転生貴族のスローライフ

マツユキ

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――――――――数週間後


開拓作業は順調に進み、予定している街づくりの三分の一が完成していた

邸宅を中心として、住宅街に商店街も完成している。まぁ、完成してるって言っても、入居する人達によって要望も違うだろうから、土地の整備とか、区画整理をしただけなんだけどね

商店街の中心には大きな噴水も出来ていて、側にベンチを置いて休める様にした

コリンの作ったブロックを、土から石に変え、大通りとなる道に敷き詰めて行く

「あらかた終わったか。あいつ等が戻って来るまで、まだかかるだろうな…」

「そうねぇ…この大陸から魔の森に行くだけでも、3日はかかるもの。そこからまた移動だから、短くても1か月はかかるんじゃないかしら」

「父さんとバハトは更にかかるだろうね。でも、声をかけた人達が来るのは、そう時間はかからないかもしれないよ?一緒に来るって事は無いだろうし」

「あら、確かにそうね」

「となるとだ。街の区画整理と道の整備はあらかた終わってるから、今度は農地の開拓をしなくちゃならんって事だな」

「…そう言えば忘れていたよ。本来なら街づくりより先に始めておかないといけなかった事だよね」

みんなが買い込んだ食糧に合わせて、ゲルドラ様と白虎も食料を持ってきてくれていたから、すっかり忘れてしまっていた

『ふむ。我はこのままでも問題は無いが、人が増えるとなるとやっておいた方が良いだろうて』

「じゃ、早速何処を農地にするか話し合おうか。幸い土地は幾らでもあるからな」

そう。ダノバスの言う通りこの大陸全てが、開拓可能なのだ。なので、広さの問題何て初めから無く、場所も自由に選ぶ事が出来る

本当に贅沢な事だと思うよ

「そうだな…人が増えても、管理は暫く僕達がやった方が良いと思うんだ」

「確かにな。信頼できるかどうか、それに加えて適性なんかも見なくちゃならねぇ。そうなれば時間はかかる。農業は無下にはできねぇ事だしな。ここに来る皆の口に入るもんだ。適当な人間は置いとけねぇ」

「そうなって来ると、マリス様の言う様に、農地の管理を任せられる人が見つかるまで、我々が管理をするのが良いでしょう。人に任せた後も、目が行き届く様に邸宅から目視できる場所が良いのではないですか?」

「だとしたら、邸宅の正面は街、後方は農地って感じにしたらどうかしら?」

カリナが名案とばかりに言った

今、邸宅の正面には街が出来る予定になっている

後方は、これから皆の住む場所を建設予定なのだ。使用人の為の宿舎に騎士の為の宿舎と訓練施設

実は、もう辺境伯家にいる訳では無いから、邸宅に住まずに自分の家を持ってもいいのだと皆に言ったんだけど、僕の意見は瞬時に却下されてしまった

何でも、自分たちは表向きは辺境伯家に仕えた事になっているけれど、ずっとマリス様に仕えているつもりだったと。その気持ちは今でも変わっていないし、変わるつもりもない。だから、これまでもこれからも自分たちはマリス様に仕えるのだと言われたよ

正直とても嬉しかったけど、せっかく自由になったのに、また宿舎で生活なんて忍びなくて、それならばと宿舎の外観はそれっぽい感じにとどめ、広さと快適さに加えて1人部屋を、と僕もこの条件だけは譲らずに貫き通した

初めは、必要ないと断られてしまったけれど、僕が譲らなかったから最終的には折れてくれた。カサドとマイノが嬉しそうにしていたから、これで良かったんだと思ったよ

そんな事もあって、それらの施設を邸宅の後方に建てる予定になっている

なので、全ての農地を一ヶ所にって事は出来ないだろうから、この施設の後方に農地を作る事になった
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