裏切りの先にあるもの

マツユキ

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キャロルの新な人生

1

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「はぁー!良い天気!」

背伸びをしながら深く息を吸った

「さて、今日も頑張ろうか!」

穏やかな笑みを浮かべたキャロルは、庭にある畑へと向かった

刑を終えた後、キャロルには土地と家が与えられた。貴族だった頃の自身の部屋程の広さの土地と、その土地の1割に家が建っている。以前のキャロルだったら家畜以下だと馬鹿にしていたであろう佇まいである

しかし、キャロルはこの場所を見た時今まで感じる事の無かった自由と、解放感。そして安堵を感じた

平民としての新な人生は、決して楽な事など無く、大変なのは解っていたが自分自身として生き何にも縛られず、生きるために働く

キャロルはこれ程の幸せ、自分が頂いても良いのだろうかと思う程に、幸福に感じていたのだ

畑に着いたキャロルは、一週間前に撒いた種がちゃんと育ち、芽が出ているのを確認する

「うん、ちゃんと芽が出てる」

畑の雑草を抜き、土を盛り直す。収穫時に育ったトマトとキュウリ、茄子などを何個か収穫した野菜をカゴに入れていく

「さて、仕事に行くか!」

キャロルは街にある食事処で働かせて貰っている。そこは刑を終えた人たちを、受け入れてくれる数少ない職場である

―――――


「おはようございます!」

「あら、キャロルちゃん。おはよう」

「シニアさん。今日も宜しくお願いします!」

「はいよ!」

シニアは、恰幅がよく小柄でいつも優しい笑みを浮かべてる

毎日、同じ事の繰り返しで代わり映えしない。だけどキャロルはその生活が大好きだった

(これが、私の新しい人生!)

―これはキャロルの第二の人生の物語である
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