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第八章 『白面の鬼女』 大雪が降る北海道の山頂で繰り広げられる生き残りを賭けたシリアルキラーとの推理戦に白黒探偵が挑む!
8-19.勘太郎、慰霊碑の前で会話をする
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19
「い、ててて、まだ体のあっちこっちが痛いな。昨夜よりは大分マシになったが、やはり一晩寝ただけじゃ直らないか」
時刻は十時五十分。
三階にある食堂でレトルトカレーとご飯をお湯で温めた勘太郎は、遅めの朝食を取る為、勝手にレトルトカレーを食べる。
その後、外を見回るついでに山荘ホテルの外の裏側に足を向けた勘太郎は雪に埋もれながらも目の前に聳え立つ記念碑とその隣にある慰霊碑にその視線を向ける。
その記念碑は大きな大理石の石造りで出来ており、裏道に続く山道の脇にひっそりと且つ堂々とその場所に建つ。半分ほど雪に埋もれている記念碑を見つめながら勘太郎は売店から持ってきたホット缶のコーヒーを手で持ち上げながら一口飲む。
その瞬間奥深いほろ苦さと暖かな味わいが口の中一杯に広がり、外の寒さで冷え切っていた心と体を胃の中から温める。
体中がまだ痛いのか左手で痛めた背中をさすりながら顔を顰める勘太郎は、記念碑に書かれてある文字を見つめながらポツリと独り言を呟く。
「この山荘ホテルが出来たのが1980年か……また随分と古いホテルのようだけど、毎年凄い雪も降るし、明らかに儲かってもいないみたいだから壊れた箇所の補修も大変だろうな。創設者の名前は……日高日出夫か。その人が初代・山荘ホテルのオーナーか」
その記念碑の隣には、横に並ぶようにして誰かの名前が幾つも刻まれた石碑が静かに並ぶ。恐らくはこの山で遭難や事故で亡くなった人達を供養する為に建てた慰霊碑なのだろう。
そんな事を思いながら勘太郎はフと雪道が続く道路に視線を向けると、カッと目を見開き、その新雪に残る何かの痕跡に走りよる。
何故ならその雪道には誰かが歩いた足跡がくっきりと残されていたからだ。勘太郎はその新雪に残る足跡を見つめながら、鋭い視線を先に続く足跡へと走らせる。
「一体誰がこの新雪が降り積もった雪の上を歩いたんだ。それに確か、この裏側の山道に続く先は断崖絶壁になっていると昨日羊野が言っていたから、もしも知らずに突き進んで行ったらかなり危険だぞ。雪と地面の境目だって見えにくいだろうからな。たく、一体どこのどいつかは知らないがこんな時に出歩くなんて自ら死にに行くような物だぜ、やはりここはちょっと様子を見に行った方がいいのかもな」
ぶつくさと呟きながらも勘太郎がその新雪に残されている足跡を覆うとすると、突然山荘ホテルの方から大石学部長と田代まさやが青い顔をしながら走ってくる。どうやら二人ともかなり深刻な顔をしているようだ。
そうこうしている内に荒い息を吐きながら勘太郎の前まで走り寄って来た大石学部長と田代まさやの二人は、何やら不安めいた顔を向けながら、雪に残された足跡を追う為に歩き出そうとする勘太郎にすかさず声を掛ける。
「い、一体こんな所で何をしているのですか。探偵さん。外には白面の鬼女がいるかも知れないから出ては駄目だと言っていたじゃないですか。それを自分から破るだなんて……」
「い、いや、俺はその白面の鬼女の後を追う為に捜査をしている探偵ですし、何か怪しい所があれば外に出て回りを調べたりくらいはしますよ。それが俺の仕事ですからね。それであなた方二人は一体なぜここに来たんですか。そんなに顔色を変えてここまで来たと言うことはただ単に外にいる俺を見かけたからではないでしょ。何かありましたか」
その勘太郎の問いに大石学部長と田代まさやの二人は何かを考えながら数秒程互いに見つめ合っているようだったが、先に話し出したのは大石学部長の方だった。
「じ、実は朝方気付いた事なのですが……俺と、田代・飯島・斉藤の四人の部屋の中にこんな紙切れが投げ込まれていたんですよ。恐らくはドアの下の隙間から差し込まれた紙切れらしいのですが、その紙切れにはこう書かれていました」
「謎の紙切れですか?」
不思議がる勘太郎の目の前に大石学部長がその紙切れを見せる。そしてその紙切れにはこう書かれていた。
『寒い……暗い……狭い……ヒモジイ……寂しい……ここじゃ息ができないよ。誰か……ここから出して……お願い……お願いよ。痛い……苦しい……悔しい……口惜しい……こんな目に遭わせたあいつらが妬ましい。でももう大丈夫……私をこんな目に遭わせた人達の元に……直ぐに迎えに行くから……一人づつ恨みを晴らしに行くから……待っていてね。キッイイイイイイイイイイイイイーィィィ!』
まるで黒の油性ペンのマジックで荒々しく走り書きをしたかのような不気味な文字に、勘太郎は体をこわばらせながら目の前にいる大石学部長と田代まさやの二人に視線を戻す。
「一体なんですか、これは。誰かの悪戯ですか?」
「それは俺達が聞きたいですよ!」
「まさかとは思いますが、この紙切れに書かれている文字はあの白面の鬼女が書いてそのまま皆さんのいる部屋に配った物なのでしょうか。もしそうなら昨夜あなた方が山荘ホテル内を順番に見回っていた隙を見計らってこの紙切れを入れて回ったと言う事になります。でもそんな事はあなた方がホテル内を見回る行動時間を知らないと先ずできない事のように思えるのですが。まあ奇跡的に偶然が重なってたまたま見回っている人達と出会わなかったと言う事も考えられますが。みんなの神経が過敏になっている緊迫したあの状態で白面の鬼女の侵入を許すなんて事は先ず考えられません。俺はそう思うのですが……そうか、だからあの飯島有さんがロープウェイ乗り場で朝から異常に疑心暗鬼になっていたのか。この異常な恨み節が書かれてある紙切れを見てしまったから……」
「はい、そう言う事です。飯島さんは第三者の白面の鬼女が雪山のどこかに隠れているという可能性よりも、この山荘ホテル内にいる誰かが白面の鬼女かも知れないと、そう思っているようです」
「なるほど、確かに、食料も無く寒さが命取りとなるこの雪山の外に隠れている可能性は極めて低いですからね。なら自ずとこの山荘ホテル内にいる誰かが白面の鬼女かも知れないと考えるのも極普通の流れなのかも知れませんね」
「ならやはり、この山荘ホテル内にいる誰かが犯人かも知れないと言う事なのでしょうか」
「はい、その可能性も当然否定はできないでしょう。なので今まで以上に皆さんの行動には注意を払いたいと思います。こうなったら長期戦も覚悟しないと」
その勘太郎の推測と覚悟に、大石学部長と田代まさやは身震いをしながら静かに押し黙る。
「やはり赤いワンピースの女はこの山荘ホテル内の中にいる人物なのか……」
「そう言う可能性もあると言う事です。勿論まだそうと決まった訳ではありませんよ!」
ちょっと相手の心情も考えずに少し脅かしすぎたかなと思った勘太郎は自分の発言に反省したのか、ちょっとだけ言葉に否定を加える。だが話を神妙な面持ちで聞いていた田代まさやはブルブルと体を震わせながら手に持つ紙切れをマジマジと見る。
「こ、この紙切れの内容って……あの赤いワンピースの女が次は確実に俺達の誰かを襲いに来ると言う予告だよな。こんなに事細かに恨み節を書いていると言う事は、やはりあの白面の鬼女はあの如月妖子本人なのかも知れない。如月妖子が死の淵から蘇って悪霊となって俺達の前に現れているんだ……そうだ、きっとそうだよ……そうとしか考えられない言動だぜ。あの言葉は確実に俺達に向けられて書かれてある言葉じゃないか。そうとしか考えられないよ。だ、だから俺はいやだったんだよ、あんなことは!」
「落ち着け、落ち着けよ。田代。まだそうと決まった訳じゃないだろう!」
「でも大石学部長。こんなのは絶対に可笑しいですよ。あの如月妖子以外にこんな事を俺達にするはずがないんだ。そうだろ!」
「今はその話はここではやめようぜ」
「でもよ、このままだと俺達はあの陣内のように確実に殺されてしまうよ!」
「だから、落ち着けって!」
昨夜の内に各部屋に謎の手紙が届いた事で、辺り構わず取り乱す田代まさやを大石学部長が必死に止める。そんな二人の態度を怪訝な目で見つめていた勘太郎は改めて再度質問をする。
「今も尚あの白面の鬼女にしつこく陰険に狙われていると言う事は……やはりあなた方は如月妖子さんの本当の死の真相を知っているのではありませんか。どうか本当の事を俺に教えて下さい。そうしてくれないとあの白面の鬼女の襲撃を止める事は出来ませんよ。もしかしたらもっと重大な何かを隠しているんじゃないのですか。もし他に隠してある何かを知っているのなら手遅れにならない内に全てを教えて下さい!」
「そ、それは……」
勘太郎の問いに行き詰まり、何かを話そうとした田代まさやに大石学部長はその間に割り込むような形で先に言葉を発する。
「いいえ、俺達は何も知りませんよ。この山頂で行方不明になった如月妖子さんのその後の事を俺達が知る訳がないですし、赤いワンピースを着た女に襲われる理由もハッキリ言ってよく分かりません。恐らくは精神に異常をきたした誰かがとち狂い、逆恨み的な思いを抱いた異常者の犯行のようにも思われます。なので探偵さんにはその殺人鬼を捕まえる為にも、そこの所をよ~く捜査をして、早く見つけて貰いたい物ですね。あの殺人鬼を捕まえて貰わないと俺達としても安心して眠ることが出来ませんからね」
「分かりました、何も知らないと言う事ですね。では何かを思い出す事がありましたら直ぐに俺に教えて下さい。後、白面の鬼女の捜査は奴の正体を掴むまで引き続き続けて行くつもりなので、あなた方は速やかに部屋に戻って下さい。単独で行動するとあの白面の鬼女に奇襲を受ける恐れがありますので、お願いします」
「え、でも少しくらいはいいじゃないですか」
「まだ白面の鬼女が使うトリックの謎もその正体も全く分からないのですから、ここはおとなしく俺の指示に従って下さい!」
「分かりました。では後のことはよろしくお願いします。それじゃそろそろ行くぞ、田代!」
そう大石学部長に言われて半ば強引に背中を押された田代まさやだったが、何かを思い出したのか勘太郎に駆け寄ると昨夜に見たことを疑惑と共に告げる。
「そ、そう言えば、昨夜に一つ思い出した事があります」
「思い出した事ですか。一体なんでしょうか」
身を乗り出して聞き耳を立てる勘太郎に田代まさやが生唾を飲み込みながら言葉を告げる。
「あなたのお連れの……あの羊の女探偵さんがその場にいたので余り気にしてはいなかったのですが……」
「え、羊野だってぇ……。奴が一体どうしたと言うんだよ?」
「昨夜の深夜の二時頃に、俺と斉藤先輩の二人で回りに注意を払いながら山荘ホテル内の二階を見回っていたのですが、三十分前にトイレに行くと言って、みんながいる受付の休憩部屋をしばらく離れていた羊の女探偵さんが二階のある部屋の前で、回りを気にしながら話すある人物と立ち話をしていたのですよ。その人物は羊の女探偵さんに向けて真剣に何かを話しているようでしたが、俺達の存在に気付くと直ぐにそそくさと部屋の中へと入っていってしまいました」
「それで、それからどうしましたか?」
「それで、その光景を見た俺は、羊の女探偵さんにすかさずあいつとは一体何を話していたのかと聞いて見たのですが、その羊の女探偵さん曰く、ただ単にトイレの後に自分の部屋に寄ったら、たまたま出て来たその人物と鉢合わせをしてしまったので、そのままついでに他愛もない立ち話をしてしまったとの事でした。まあ、あの羊の女探偵さんがそう言うんで今の今まで特に気にもしていなかったのですが……でも実は、俺はその人物から時折放たれる鋭い視線を前々から気にしていたので、もしかしたらあいつらがその白面の鬼女かも知れないと人知れず疑うようになりました。いや、やはり流石にそんな事はないとは思うのですが、時折俺達に向けるあの刺さるような視線がどうしても気になっちゃって……その事を今思い出してしまったので、つい話してしまいました」
「そ、そうでしたか。それで、深夜の二時くらいに羊野と共に、そのある部屋の前で会っていたその人物とは一体誰の事なのですか?」
「大学一年生の田口友子です」
「ああ、大学一年生の佐面真子さんといつも一緒にいるあの見るからにインドア派の女子大生か。でもあの女子大生も、羊野も、その事については一言も言ってはいなかったがな。まあ本人曰く、他愛もない話をしていただけらしいから、俺に敢えて話す事でも無いと思ったのかな」
田代まさやの話を聞いて勘太郎がそんな事を呟いていると、その場から直ぐにでも立ち去りたいのか、業を煮やした大石学部長がイライラした顔を向けながら田代まさやと勘太郎を睨む。
「いい加減にしないか。田代、俺は早くこの場所から離れると言ったんだぞ。ならお前には登山サークル部の後輩として、部長の……俺の命令に従う義務があるだろ!」
「大石学部長……」
「それに探偵さん、あれはただの頭の可笑しな殺人鬼が起こした犯行なんですから、俺達を何が何でも如月妖子さんの行方不明の事故と結び付けるのは流石にどうかと思いますよ。有りもしない濡れ衣を着せられて勝手に如月妖子さんがいなくなった犯人に仕立て上げられるだなんて、ハッキリ言って不愉快だし、逆恨みもいいとこだぜ!」
「逆恨み……ですか」
そんな事を呟きながら勘太郎は大石学部長達に不満や不信があると思われる学生達について考える。
一人目は大学二年の一ノ瀬九郎だ。彼は不器用ながらも如月妖子の事が大好きだったらしく、陰ながらに淡い恋心も持っていたようだ。だが一年半前にしつこく言い寄っていた大石学から如月妖子を守れなかった事に彼は今も自分を責めているらしく、その憤りと責任に深く苦しんでいる。そして如月妖子が行方不明になった原因に大石学部長達が関わっていると一ノ瀬九郎は心の中で強く思っているようなので、先輩達には不信を抱いているのも頷けると言った所だろうか。
二人目は大学一年の二井枝玄だ。高校時代に彼は新聞部の企画で五年前に起きたある女子高生に対し非道なストーカー事件を起こしたとされる大石学の事を調べていた過去があるので、同じ大学に進学した事で運命的な出会いを果たした二井枝玄は、また彼のことを調べる気になったようだ。その大石学が高校生の時と同時期にその女子高生はある裏山の崖から謎の飛び降り死をしてしまうのだが、それが不注意による事故なのか……それともストーカーに悩んだ上での飛び降り自殺なのかは未だに謎のままだ。つまり証拠不十分で未解決事件になっているのだ。ある噂では後ろを付けていた大石学に無理やり突き落とされたのではないかという話もある用だが、その過去を踏まえても二井枝玄はなまじ高校時代の大石学の過去を知っているだけに彼にはかなり警戒をしているようだ。それでも大石学部長の傍にいるのは、新聞記者を目指す二井枝玄の熱意と好奇心からだろう。あまり深入りしない事を祈る。因みに大石学は二井枝玄が同じ高校出身の後輩である事を知らないようだ。て言うか興味もないようだ。
三人目は大学一年の佐面真子だ。彼女は如月妖子とは同じ高校で後輩先輩の間柄だが、昔からかなり仲も良かったとの事だ。そんな如月妖子が今の大学に進学し、そしてその直ぐ後の夏の季節にこの山の山頂で行方不明になった事を聞いた佐面真子は、何か得体の知れない大きな事件に巻き込まれたのではないかと思い、如月妖子が通っていた同じ大学に入学する。部活動も登山サークル部に入り、如月妖子がいなくなった真相を探偵顔負けの行動と捜査力で独自にいろいろと回りを探っていたようだ。そんな如月妖子の真相と行方を追う佐面真子は、如月妖子が行方不明になったこの山に一緒に同伴していた大石学部長達をかなり怪しんでいたとの事だ。因みに田代まさやが時折感じていた鋭い視線は一ノ瀬九郎・二井枝玄・佐野真子の三人から放たれていた疑いの視線だと思われる。
だが、羊野と昨夜の二時くらいに話していたという田口友子の事は未だに謎のままだ。羊野瞑子は一体彼女と何を話していたのだろうか。
そんな訳で四人目は大学一年の田口友子だ。彼女に関しては特に何も無く。誰隔て無く、普通に、明るく、穏やかに、優しく先輩達にも接しているようだ。だが田代まさや曰く、時折田口友子から放たれる険しい眼光が自分達に向けられている物である事に人知れず気付いていたとの事だ。
その殺気は凄まじく、意識していたら尚更彼女の方を思わず振り向いてしまう程だ。
だがさっきも言ったように田口友子に大石学部長達を恨む動機は全く見られないとの事なので、疑心暗鬼になっている田代まさやの思い過ごしと言う事も考えられる。
そんな田口友子に羊野瞑子が人知れず接触を図っていたとの事なので、羊野が田口友子と何らかの密談をしている可能性がある以上、今からでも田口友子には人知れず注意を払っていた方がいいようだ。
そんな疑惑深まる大石学部長達に不信な思いを抱く、四人の後輩達の思惑を整理していた勘太郎は、その中から容疑者になり得るかも知れない人物をただひたすらに考える。
だが話が途絶えた事でその隙を見逃さなかった大石学部長は、田代まさやに山荘ホテルに戻る事を促すと、直ぐさまその場を後にする。
「では探偵さん、俺達はそろそろ失礼します。行くぞ田代!」
「大石学部長……だけど……さ……」
何やら苦悩をする田代まさやと早々とその場を後にする大石学部長をただ見つめていた勘太郎は手に持つ缶コーヒーを勢いよく飲み干すと、まだ勘太郎の部屋で取り調べをしていると思われる羊野の元へと一旦戻ろうと動き出す。
「よし、そろそろ俺も、羊野の元に戻るか」
あの雪道の先にはとても危険な谷があるので、雪道に足跡を残した人物の事がとても気掛かりだが、もしかしたら被害者を釣る為に付けた白面の鬼女が仕掛けた罠という可能性も大いに考えられる。なのでその事も踏まえて、取りあえずは羊野の元に戻るのだ。
その後で、新雪の雪道に残されている(誰かの)足跡を追跡しても特に遅くは無いだろう。
自分の軽率な判断で動くよりも万全の準備を整えてから動く方がより安全安心だと勘太郎がそう判断したからだ。
