対立していたはずの王子様に愛されたようで

永遠

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7欲情

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7欲情

伸びてきた手に気づいたが、そこから逃げようとは思わなかった。それよりも、ヴァラドルから離れたくないと本能がそう言った。
1度洗濯されたであろう服を身にまとっただけでも膝の力が抜けるほどに、発情した。そのもとであるヴァラドル本人に触れられたら、俺はどうなる? それが頭をよぎる。


「……クロウス、捕まれ」


汗と唾液が垂れるヴァラドルは、俺の前に膝まづいて、俺の背中と足の下に両腕をくっつける。そのまま、一気にグッと持ち上げた。
近い、近い近い……匂いが濃い……


「…っあ、ヴァラ、ドルの匂い……すごぃ……」


ヴァラドルの服に皺が着くほど、強く握り締め胸元に顔を埋める。

触られたい、抱かれたい、ヴァラドルのが中に欲しい……頭の中でそれしか考えられない。だらしなく口元が開き、俺の唾液がヴァラドルの服に垂れる。
熱い、どうしようもないほどに下も反応している。きっとヴァラドルにはバレている。ヴァラドルが俺を持ち上げ、ゆっくりと動く度にピク、ピクと俺の身体が反応する。


「……っ、はぁ、ヴァラ……おなかぁ、ズクってぇ……ぁぅ……」


‪α‬の精子が欲しいのだ、分かっている。腹の中が欲しがっている。こいつのが良いと言っている。
ヴァラドルは俺の言葉に返事をする様子もなく、無言で抱えたまま脱衣所を出る。

そして、寝ていたベッドに放り投げる。


……今から抱かれ、るのか……?


昨日はあれだけ強がった、許可しなければコイツは何もしてこないと、そう高を括った。
それなのに、今抱かれたいと言うのは俺の方なのだ。みっともないという思いとは裏腹に、欲しがる身体を止めることができない。

ヴァラドルは俺を放り投げた後、部屋の棚の中を漁っている。何だ、ローション、ゴム……思いつくものそんな物ばかりだ。
俺がそんなことを考えている間にヴァラドルは、俺の方に歩み寄っていた。
は、はっ…と期待している俺が息を上げる。


「……クロウス……」


昨夜同様、俺はベッドに倒れ覆い被さるようにヴァラドルが重なる。ヴァラドルの両手が俺の顔を挟むように、ベッドについている。

逃げられない状況になる。
俺の額にヴァラドルの汗が落ちてくる。共に発情した状態で、もうどうにもならないと思った。


「……ヴァラドル、くるし……からだ……」


「……っ、口、開けろ」


顔を赤くしながら、ヴァラドルが苦しそうにそう言った。口……開けたら昨日みたいな気持ち良いキス、くるのかな……
俺は「あ…」と口を素直に開く。素直と言うよりも昨日のやつがまた来るのだと期待しているのだ。

ヴァラドルはパキッと何かを割り、小さな白い固体を歯の間に挟む。そして、そのまま顔が近づいてくる。
俺は目を瞑った。すると、開けた口の中に何かが入ってくる。
俺は?となっていると、そのままヴァラドルはまた、舌を入れてきた。何かを押すように舌を奥まで入れてくる。


「っのめ」


そう言われ、のめ……「飲め」?と欲情する頭の中で言葉を変換し、ヴァラドルに無理やり口の中にいれられた白い個体をゴクッと飲む。
それを確認すると、ヴァラドルの唇が俺から離れた。


「……っあ……」


「……昨日と同じ抑制剤だ……、すぐに効いてくる」


そう言うとすぐに俺の上から退こうとする。
俺の身体は、勝手にそのヴァラドルを止めた。首に手を回して、離れないでくれと近づける。


「…! おい……」


「……ヴァラドル、ヴァラドル……いい匂い……」


完全に堕ちてしまった俺は、本能の言うままにヴァラドルを欲しがる。


「……チッ、飲ませるのが遅かったか」


舌打ちした後に、やってしまったという顔をする。しかし、俺の顔を見ると頬に手を擦り付けた。
そして、また乱暴に強くキスをしてきた。頭、顔を手で固定され、顔が動かないようにされた。
グチュ、チュッ、ヂュッという音が繰り返される。
口を離すと、透明な糸が2人の唇を繋いだ。ヴァラドルが離れるとそれがプツリと切れた。


「……勃ってるな」


言われずとも自分でも分かっていた。改めて言われると何だか恥ずかしくなる。
ズボンの上からでも分かるようなほどの形になっていた。

「これが普通だ、おかしな事はない」

慰めのような言葉が逆に俺を惨めに感じさせた。
飲まされた抑制剤は本当に即効性のようで、先程よりも自我が保てる状態になった。

けれど、薬を飲んでも既に反応した身体は元には戻らない。これならば、まだ本能に任せたままが良かったとさえ思う。


「……っあ!!」


ヴァラドルの手が滑るように俺の下半身へと降りていき、ズボンの上から俺のを触ってくる。ズボン越しに手を置かれただけでも、声が出る。


「や、やめっ……ふぁ、んぅ……」


少しだけ摩るように手を動かしてくる。少しでも擦れる度に声が漏れる。
……そして俺は気づいた、何か下半身にそれ以外にも違和感があることに。


「……っ、ヴァラ……ドル、ごめっ……」


「……? 謝ることなんてないだろう」


ヴァラドルは何を言っているみたいな顔をしている。


「……お前の、ズボン……汚した……」


まだ俺はイッてはいない。確かにもうギリギリなのだが……、ヴァラドルは少し考える顔をし、何かを悟った顔をした。


「……あぁ……こっちの話か」


ヴァラドルはそう言うと俺の尻の部分に手を当て、ズボンをグッと押す。

「…!、あ、や、やだぁ……」


押されると同時にグジュと音を立てた。男でもΩは濡れる。俺の後ろから垂れていることに自分で気づき、教えたくはなかったが何れバレると思い口に出した。
それが間違いだったのか、ヴァラドルはその部分を中指でグッと押してくる。ジワっと溢れる度に人様の衣類を汚していると感じ嫌な気分になる。


「…っやめ、ろ……たのむからっ……そこ、さわられ、ると……へんっ」


「さっきから変なことはない、クロウス、大丈夫だ、これが普通だ」


ボロボロと涙が出てきた俺に優しくヴァラドルはそう言うと、何度もチュッ、チュッと軽めのキスをしてくる。


俺の前も後ろもグジュ、グチュと卑猥な音をあげる。
ここから消えたい、顔を隠したいのにヴァラドルが愛しそうな顔をして、キスを迫るものだからそれを出来ないでいる。
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