領主邸には他にも人がいますから入ってこられると困りますよね」
「おお、それは助かる。ルルナちゃんナイス過ぎるわ。これでゆっくりとわからせてやることができるな」
俺はニタリと領主に笑みを向けた。領主は半泣きで俺を見て後ずさるが逃げ場なんてあるわけねーだろ。
「安心しろ。死んでも生き返らせてやるから。何回死んだら素直になってくれるのかな? たっぷり苦しんで死ねよ」
俺は落ちている剣を拾い領主ににじり寄る。いやー、たーのしーなー!
「ま、待て、待ってくれ! 謝る、謝るから止めてくれ!」
「どうせ口だけだろ? さ、先ずは腹をかっさばいてやるよ」
俺は領主の腹に剣を突き刺し、ぐりぐりとねじ込む。領主は苦悶の声をあげ涎を垂らした。さらに失禁かよ!
「ギャーーーーーーーッ!!」
「次はお待ちかね、黒龍も悶絶したお塩擦り込みアタックでーす!」
俺は塩を取り出すと血を吹き出す腹にたーっぷりと塩をねじ込んでやった。
「~~~~~!!」
もはや声にならぬ悲鳴をあげ悶絶だ。可哀想だから剣を突き刺しまくって死なせてあげよう。
俺は親切にも奴の身体に剣を突き刺しまくる。奴は身体を震わせ、遂には痙攣を起こす。そしてしばらくすると動かなくなった。どうやら死んだかな?
「リザレクション!」
オレは蘇生魔法で奴の傷口を塞ぐ。すると奴が息を吹替えした。が、腹の中には入り込んだ塩がそのままだったわ。
「ひぃぎゃああああああっっ!!」
奴はもんどり打って苦しみ、絶叫をあげて悶絶する。
「せっかく生き返ったのにこれじゃ可愛そうだな。もう一回殺してやるよ」
俺は再び奴の身体に剣を刺しまくり、絶命させる。こんなやり取りを10回くらい繰り返した。そろそろ塩を取り除いてやるか。生きたまま腹の中に大量の水をかけ、塩をとってやった。そしてもう一回殺してあげる。
「リザレクション」
そしてまた復活。領主の目はもう死んでいるなこりゃ。もう心折れたかな?
「おい、今後俺の不利になることを一切しないと約束するならここで止めてやるがどうする?」
「誓う……、誓います、誓わせて下さいお願いします……」
領主は力なく答え涙を流している。よしならその約束を破れないようにしてやらんとな。
「いいだろう。これからお前に強制の魔法を使う。今後もし俺の不利になることをしようとすると一切身体を動かせなくなるからな。考えるだけで発動するから俺に逆らうんじゃないぞ?」
「わ、わかりました……」
ちなみにこの魔法、それでも無理矢理やろうとすると今度は心臓を止めちまうんだよな。相手に約束をさせないと使えない魔法だが効果はかなり強い。そして解除も難しく、効果も永続だ。
「ならば約束だ。強制。さあ約束しますと言え」
「や、約束します……」
領主が約束を了承すると奴の右手人差し指に紋様が刻まれる。俺の背中にある紋章と同じだな。どうやら邪神イヴェルの魔法ということか。
「よし、約束したからな。場合によっては命を落とすこともあるから裏切るんじゃねーぞ?」
「はい……」
領主は肩を落として力なく返事した。さぞ悔しかったろうな。
ザマアアアアッ!
後素材は返して貰うからな。
俺は領主邸に着くなり門番に命令した。
「話は聞いている。戻って来たようでなによりだ。そこで待っていろ」
「いいだろう。それと黒龍の素材の一部なら譲ってやると伝えておけ」
これが俺の最大の譲歩だな。一部といっても黒龍の鱗4枚と牙を1本だがこれでもかなりの値打ちのはずだ。欲ボケかますなら知らんけどな。
「わかった。いいだろう」
門番は領主邸へと入っていく。そしてしばらくすると戻って来た。
「喜べ、領主様がお会いになる。案内してやるからついて来い」
「わかった」
俺は素直に案内されてやった。さて、領主はどういう態度で来るのかな?