そして勘太郎は直感的に、この閉ざされた特殊な空間を作り上げた狂人・白面の鬼女との対決が後半へと突入している事を肌身で感じていた事は言うまでも無い事だ。
そう……対決の時は近い。
「い、ててて、まだ体のあっちこっちが痛いな。昨夜よりは大分マシになったが、やはり一晩寝ただけじゃ直らないか」
時刻は十時五十分。
三階にある食堂でレトルトカレーとご飯をお湯で温めた勘太郎は、遅めの朝食を取る為、勝手にレトルトカレーを食べる。
その後、外を見回るついでに山荘ホテルの外の裏側に足を向けた勘太郎は雪に埋もれながらも目の前に聳え立つ記念碑とその隣にある慰霊碑にその視線を向ける。
その記念碑は大きな大理石の石造りで出来ており、裏道に続く山道の脇にひっそりと且つ堂々とその場所に建つ。半分ほど雪に埋もれている記念碑を見つめながら勘太郎は売店から持ってきたホット缶のコーヒーを手で持ち上げながら一口飲む。
その瞬間奥深いほろ苦さと暖かな味わいが口の中一杯に広がり、外の寒さで冷え切っていた心と体を胃の中から温める。
体中がまだ痛いのか左手で痛めた背中をさすりながら顔を顰める勘太郎は、記念碑に書かれてある文字を見つめながらポツリと独り言を呟く。
「この山荘ホテルが出来たのが1980年か……また随分と古いホテルのようだけど、毎年凄い雪も降るし、明らかに儲かってもいないみたいだから壊れた箇所の補修も大変だろうな。創設者の名前は……日高日出夫か。その人が初代・山荘ホテルのオーナーか」
その記念碑の隣には、横に並ぶようにして誰かの名前が幾つも刻まれた石碑が静かに並ぶ。恐らくはこの山で遭難や事故で亡くなった人達を供養する為に建てた慰霊碑なのだろう。
そんな事を思いながら勘太郎はフと雪道が続く道路に視線を向けると、カッと目を見開き、その新雪に残る何かの痕跡に走りよる。
何故ならその雪道には誰かが歩いた足跡がくっきりと残されていたからだ。勘太郎はその新雪に残る足跡を見つめながら、鋭い視線を先に続く足跡へと走らせる。
「一体誰がこの新雪が降り積もった雪の上を歩いたんだ。それに確か、この裏側の山道に続く先は断崖絶壁になっていると昨日羊野が言っていたから、もしも知らずに突き進んで行ったらかなり危険だぞ。雪と地面の境目だって見えにくいだろうからな。たく、一体どこのどいつかは知らないがこんな時に出歩くなんて自ら死にに行くような物だぜ、やはりここはちょっと様子を見に行った方がいいのかもな」
ぶつくさと呟きながらも勘太郎がその新雪に残されている足跡を覆うとすると、突然山荘ホテルの方から大石学部長と田代まさやが青い顔をしながら走ってくる。どうやら二人ともかなり深刻な顔をしているようだ。
そうこうしている内に荒い息を吐きながら勘太郎の前まで走り寄って来た大石学部長と田代まさやの二人は、何やら不安めいた顔を向けながら、雪に残された足跡を追う為に歩き出そうとする勘太郎にすかさず声を掛ける。
「い、一体こんな所で何をしているのですか。探偵さん。外には白面の鬼女がいるかも知れないから出ては駄目だと言っていたじゃないですか。それを自分から破るだなんて……」
「い、いや、俺はその白面の鬼女の後を追う為に捜査をしている探偵ですし、何か怪しい所があれば外に出て回りを調べたりくらいはしますよ。それが俺の仕事ですからね。それであなた方二人は一体なぜここに来たんですか。そんなに顔色を変えてここまで来たと言うことはただ単に外にいる俺を見かけたからではないでしょ。何かありましたか」
その勘太郎の問いに大石学部長と田代まさやの二人は何かを考えながら数秒程互いに見つめ合っているようだったが、先に話し出したのは大石学部長の方だった。
「じ、実は朝方気付いた事なのですが……俺と、田代・飯島・斉藤の四人の部屋の中にこんな紙切れが投げ込まれていたんですよ。恐らくはドアの下の隙間から差し込まれた紙切れらしいのですが、その紙切れにはこう書かれていました」
「謎の紙切れですか?」
不思議がる勘太郎の目の前に大石学部長がその紙切れを見せる。そしてその紙切れにはこう書かれていた。
『寒い……暗い……狭い……ヒモジイ……寂しい……ここじゃ息ができないよ。誰か……ここから出して……お願い……お願いよ。痛い……苦しい……悔しい……口惜しい……こんな目に遭わせたあいつらが妬ましい。でももう大丈夫……私をこんな目に遭わせた人達の元に……直ぐに迎えに行くから……一人づつ恨みを晴らしに行くから……待っていてね。キッイイイイイイイイイイイイイーィィィ!』
まるで黒の油性ペンのマジックで荒々しく走り書きをしたかのような不気味な文字に、勘太郎は体をこわばらせながら目の前にいる大石学部長と田代まさやの二人に視線を戻す。
「一体なんですか、これは。誰かの悪戯ですか?」
「それは俺達が聞きたいですよ!」
「まさかとは思いますが、この紙切れに書かれている文字はあの白面の鬼女が書いてそのまま皆さんのいる部屋に配った物なのでしょうか。もしそうなら昨夜あなた方が山荘ホテル内を順番に見回っていた隙を見計らってこの紙切れを入れて回ったと言う事になります。でもそんな事はあなた方がホテル内を見回る行動時間を知らないと先ずできない事のように思えるのですが。まあ奇跡的に偶然が重なってたまたま見回っている人達と出会わなかったと言う事も考えられますが。みんなの神経が過敏になっている緊迫したあの状態で白面の鬼女の侵入を許すなんて事は先ず考えられません。俺はそう思うのですが……そうか、だからあの飯島有さんがロープウェイ乗り場で朝から異常に疑心暗鬼になっていたのか。この異常な恨み節が書かれてある紙切れを見てしまったから……」
「はい、そう言う事です。飯島さんは第三者の白面の鬼女が雪山のどこかに隠れているという可能性よりも、この山荘ホテル内にいる誰かが白面の鬼女かも知れないと、そう思っているようです」
「なるほど、確かに、食料も無く寒さが命取りとなるこの雪山の外に隠れている可能性は極めて低いですからね。なら自ずとこの山荘ホテル内にいる誰かが白面の鬼女かも知れないと考えるのも極普通の流れなのかも知れませんね」
「ならやはり、この山荘ホテル内にいる誰かが犯人かも知れないと言う事なのでしょうか」
「はい、その可能性も当然否定はできないでしょう。なので今まで以上に皆さんの行動には注意を払いたいと思います。こうなったら長期戦も覚悟しないと」
その勘太郎の推測と覚悟に、大石学部長と田代まさやは身震いをしながら静かに押し黙る。
「やはり赤いワンピースの女はこの山荘ホテル内の中にいる人物なのか……」
「そう言う可能性もあると言う事です。勿論まだそうと決まった訳ではありませんよ!」
ちょっと相手の心情も考えずに少し脅かしすぎたかなと思った勘太郎は自分の発言に反省したのか、ちょっとだけ言葉に否定を加える。だが話を神妙な面持ちで聞いていた田代まさやはブルブルと体を震わせながら手に持つ紙切れをマジマジと見る。
「こ、この紙切れの内容って……あの赤いワンピースの女が次は確実に俺達の誰かを襲いに来ると言う予告だよな。こんなに事細かに恨み節を書いていると言う事は、やはりあの白面の鬼女はあの如月妖子本人なのかも知れない。如月妖子が死の淵から蘇って悪霊となって俺達の前に現れているんだ……そうだ、きっとそうだよ……そうとしか考えられない言動だぜ。あの言葉は確実に俺達に向けられて書かれてある言葉じゃないか。そうとしか考えられないよ。だ、だから俺はいやだったんだよ、あんなことは!」
「落ち着け、落ち着けよ。田代。まだそうと決まった訳じゃないだろう!」
「でも大石学部長。こんなのは絶対に可笑しいですよ。あの如月妖子以外にこんな事を俺達にするはずがないんだ。そうだろ!」
「今はその話はここではやめようぜ」
「でもよ、このままだと俺達はあの陣内のように確実に殺されてしまうよ!」
「だから、落ち着けって!」
昨夜の内に各部屋に謎の手紙が届いた事で、辺り構わず取り乱す田代まさやを大石学部長が必死に止める。そんな二人の態度を怪訝な目で見つめていた勘太郎は改めて再度質問をする。
「今も尚あの白面の鬼女にしつこく陰険に狙われていると言う事は……やはりあなた方は如月妖子さんの本当の死の真相を知っているのではありませんか。どうか本当の事を俺に教えて下さい。そうしてくれないとあの白面の鬼女の襲撃を止める事は出来ませんよ。もしかしたらもっと重大な何かを隠しているんじゃないのですか。もし他に隠してある何かを知っているのなら手遅れにならない内に全てを教えて下さい!」
「そ、それは……」
勘太郎の問いに行き詰まり、何かを話そうとした田代まさやに大石学部長はその間に割り込むような形で先に言葉を発する。
「いいえ、俺達は何も知りませんよ。この山頂で行方不明になった如月妖子さんのその後の事を俺達が知る訳がないですし、赤いワンピースを着た女に襲われる理由もハッキリ言ってよく分かりません。恐らくは精神に異常をきたした誰かがとち狂い、逆恨み的な思いを抱いた異常者の犯行のようにも思われます。なので探偵さんにはその殺人鬼を捕まえる為にも、そこの所をよ~く捜査をして、早く見つけて貰いたい物ですね。あの殺人鬼を捕まえて貰わないと俺達としても安心して眠ることが出来ませんからね」
