40 / 68
40
しおりを挟む
ゴーレム達が作業を開始してからというもの、生活はグンと向上していった。まず、カタログを使う頻度が激減した事が大きい
私自身は、これと言ってする事もなく、のんびりと生活を満喫していた
新たに家の外に設置した、椅子に座りながら、日光浴を楽しむ。森の中だからだろうか、空気がとても澄んでいる。ここが、危険な森の中だとは、思えない程に穏やかだった
目を瞑って、穏やかな時間を堪能していると、ふと思い出した事があった
「そう言えば、この大陸に太湖があるって、言ってたよね?」
『はい。ここから、南に行った場所にありますよ』
「そこって、この大陸の中で一番安全な場所って言ってたよね?」
『はい』
「そっか…時間もある事だし、一度行ってみようかな…」
『それは良い。この場所も、言わばあの太湖の主の縄張りの様なものだからな』
「なら、挨拶はしておかないとだね。よし!行こう!」
そうと決まれば早速出発だ。なんせ、何もする事が無いからね
ハクに乗って、太湖を目指す。ま、あっという間に着いたのは、言うまでもない。決して、距離的に近かったからっていう理由ではなく、ただ単にハクとクロの、移動速度が尋常じゃなく速いってだけ
初めて見る太湖は、一言で言うと『幻想世界』の様だった。先が見えない程に大きく、太湖の水は澄んでいて、キラキラと輝いている
周辺に生息する、木々や草花は生き生きと生い茂り、美しく輝いていた
妖精や精霊の世界だ、と言われても納得できる。本当にただただ、美しかった
周りを見ると、肉食、草食。様々な魔物達が、争う事無く穏やかに過ごしていた
「…本当に、色んな魔物達がいるんだ。しかも、あんなに近くに居るのに、争ってない何て…」
目線の先には、ゾウの様に大きな体を持った、いかにも凶悪な肉食の魔物と、すぐ側に大型犬程の大きさの、草食の魔物がいた。この場所でなかったら、間違いなく捕食者と、被食者だろう
『この太湖の主、ダルゴラン殿が、争いを嫌う為、彼の領域では争いはご法度と、魔物達の中で暗黙の了解となっているのです』
「…それでも、ちゃんと守ってる。その事自体が、奇跡なんじゃない?」
『そうでもない。人間と違って、魔物は弱肉強食。強者に従うのは当然の事なのだ』
『ダルゴラン殿に、敵う者などそうそういませんからね』
「そ、そんなに凄いんだね…挨拶をと思ったけど、やめておいた方がいいかな?」
『ククッ。心配など不要だ。ダルゴラン殿は、この世界の魔物、いや全ての生物の中でも、一番穏やかな方だ』
「わ、分かった」
怖くないと言えば、嘘になる。だけど、いくらどの国の領土になっていないからと言って、好きにしていいと言う訳では無い。アークスベルト大陸は、いわば魔物達の領土なのだから
底に住まわしてもらうのだ、主要人物には挨拶しておかないと。それが、例え魔物であってもね
「ふー…スゥッ、ダルゴラン様ーーー!!」
腹の底から叫ぶ
もう一度叫ぼうと、深く息を吸い込んだ時だった。地響きがなり始め、地面が揺れ始める
私自身は、これと言ってする事もなく、のんびりと生活を満喫していた
新たに家の外に設置した、椅子に座りながら、日光浴を楽しむ。森の中だからだろうか、空気がとても澄んでいる。ここが、危険な森の中だとは、思えない程に穏やかだった
目を瞑って、穏やかな時間を堪能していると、ふと思い出した事があった
「そう言えば、この大陸に太湖があるって、言ってたよね?」
『はい。ここから、南に行った場所にありますよ』
「そこって、この大陸の中で一番安全な場所って言ってたよね?」
『はい』
「そっか…時間もある事だし、一度行ってみようかな…」
『それは良い。この場所も、言わばあの太湖の主の縄張りの様なものだからな』
「なら、挨拶はしておかないとだね。よし!行こう!」
そうと決まれば早速出発だ。なんせ、何もする事が無いからね
ハクに乗って、太湖を目指す。ま、あっという間に着いたのは、言うまでもない。決して、距離的に近かったからっていう理由ではなく、ただ単にハクとクロの、移動速度が尋常じゃなく速いってだけ
初めて見る太湖は、一言で言うと『幻想世界』の様だった。先が見えない程に大きく、太湖の水は澄んでいて、キラキラと輝いている
周辺に生息する、木々や草花は生き生きと生い茂り、美しく輝いていた
妖精や精霊の世界だ、と言われても納得できる。本当にただただ、美しかった
周りを見ると、肉食、草食。様々な魔物達が、争う事無く穏やかに過ごしていた
「…本当に、色んな魔物達がいるんだ。しかも、あんなに近くに居るのに、争ってない何て…」
目線の先には、ゾウの様に大きな体を持った、いかにも凶悪な肉食の魔物と、すぐ側に大型犬程の大きさの、草食の魔物がいた。この場所でなかったら、間違いなく捕食者と、被食者だろう
『この太湖の主、ダルゴラン殿が、争いを嫌う為、彼の領域では争いはご法度と、魔物達の中で暗黙の了解となっているのです』
「…それでも、ちゃんと守ってる。その事自体が、奇跡なんじゃない?」
『そうでもない。人間と違って、魔物は弱肉強食。強者に従うのは当然の事なのだ』
『ダルゴラン殿に、敵う者などそうそういませんからね』
「そ、そんなに凄いんだね…挨拶をと思ったけど、やめておいた方がいいかな?」
『ククッ。心配など不要だ。ダルゴラン殿は、この世界の魔物、いや全ての生物の中でも、一番穏やかな方だ』
「わ、分かった」
怖くないと言えば、嘘になる。だけど、いくらどの国の領土になっていないからと言って、好きにしていいと言う訳では無い。アークスベルト大陸は、いわば魔物達の領土なのだから
底に住まわしてもらうのだ、主要人物には挨拶しておかないと。それが、例え魔物であってもね
「ふー…スゥッ、ダルゴラン様ーーー!!」
腹の底から叫ぶ
もう一度叫ぼうと、深く息を吸い込んだ時だった。地響きがなり始め、地面が揺れ始める
45
あなたにおすすめの小説
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる