32 / 80
32
しおりを挟む
――――――――数週間後
開拓作業は順調に進み、予定している街づくりの三分の一が完成していた
邸宅を中心として、住宅街に商店街も完成している。まぁ、完成してるって言っても、入居する人達によって要望も違うだろうから、土地の整備とか、区画整理をしただけなんだけどね
商店街の中心には大きな噴水も出来ていて、側にベンチを置いて休める様にした
コリンの作ったブロックを、土から石に変え、大通りとなる道に敷き詰めて行く
「あらかた終わったか。あいつ等が戻って来るまで、まだかかるだろうな…」
「そうねぇ…この大陸から魔の森に行くだけでも、3日はかかるもの。そこからまた移動だから、短くても1か月はかかるんじゃないかしら」
「父さんとバハトは更にかかるだろうね。でも、声をかけた人達が来るのは、そう時間はかからないかもしれないよ?一緒に来るって事は無いだろうし」
「あら、確かにそうね」
「となるとだ。街の区画整理と道の整備はあらかた終わってるから、今度は農地の開拓をしなくちゃならんって事だな」
「…そう言えば忘れていたよ。本来なら街づくりより先に始めておかないといけなかった事だよね」
みんなが買い込んだ食糧に合わせて、ゲルドラ様と白虎も食料を持ってきてくれていたから、すっかり忘れてしまっていた
『ふむ。我はこのままでも問題は無いが、人が増えるとなるとやっておいた方が良いだろうて』
「じゃ、早速何処を農地にするか話し合おうか。幸い土地は幾らでもあるからな」
そう。ダノバスの言う通りこの大陸全てが、開拓可能なのだ。なので、広さの問題何て初めから無く、場所も自由に選ぶ事が出来る
本当に贅沢な事だと思うよ
「そうだな…人が増えても、管理は暫く僕達がやった方が良いと思うんだ」
「確かにな。信頼できるかどうか、それに加えて適性なんかも見なくちゃならねぇ。そうなれば時間はかかる。農業は無下にはできねぇ事だしな。ここに来る皆の口に入るもんだ。適当な人間は置いとけねぇ」
「そうなって来ると、マリス様の言う様に、農地の管理を任せられる人が見つかるまで、我々が管理をするのが良いでしょう。人に任せた後も、目が行き届く様に邸宅から目視できる場所が良いのではないですか?」
「だとしたら、邸宅の正面は街、後方は農地って感じにしたらどうかしら?」
カリナが名案とばかりに言った
今、邸宅の正面には街が出来る予定になっている
後方は、これから皆の住む場所を建設予定なのだ。使用人の為の宿舎に騎士の為の宿舎と訓練施設
実は、もう辺境伯家にいる訳では無いから、邸宅に住まずに自分の家を持ってもいいのだと皆に言ったんだけど、僕の意見は瞬時に却下されてしまった
何でも、自分たちは表向きは辺境伯家に仕えた事になっているけれど、ずっとマリス様に仕えているつもりだったと。その気持ちは今でも変わっていないし、変わるつもりもない。だから、これまでもこれからも自分たちはマリス様に仕えるのだと言われたよ
正直とても嬉しかったけど、せっかく自由になったのに、また宿舎で生活なんて忍びなくて、それならばと宿舎の外観はそれっぽい感じにとどめ、広さと快適さに加えて1人部屋を、と僕もこの条件だけは譲らずに貫き通した
初めは、必要ないと断られてしまったけれど、僕が譲らなかったから最終的には折れてくれた。カサドとマイノが嬉しそうにしていたから、これで良かったんだと思ったよ
そんな事もあって、それらの施設を邸宅の後方に建てる予定になっている
なので、全ての農地を一ヶ所にって事は出来ないだろうから、この施設の後方に農地を作る事になった
開拓作業は順調に進み、予定している街づくりの三分の一が完成していた
邸宅を中心として、住宅街に商店街も完成している。まぁ、完成してるって言っても、入居する人達によって要望も違うだろうから、土地の整備とか、区画整理をしただけなんだけどね
商店街の中心には大きな噴水も出来ていて、側にベンチを置いて休める様にした
コリンの作ったブロックを、土から石に変え、大通りとなる道に敷き詰めて行く
「あらかた終わったか。あいつ等が戻って来るまで、まだかかるだろうな…」
「そうねぇ…この大陸から魔の森に行くだけでも、3日はかかるもの。そこからまた移動だから、短くても1か月はかかるんじゃないかしら」
「父さんとバハトは更にかかるだろうね。でも、声をかけた人達が来るのは、そう時間はかからないかもしれないよ?一緒に来るって事は無いだろうし」
「あら、確かにそうね」
「となるとだ。街の区画整理と道の整備はあらかた終わってるから、今度は農地の開拓をしなくちゃならんって事だな」
「…そう言えば忘れていたよ。本来なら街づくりより先に始めておかないといけなかった事だよね」
みんなが買い込んだ食糧に合わせて、ゲルドラ様と白虎も食料を持ってきてくれていたから、すっかり忘れてしまっていた
『ふむ。我はこのままでも問題は無いが、人が増えるとなるとやっておいた方が良いだろうて』
「じゃ、早速何処を農地にするか話し合おうか。幸い土地は幾らでもあるからな」
そう。ダノバスの言う通りこの大陸全てが、開拓可能なのだ。なので、広さの問題何て初めから無く、場所も自由に選ぶ事が出来る
本当に贅沢な事だと思うよ
「そうだな…人が増えても、管理は暫く僕達がやった方が良いと思うんだ」
「確かにな。信頼できるかどうか、それに加えて適性なんかも見なくちゃならねぇ。そうなれば時間はかかる。農業は無下にはできねぇ事だしな。ここに来る皆の口に入るもんだ。適当な人間は置いとけねぇ」
「そうなって来ると、マリス様の言う様に、農地の管理を任せられる人が見つかるまで、我々が管理をするのが良いでしょう。人に任せた後も、目が行き届く様に邸宅から目視できる場所が良いのではないですか?」
「だとしたら、邸宅の正面は街、後方は農地って感じにしたらどうかしら?」
カリナが名案とばかりに言った
今、邸宅の正面には街が出来る予定になっている
後方は、これから皆の住む場所を建設予定なのだ。使用人の為の宿舎に騎士の為の宿舎と訓練施設
実は、もう辺境伯家にいる訳では無いから、邸宅に住まずに自分の家を持ってもいいのだと皆に言ったんだけど、僕の意見は瞬時に却下されてしまった
何でも、自分たちは表向きは辺境伯家に仕えた事になっているけれど、ずっとマリス様に仕えているつもりだったと。その気持ちは今でも変わっていないし、変わるつもりもない。だから、これまでもこれからも自分たちはマリス様に仕えるのだと言われたよ
正直とても嬉しかったけど、せっかく自由になったのに、また宿舎で生活なんて忍びなくて、それならばと宿舎の外観はそれっぽい感じにとどめ、広さと快適さに加えて1人部屋を、と僕もこの条件だけは譲らずに貫き通した
初めは、必要ないと断られてしまったけれど、僕が譲らなかったから最終的には折れてくれた。カサドとマイノが嬉しそうにしていたから、これで良かったんだと思ったよ
そんな事もあって、それらの施設を邸宅の後方に建てる予定になっている
なので、全ての農地を一ヶ所にって事は出来ないだろうから、この施設の後方に農地を作る事になった
230
あなたにおすすめの小説
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
【死に役転生】悪役貴族の冤罪処刑エンドは嫌なので、ストーリーが始まる前に鍛えまくったら、やりすぎたようです。
いな@
ファンタジー
【第一章完結】映画の撮影中に死んだのか、開始五分で処刑されるキャラに転生してしまったけど死にたくなんてないし、原作主人公のメインヒロインになる幼馴染みも可愛いから渡したくないと冤罪を着せられる前に死亡フラグをへし折ることにします。
そこで転生特典スキルの『超越者』のお陰で色んなトラブルと悪名の原因となっていた問題を解決していくことになります。
【第二章】
原作の開始である学園への入学式当日、原作主人公との出会いから始まります。
原作とは違う流れに戸惑いながらも、大切な仲間たち(増えます)と共に沢山の困難に立ち向かい、解決していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる