転生貴族のスローライフ

マツユキ

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バトルホースの家族が街に来てから一週間が過ぎた

この街に守護神であるゲルドラ様が住んでいる事を知った彼等から、自分たちもここに住みたいと言われて、僕と契約する事を提案した

快く受け入れた彼らに、名前を付ける事に

彼等はバトルホースの変異種で、まるで深淵の闇の様な美しい黒を持っていたから、父親には黒曜。母親には黒連。男の子だと判明した息子には、黒斗と名付けた

黒曜は白虎と共に、大陸周辺の見回りを行ってくれているんだけど、白虎と同様にとても頼りになる。馬だから早く駆ける事もそうだけど、流石バトルホースと言うだけあって、とても強いのだ

黒斗を守りながらでなければ、人間に後れを取る事など、無いに等しいだろうと思う


で、僕はと言うと。白虎と黒曜が保護してきた魔獣たちの事で、忙しく動いていた

2人の読み通り、ゲルドラ様の復活を感じ取った魔物や聖獣。厳重に妖精や精霊たちが、この地を目指していたのだ

黒曜たちを襲った人間は、組織にいたと思われ、その仲間であろう人間たちが珍しい希少種の力の弱い者達を捕らえようと動いていたらしい

見つけるたびに、保護と捕獲をして戻って来るんだけど、組織は結構大きいのか次々とやって来るのだそう

「このままじゃ埒が明かないな」

怪我をした希少種のカーバンクルの手当てをしながら、呟いた

「第二の街を早く運営に持ち込んで、人の流れを作れば少しは牽制になるだろうけど、それだけじゃ弱い。調査して徹底的に潰さないと」

傷が無くなり、回復したカーバンクルは、まるで御礼を言うかのように僕の手を一舐めして、仲間の元へ帰っていった

力の弱い者達は、世界樹の側にいる事を強く望んでいたので、巣を作る事を許可してある。だから、白虎と黒曜が連れてきた魔物達の多くが、世界樹に巣を作っているのだ

力は弱くとも希少種である彼等は、特別な力を持っている。だから余計に標的になってしまうんだけど、そんな彼らが住み着いた世界樹は、より一層、神秘的な輝きを放っていた




僕は第二の街の建設を早めるために、全力を注ぐ事に

ゲルドラ様が、かなりの範囲を残し結界を調節。結界外になってしまう場所に住む者達に話を通してくれた事で、建設はスムーズに取り掛かる事が出来た

カリナとコリンが共同開発した、結界魔道具を街が出来る予定場所の周辺に設置。第一の街に管理用の大型魔道具を設置し、動作確認を行う

2人の作り上げた結界魔道具は素晴らしい出来だった。管理用の大型魔道具には、設置型魔道具の魔石の交換が出来る様にしてあったのだ

つまり、わざわざ設置した場所に行かなくても、管理用の大型魔道具で魔石の交換が可能になっている

これなら、すぐ側にあるから対応も簡単に出来る。で、その他にも色んな機能が付いているんだ

設置型魔道具の一つ一つの起動と解除も可能だし、何と言っても機能の追加と修正もこの魔道具で出来てしまうって事だな

まさに画期的な大発明といっても過言ではないだろう


結界魔道具の動作確認が終わり、僕は改めて第二の街に来ていた。カリナとコリンには引き続き作ってもらいたい魔道具の製作に取り掛かってもらっている

ダノバスとバルトを引きつれて、第二の街にやってきた僕達

「いやぁ…広いな」

ダノバスがボソリと呟いた

「確かに…でもまぁ、ここは流通の要となる場所だし、このくらいあっても良いと思うよ」

第一の街よりも小規模を考えていたんだけど、ほぼ同じくらいの広さを、ゲルドラ様は準備してくれたみたいなので、有難く使わせてもらおうと思う

「さ。早速始めようか!」

こうして、新たな街づくりが始まった
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