邸内に入るとまたも護衛騎士がやって来て案内を交代する。こんなゴミじゃ護衛にならんのだがな。ま、いいか。
そして再び執務室に通され中に入る。領主の横には拘束されたルルナちゃん。ここで人質を出してきたようだ。
「よく来たなジェノスよ。黒龍の素材を持ってきたそうだな。出してもらおう」
「いいだろう。黒龍の鱗4枚と牙を1本だ。黒龍が生きている以上これ以上の素材は取れん」
俺はアイテムボックスから黒龍の鱗はと牙を取り出す。そしてそれを護衛騎士に渡した。
「だったら今すぐに黒龍を殺して来い。貴様ならできるはずだ」
「無理だな。勝てたのはたまたまだ。それにもう戦う理由もない。下手に手を出して怒らせたらこの街は終わるぞ?」
「ぬぐっ……! 勝てたのはたまたまだと言うか。つまり次は勝てる保証はないわけか……」
おー考えてる考えてる。こう言っておけば黒龍を倒せなんてもう言えないだろう。なんせ怒らせたら確実に街が滅ぶわけだからな。
「いや、嘘だな。黒龍は今貴様を敵視していない。不意をつけば勝てるはずだ。この女を屍に変えたくなかったら黒龍を倒しギルドに卸せ」
ちっ、バレたか。つか黒龍に普通に勝てるやつに喧嘩売るとか馬鹿なのか?
「ほほう、俺が断るとルルナちゃんを殺すということか」
「なんならここで死ぬのもありだぞ?」
護衛騎士が後ろから俺の喉笛に剣を突きつける。もうこれどんな言い訳も通用しないからな?
地獄を見せてやるか。
「そうはならんな。石化」
俺は喉笛に突きつけられた剣を握り石化の魔法を使った。するとその剣が石になっていき、護衛騎士の手も石になり始める。
「な、なんだと!?」
石化の侵食は早い。石化の侵食速度は魔力を込めれば加速できるようだ。僅か20秒ほどで剣士の石像の完成だな。
「おい! この女の命が惜しくないのか!?」
領主は立ち上がり、ルルナちゃんの首に剣を突きつける。やれやれ、俺に人質なんて無意味化なんだよ。
「いや、惜しいぞ。だからこそ傷をつけたらどうなるかわかるよな? 言っておくが俺はリザレクションの魔法を使えるんだぞ。それは黒龍を生き返らせたのを見て理解しただろ。もしルルナちゃんを殺しても生き返らせることができる。そしてお前にはその代償を支払ってもらうことになるだけだ。今ルルナちゃんを解放すれば生命は助けてやるぞ」
生命は助けるが拷問はするぞ。心がへし折れるまで地獄の責め苦を味わわせてやんよ。
「俺を殺せば犯罪者だぞ?」
「だから? 死体がなければ殺されたなんて断定できないだろ。それこそ魔物の餌にすれば証拠は残らんぞ」
その後はこの国から消えれば済む話なんだよな。ギルマスにどうやったら犯罪歴が付くのか確認してあるからな。犯罪を犯した証拠がなければ前科はつかないんだからやりようはいくらでもある。
「だが周りは貴様を疑うだろう。状況証拠でもいいんだぞ?」
「そしたら街ごと消えてもらうか。黒龍に頼んでやってもらえば何にも問題ないよな? それで簡単に証拠隠滅できるじゃないか」
「貴様そこまでするか!?」
領主も俺の一言に顔色が変わったか。ルルナちゃんは黙秘を貫いている。あえて何もしないという選択をしているんだろう。賢い子だ。
「させてるのはてめぇだろ。ま、前科がついたところで大したことはない。俺ほどの強さがあれば生きる方法なんざいくらでもあるんだよ。裏社会という手もあるしな。なんなら犯罪結社でも作ってこの国を裏から支配、なんてものありか」
うん、本当にできそうだな。そっちの方が俺に向いてるかもしれん。とりあえずこの領主は何回か殺そう。
「貴様正気か!?」
「俺は本気だが? そろそろお喋りも飽きた。死ねよ領主様」
俺はアイテムボックスからナイフを取り出すと領主の目を狙って投げた。ナイフは領主の右目に突き刺さり、ルルナちゃんに向けていた剣を落とす。
「ぐわぁっ!?」
奴は目を押さえ呻くとそのまま座り込む。ルルナちゃんはチャンスとばかりに領主から離れ俺の下へ逃げた。
「大丈夫かルルナちゃん!」
