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うつけ村編
46 最悪な憶測
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46 最悪な憶測
朝霧はまた僕が眠った真夜中に外に出て行った。僕はあの人が寝ているところを見たことが1度もない。
何も悪くないあの人が僕に謝った。 僕の中に聞こてくる声の主が僕を狙っているとしても、朝霧のせいではない。
これは誰のせいでもない。 声の主にとって僕という存在が邪魔なのか何なのか……それは分からないが、それに朝霧が関係しているわけではない。
むしろ、朝霧には感謝しなければならない。 表世界で僕を救ったのは、紛れもない彼である。
布団の中に潜り込み、僕が狙われている、なんてことは夢であって欲しいと思った。
きっとあの不気味に笑う……あの、人間の心を持たないような男を前にした時に、僕のこの不思議な力がバレたことがキッカケなのだろう。
あの男にも、化け物の中にいる人の声は聞こえていなかったのだろう、それを読んだ。 そして、朝霧 奏斗という男も見破れなかった、あの男の変装のような力……ただただ、偶然変に感じた。 それまで一緒にいた2人の片割れ、真城 白葉の姿がなかったことが気にかかっただけだ。 きっとアレを口にしなければ良かったのかもしれない。
だが、そうしなければあの男が真城 白葉としてその後に何を仕出かすか分からなかった。 それを恐れた僕は後先考えずに口に出していた。
布団から顔を出し、身体起こす。 身体に布団をかけたままで、ベッドに座るようにした。
きっと、僕はこのままではいけない、それは分かっていた。もちろん、朝霧、哀歌、海未のような裏世界の人間しか持ち得ない力を手に入れるのは不可能だろう。
咲が作り出す、人工的に作られた薬を外から摂取し、力をつけることはできるらしいが、それをする気にはならなかった。
使えるのは、この耳と変に勘の良い頭だけだ。周りの目を見ないようにしていたのは、逆に周りの目を気にしすぎていたからなのか、変に周りの視線には敏感だった。 その中でも僕を軽蔑するような目には……特に。
『うつけ村』、昔に大火事があり、そこで村は消滅も同然。 もとは、小さな村だったが、それを逆手に裏での人間の取引が行われていた。 僕たちの中に浮かんだ最悪な可能性の1つ、この声の人間が、大火事の犯人であるということ。
この声は僕にしか聞こえていない。 かなり若い男の声だ。 なのに既に数年前にそんな大きな事件を起こしていたのかと思うとゾッとする。
……なんで、大火事を起こしたのか、そして今更その村で何をするのか……。 あの日の悪人たちは……その取引をしていた人間を買う側の人間たちのことではないかと朝霧は言った。
大火事の時もその人たちを狙っていた……? 上手くいかなくて今更、復讐を…? その当時に続けてやるのはダメだった?
まず、声の主は本当に奴隷と言われた人に関係する人間なのか?
僕がもしも、……その、売られていた側の人間だったら……その人たちをどうしたい……?
大火事で村人と共に死んでくれれば気は晴れるか? 酷い扱いを受けていたことを許せるのか…?
……僕は、あの、僕を子供とも思わないあの夫婦を今、許せているのか。
確かにあの二人との接点絶たれた。 こちらに来てしまえば会うことは二度とないだろう。 それで満足出来ているのか、僕は。
この奴隷として扱われた人たちはきっと、もっと酷い目に遭っていたに違いない。暴力だってあっただろう、そんなことをした人間が死んだ、それで満足か?
考えてみろ。 自分を置き替えて物事を、人の感情を考えるんだ……。
きっと、奴隷になった僕は、そいつらを許すことができない。
ーーーーー何があっても。
きっとそんな人たちが受けるのは死でもない。死の後の地獄に落とされるとかそんな不明確なものであってはいけない。
生きていると実感しながらも、死んでいるような生活だ。何年も前から奴隷だった人間は、もしかしたら意識がある時から死んだように生きていたのかもしれない。 毎日毎日死にたいなんて思っていたかもしれない。
それを、相手に味合わせて何が悪いのか。お前らもやった事だろう、と僕なら思ってしまう。僕の考えは酷い考え方なのか、皆はもっと優しく考えるのだろうか……、そんなの分かるはずがない。いつだって、人は人の心を読むことなんて出来るはずはない……、今の僕以外は。
どれだけ笑おうと、中では悪いことを考えているかもしれない。 朝霧だって、今はあんな人間になっているが、過去は別人だった。 それを人間は出来てしまうから恐ろしい。
「……今になって、その人たちに復讐をするなら……僕はーーー……」
"同じ気分を味合わせてやりたいと思う。"
ひとつの答えが出ると、勝手に線で繋げるような解釈が始まってしまう。
同じことをしたいから、同じ場で再現しようと思って今は誰もいないはずの『うつけ村』を使うのではないか。
いや、この声の主が奴隷だった……と決まった訳では無い。 直感だが、この人はそんな人間ではない気がする。 ただ、裏で人を操っているだけだ……だって、前の時も姿を現すことはなかった。
でも、復讐と言うのならこれの奴隷となった人間も関係してくるはずだ……。
この声の人間はどんな人なんだ…何を考えているんだ。
"力がありゃあ救えた"
今になってあの不気味な男の言葉を思い出す。……長い間、他人から虐げられてきた人間は……何を欲した……? どうすればそんなヤツらを見返せるんだ……? そう考えた結果に出た答えが『力』なら、あの男が化け物の中にいた男の人間に悪魔のように囁いたことを同じように奴隷だった人間に囁いたとしたら……?
あの男は、実験台とも言った。 それが上手くいったと今、完成したのだと考えて、計画の次の段階に足を踏み入れたとしたら、今更になって、復讐劇を始めようとなるのも頷けた。
この僕の憶測は最悪な話だ。 人に虐げられた人間たちがそれを復讐するために自ら、人間では無い化け物になってしまうという話なのだから……。
そして、それが悪なのだと勝手に決めつけられてしまう世界なのだ。
朝霧はまた僕が眠った真夜中に外に出て行った。僕はあの人が寝ているところを見たことが1度もない。
何も悪くないあの人が僕に謝った。 僕の中に聞こてくる声の主が僕を狙っているとしても、朝霧のせいではない。
これは誰のせいでもない。 声の主にとって僕という存在が邪魔なのか何なのか……それは分からないが、それに朝霧が関係しているわけではない。
むしろ、朝霧には感謝しなければならない。 表世界で僕を救ったのは、紛れもない彼である。
布団の中に潜り込み、僕が狙われている、なんてことは夢であって欲しいと思った。
きっとあの不気味に笑う……あの、人間の心を持たないような男を前にした時に、僕のこの不思議な力がバレたことがキッカケなのだろう。
あの男にも、化け物の中にいる人の声は聞こえていなかったのだろう、それを読んだ。 そして、朝霧 奏斗という男も見破れなかった、あの男の変装のような力……ただただ、偶然変に感じた。 それまで一緒にいた2人の片割れ、真城 白葉の姿がなかったことが気にかかっただけだ。 きっとアレを口にしなければ良かったのかもしれない。
だが、そうしなければあの男が真城 白葉としてその後に何を仕出かすか分からなかった。 それを恐れた僕は後先考えずに口に出していた。
布団から顔を出し、身体起こす。 身体に布団をかけたままで、ベッドに座るようにした。
きっと、僕はこのままではいけない、それは分かっていた。もちろん、朝霧、哀歌、海未のような裏世界の人間しか持ち得ない力を手に入れるのは不可能だろう。
咲が作り出す、人工的に作られた薬を外から摂取し、力をつけることはできるらしいが、それをする気にはならなかった。
使えるのは、この耳と変に勘の良い頭だけだ。周りの目を見ないようにしていたのは、逆に周りの目を気にしすぎていたからなのか、変に周りの視線には敏感だった。 その中でも僕を軽蔑するような目には……特に。
『うつけ村』、昔に大火事があり、そこで村は消滅も同然。 もとは、小さな村だったが、それを逆手に裏での人間の取引が行われていた。 僕たちの中に浮かんだ最悪な可能性の1つ、この声の人間が、大火事の犯人であるということ。
この声は僕にしか聞こえていない。 かなり若い男の声だ。 なのに既に数年前にそんな大きな事件を起こしていたのかと思うとゾッとする。
……なんで、大火事を起こしたのか、そして今更その村で何をするのか……。 あの日の悪人たちは……その取引をしていた人間を買う側の人間たちのことではないかと朝霧は言った。
大火事の時もその人たちを狙っていた……? 上手くいかなくて今更、復讐を…? その当時に続けてやるのはダメだった?