「分かりました、何も知らないと言う事ですね。では何かを思い出す事がありましたら直ぐに俺に教えて下さい。後、白面の鬼女の捜査は奴の正体を掴むまで引き続き続けて行くつもりなので、あなた方は速やかに部屋に戻って下さい。単独で行動するとあの白面の鬼女に奇襲を受ける恐れがありますので、お願いします」
「え、でも少しくらいはいいじゃないですか」
「まだ白面の鬼女が使うトリックの謎もその正体も全く分からないのですから、ここはおとなしく俺の指示に従って下さい!」
「分かりました。では後のことはよろしくお願いします。それじゃそろそろ行くぞ、田代!」
そう大石学部長に言われて半ば強引に背中を押された田代まさやだったが、何かを思い出したのか勘太郎に駆け寄ると昨夜に見たことを疑惑と共に告げる。
「そ、そう言えば、昨夜に一つ思い出した事があります」
「思い出した事ですか。一体なんでしょうか」
身を乗り出して聞き耳を立てる勘太郎に田代まさやが生唾を飲み込みながら言葉を告げる。
「あなたのお連れの……あの羊の女探偵さんがその場にいたので余り気にしてはいなかったのですが……」
「え、羊野だってぇ……。奴が一体どうしたと言うんだよ?」
「昨夜の深夜の二時頃に、俺と斉藤先輩の二人で回りに注意を払いながら山荘ホテル内の二階を見回っていたのですが、三十分前にトイレに行くと言って、みんながいる受付の休憩部屋をしばらく離れていた羊の女探偵さんが二階のある部屋の前で、回りを気にしながら話すある人物と立ち話をしていたのですよ。その人物は羊の女探偵さんに向けて真剣に何かを話しているようでしたが、俺達の存在に気付くと直ぐにそそくさと部屋の中へと入っていってしまいました」
「それで、それからどうしましたか?」
「それで、その光景を見た俺は、羊の女探偵さんにすかさずあいつとは一体何を話していたのかと聞いて見たのですが、その羊の女探偵さん曰く、ただ単にトイレの後に自分の部屋に寄ったら、たまたま出て来たその人物と鉢合わせをしてしまったので、そのままついでに他愛もない立ち話をしてしまったとの事でした。まあ、あの羊の女探偵さんがそう言うんで今の今まで特に気にもしていなかったのですが……でも実は、俺はその人物から時折放たれる鋭い視線を前々から気にしていたので、もしかしたらあいつらがその白面の鬼女かも知れないと人知れず疑うようになりました。いや、やはり流石にそんな事はないとは思うのですが、時折俺達に向けるあの刺さるような視線がどうしても気になっちゃって……その事を今思い出してしまったので、つい話してしまいました」
「そ、そうでしたか。それで、深夜の二時くらいに羊野と共に、そのある部屋の前で会っていたその人物とは一体誰の事なのですか?」
「大学一年生の田口友子です」
「ああ、大学一年生の佐面真子さんといつも一緒にいるあの見るからにインドア派の女子大生か。でもあの女子大生も、羊野も、その事については一言も言ってはいなかったがな。まあ本人曰く、他愛もない話をしていただけらしいから、俺に敢えて話す事でも無いと思ったのかな」
田代まさやの話を聞いて勘太郎がそんな事を呟いていると、その場から直ぐにでも立ち去りたいのか、業を煮やした大石学部長がイライラした顔を向けながら田代まさやと勘太郎を睨む。
「いい加減にしないか。田代、俺は早くこの場所から離れると言ったんだぞ。ならお前には登山サークル部の後輩として、部長の……俺の命令に従う義務があるだろ!」
「大石学部長……」
「それに探偵さん、あれはただの頭の可笑しな殺人鬼が起こした犯行なんですから、俺達を何が何でも如月妖子さんの行方不明の事故と結び付けるのは流石にどうかと思いますよ。有りもしない濡れ衣を着せられて勝手に如月妖子さんがいなくなった犯人に仕立て上げられるだなんて、ハッキリ言って不愉快だし、逆恨みもいいとこだぜ!」
「逆恨み……ですか」
そんな事を呟きながら勘太郎は大石学部長達に不満や不信があると思われる学生達について考える。
一人目は大学二年の一ノ瀬九郎だ。彼は不器用ながらも如月妖子の事が大好きだったらしく、陰ながらに淡い恋心も持っていたようだ。だが一年半前にしつこく言い寄っていた大石学から如月妖子を守れなかった事に彼は今も自分を責めているらしく、その憤りと責任に深く苦しんでいる。そして如月妖子が行方不明になった原因に大石学部長達が関わっていると一ノ瀬九郎は心の中で強く思っているようなので、先輩達には不信を抱いているのも頷けると言った所だろうか。