「え、ええ。でもいいんですかこれ。さすがに拙いと思うのですが……」
ルルナちゃんは目を押さえて苦しむ領主に目を向ける。確かに普通なら相当拙いよな。しかしいい魔法があるんだなこれが。その前に心をへし折らんといかんのが難点だがな。
「問題ない。今から領主にわからせてやらんとな。俺を敵に回すとどうなるかその体にたっぷり刻み込んでやる」
「徹底的にやるつもりなんですね。わかりました、地獄までもお供します。空間閉塞」
ルルナちゃんは俺の知らない魔法を使用した。そういやロリペド族って元々魔力の強い種族だったっけ。
「ルルナちゃん、その魔法は?」
「これは特定空間を外部から遮断する魔法ですよ。領主邸には他にも人がいますから入ってこられると困りますよね」
「おお、それは助かる。ルルナちゃんナイス過ぎるわ。これでゆっくりとわからせてやることができるな」
俺はニタリと領主に笑みを向けた。領主は半泣きで俺を見て後ずさるが逃げ場なんてあるわけねーだろ。
「安心しろ。死んでも生き返らせてやるから。何回死んだら素直になってくれるのかな? たっぷり苦しんで死ねよ」
俺は落ちている剣を拾い領主ににじり寄る。いやー、たーのしーなー!
「ま、待て、待ってくれ! 謝る、謝るから止めてくれ!」
「どうせ口だけだろ? さ、先ずは腹をかっさばいてやるよ」
俺は領主の腹に剣を突き刺し、ぐりぐりとねじ込む。領主は苦悶の声をあげ涎を垂らした。さらに失禁かよ!
「ギャーーーーーーーッ!!」
「次はお待ちかね、黒龍も悶絶したお塩擦り込みアタックでーす!」
俺は塩を取り出すと血を吹き出す腹にたーっぷりと塩をねじ込んでやった。
「~~~~~!!」
もはや声にならぬ悲鳴をあげ悶絶だ。可哀想だから剣を突き刺しまくって死なせてあげよう。
俺は親切にも奴の身体に剣を突き刺しまくる。奴は身体を震わせ、遂には痙攣を起こす。そしてしばらくすると動かなくなった。どうやら死んだかな?
「リザレクション!」
オレは蘇生魔法で奴の傷口を塞ぐ。すると奴が息を吹替えした。が、腹の中には入り込んだ塩がそのままだったわ。
「ひぃぎゃああああああっっ!!」
奴はもんどり打って苦しみ、絶叫をあげて悶絶する。
「せっかく生き返ったのにこれじゃ可愛そうだな。もう一回殺してやるよ」
俺は再び奴の身体に剣を刺しまくり、絶命させる。こんなやり取りを10回くらい繰り返した。そろそろ塩を取り除いてやるか。生きたまま腹の中に大量の水をかけ、塩をとってやった。そしてもう一回殺してあげる。
「リザレクション」
そしてまた復活。領主の目はもう死んでいるなこりゃ。もう心折れたかな?
「おい、今後俺の不利になることを一切しないと約束するならここで止めてやるがどうする?」
「誓う……、誓います、誓わせて下さいお願いします……」
領主は力なく答え涙を流している。よしならその約束を破れないようにしてやらんとな。
「いいだろう。これからお前に強制の魔法を使う。今後もし俺の不利になることをしようとすると一切身体を動かせなくなるからな。考えるだけで発動するから俺に逆らうんじゃないぞ?」
「わ、わかりました……」
ちなみにこの魔法、それでも無理矢理やろうとすると今度は心臓を止めちまうんだよな。相手に約束をさせないと使えない魔法だが効果はかなり強い。そして解除も難しく、効果も永続だ。
「ならば約束だ。強制。さあ約束しますと言え」
「や、約束します……」
領主が約束を了承すると奴の右手人差し指に紋様が刻まれる。俺の背中にある紋章と同じだな。どうやら邪神イヴェルの魔法ということか。
「よし、約束したからな。場合によっては命を落とすこともあるから裏切るんじゃねーぞ?」
「はい……」
領主は肩を落として力なく返事した。さぞ悔しかったろうな。
ザマアアアアッ!
後素材は返して貰うからな。
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