まず、声の主は本当に奴隷と言われた人に関係する人間なのか?
僕がもしも、……その、売られていた側の人間だったら……その人たちをどうしたい……?
大火事で村人と共に死んでくれれば気は晴れるか? 酷い扱いを受けていたことを許せるのか…?
……僕は、あの、僕を子供とも思わないあの夫婦を今、許せているのか。
確かにあの二人との接点絶たれた。 こちらに来てしまえば会うことは二度とないだろう。 それで満足出来ているのか、僕は。
この奴隷として扱われた人たちはきっと、もっと酷い目に遭っていたに違いない。暴力だってあっただろう、そんなことをした人間が死んだ、それで満足か?
考えてみろ。 自分を置き替えて物事を、人の感情を考えるんだ……。
きっと、奴隷になった僕は、そいつらを許すことができない。
ーーーーー何があっても。
きっとそんな人たちが受けるのは死でもない。死の後の地獄に落とされるとかそんな不明確なものであってはいけない。
生きていると実感しながらも、死んでいるような生活だ。何年も前から奴隷だった人間は、もしかしたら意識がある時から死んだように生きていたのかもしれない。 毎日毎日死にたいなんて思っていたかもしれない。
それを、相手に味合わせて何が悪いのか。お前らもやった事だろう、と僕なら思ってしまう。僕の考えは酷い考え方なのか、皆はもっと優しく考えるのだろうか……、そんなの分かるはずがない。いつだって、人は人の心を読むことなんて出来るはずはない……、今の僕以外は。
どれだけ笑おうと、中では悪いことを考えているかもしれない。 朝霧だって、今はあんな人間になっているが、過去は別人だった。 それを人間は出来てしまうから恐ろしい。
「……今になって、その人たちに復讐をするなら……僕はーーー……」
"同じ気分を味合わせてやりたいと思う。"
ひとつの答えが出ると、勝手に線で繋げるような解釈が始まってしまう。
同じことをしたいから、同じ場で再現しようと思って今は誰もいないはずの『うつけ村』を使うのではないか。
いや、この声の主が奴隷だった……と決まった訳では無い。 直感だが、この人はそんな人間ではない気がする。 ただ、裏で人を操っているだけだ……だって、前の時も姿を現すことはなかった。
でも、復讐と言うのならこれの奴隷となった人間も関係してくるはずだ……。
この声の人間はどんな人なんだ…何を考えているんだ。
"力がありゃあ救えた"
今になってあの不気味な男の言葉を思い出す。……長い間、他人から虐げられてきた人間は……何を欲した……? どうすればそんなヤツらを見返せるんだ……? そう考えた結果に出た答えが『力』なら、あの男が化け物の中にいた男の人間に悪魔のように囁いたことを同じように奴隷だった人間に囁いたとしたら……?
あの男は、実験台とも言った。 それが上手くいったと今、完成したのだと考えて、計画の次の段階に足を踏み入れたとしたら、今更になって、復讐劇を始めようとなるのも頷けた。
この僕の憶測は最悪な話だ。 人に虐げられた人間たちがそれを復讐するために自ら、人間では無い化け物になってしまうという話なのだから……。
そして、それが悪なのだと勝手に決めつけられてしまう世界なのだ。
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