二人目は大学一年の二井枝玄だ。高校時代に彼は新聞部の企画で五年前に起きたある女子高生に対し非道なストーカー事件を起こしたとされる大石学の事を調べていた過去があるので、同じ大学に進学した事で運命的な出会いを果たした二井枝玄は、また彼のことを調べる気になったようだ。その大石学が高校生の時と同時期にその女子高生はある裏山の崖から謎の飛び降り死をしてしまうのだが、それが不注意による事故なのか……それともストーカーに悩んだ上での飛び降り自殺なのかは未だに謎のままだ。つまり証拠不十分で未解決事件になっているのだ。ある噂では後ろを付けていた大石学に無理やり突き落とされたのではないかという話もある用だが、その過去を踏まえても二井枝玄はなまじ高校時代の大石学の過去を知っているだけに彼にはかなり警戒をしているようだ。それでも大石学部長の傍にいるのは、新聞記者を目指す二井枝玄の熱意と好奇心からだろう。あまり深入りしない事を祈る。因みに大石学は二井枝玄が同じ高校出身の後輩である事を知らないようだ。て言うか興味もないようだ。
三人目は大学一年の佐面真子だ。彼女は如月妖子とは同じ高校で後輩先輩の間柄だが、昔からかなり仲も良かったとの事だ。そんな如月妖子が今の大学に進学し、そしてその直ぐ後の夏の季節にこの山の山頂で行方不明になった事を聞いた佐面真子は、何か得体の知れない大きな事件に巻き込まれたのではないかと思い、如月妖子が通っていた同じ大学に入学する。部活動も登山サークル部に入り、如月妖子がいなくなった真相を探偵顔負けの行動と捜査力で独自にいろいろと回りを探っていたようだ。そんな如月妖子の真相と行方を追う佐面真子は、如月妖子が行方不明になったこの山に一緒に同伴していた大石学部長達をかなり怪しんでいたとの事だ。因みに田代まさやが時折感じていた鋭い視線は一ノ瀬九郎・二井枝玄・佐野真子の三人から放たれていた疑いの視線だと思われる。
だが、羊野と昨夜の二時くらいに話していたという田口友子の事は未だに謎のままだ。羊野瞑子は一体彼女と何を話していたのだろうか。
そんな訳で四人目は大学一年の田口友子だ。彼女に関しては特に何も無く。誰隔て無く、普通に、明るく、穏やかに、優しく先輩達にも接しているようだ。だが田代まさや曰く、時折田口友子から放たれる険しい眼光が自分達に向けられている物である事に人知れず気付いていたとの事だ。
その殺気は凄まじく、意識していたら尚更彼女の方を思わず振り向いてしまう程だ。
だがさっきも言ったように田口友子に大石学部長達を恨む動機は全く見られないとの事なので、疑心暗鬼になっている田代まさやの思い過ごしと言う事も考えられる。
そんな田口友子に羊野瞑子が人知れず接触を図っていたとの事なので、羊野が田口友子と何らかの密談をしている可能性がある以上、今からでも田口友子には人知れず注意を払っていた方がいいようだ。
そんな疑惑深まる大石学部長達に不信な思いを抱く、四人の後輩達の思惑を整理していた勘太郎は、その中から容疑者になり得るかも知れない人物をただひたすらに考える。
だが話が途絶えた事でその隙を見逃さなかった大石学部長は、田代まさやに山荘ホテルに戻る事を促すと、直ぐさまその場を後にする。
「では探偵さん、俺達はそろそろ失礼します。行くぞ田代!」
「大石学部長……だけど……さ……」
何やら苦悩をする田代まさやと早々とその場を後にする大石学部長をただ見つめていた勘太郎は手に持つ缶コーヒーを勢いよく飲み干すと、まだ勘太郎の部屋で取り調べをしていると思われる羊野の元へと一旦戻ろうと動き出す。
「よし、そろそろ俺も、羊野の元に戻るか」
あの雪道の先にはとても危険な谷があるので、雪道に足跡を残した人物の事がとても気掛かりだが、もしかしたら被害者を釣る為に付けた白面の鬼女が仕掛けた罠という可能性も大いに考えられる。なのでその事も踏まえて、取りあえずは羊野の元に戻るのだ。
その後で、新雪の雪道に残されている(誰かの)足跡を追跡しても特に遅くは無いだろう。
自分の軽率な判断で動くよりも万全の準備を整えてから動く方がより安全安心だと勘太郎がそう判断したからだ。
そして勘太郎は直感的に、この閉ざされた特殊な空間を作り上げた狂人・白面の鬼女との対決が後半へと突入している事を肌身で感じていた事は言うまでも無い事だ。
そう……対決の時は近い。
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