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1章
デレ期?
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災厄によって意識を沈められた颯太は兄妹によって街中を運ばれていた。
「これ、水でも掛けたらおきるんじゃね。ほら、酔ったおっちゃんに掛けたりするだろ?」
「兄貴、これは酔ってるんじゃなくて気絶してるだけだから、そっとしておけば起きるでしょ」
エリカはタクマに背負われてる颯太の頬っぺたをつつきながら、
「今日は大変な一日だったね。ソウタのいた世界がどんな所でどのような常識があるのかわからないけど、この世界にはこの世界の常識があるんだ。馴れるまで時間掛かりそうだけど頑張ろうね」
「今日、俺も頑張ったんだけどなー」
「はいはい、お疲れ様」
素っ気なく返すエリカにタクマは背負ってる颯太を見ながら先日のことを聞く。
「ところで、なんでこいつを助けようとなんてしたんだ?」
「うん。初めてソウタと対面したときは私たちのような墓盗みを捕らえるための罠かと思ったのよ。だけどそれにしては行動や態度が余りにも違った、そして困惑してるようにも見えた。だからね、連れてきたの。話を聞けばなにかわかるかもしてないって思ったから」
「そうか、俺はエリカの考えを否定したりしない、むしろ尊重するくらいだ。だけどそれと同時に心配なんだ。もしエリカを傷つける奴がいたら俺はそいつをなにがなんでも許さない。ってエリカ?」
エリカがいた方を向くとエリカの姿は無く数件先の肉店で一塊の骨付き肉を指差していた。
「おじさん。これ二つ下さい」
肉店のおじさんは「あいよー」と言いながらジュウジュウと音をたてた骨付き肉を取り出した。
「──聞こえてないか。けっこうかっこ良かったと思ったんだけどな~」
タクマは微笑みを浮かべた。
エリカが骨付き肉を受け取ったあとタクマの方へ駆け寄り、
「兄貴、過保護なのは困るけど心配してくれるのは……うれしい……」
この言葉を聞いたタクマは瞳孔をパッチリ開き、「はっっ」と驚いたように開けた。
「つ、つ、ついに来たか!妹のデレ期!」
「妹にデレ期なんてない!あとうれしいって言ったのはこの肉の代金を払ってくれるのがうれしいって言ったのっ」
エリカはそっぽを向き入ってきた門へ歩いて行く。
「おうっ!いくらでも払ってやる。妹のデレ隠しも見れて今日は気分が良い」
タクマは店主に銀貨を投げ渡しエリカが向かっている街の門へ向かう。
タクマがちょうどエリカに追い付いたところで思い出したようにエリカは言った。
「あ、そうそう。ん、六枚!」
タクマの前に手を差しだす。
「キノコばぁから聞いたよ。金貨六枚で取引したって。あれは私の捕らえた獲物だ。だからあの金貨は私のもの」
「うむ、そうだな。奮発して可愛らしい服でも買ってくるといい」
エリカの可愛い姿を想像して頭のなかお花畑になっているタクマにエリカはジト目でもう一度手を差しだす。
「おっとそうだった。ほい。これでもっと可愛い妹を見せてくれ」
願いをこめた小袋を腰から取り出したがそれはエリカの手に渡らず、黒いローブを羽織った一人に連れ去られた。
「これ、水でも掛けたらおきるんじゃね。ほら、酔ったおっちゃんに掛けたりするだろ?」
「兄貴、これは酔ってるんじゃなくて気絶してるだけだから、そっとしておけば起きるでしょ」
エリカはタクマに背負われてる颯太の頬っぺたをつつきながら、
「今日は大変な一日だったね。ソウタのいた世界がどんな所でどのような常識があるのかわからないけど、この世界にはこの世界の常識があるんだ。馴れるまで時間掛かりそうだけど頑張ろうね」
「今日、俺も頑張ったんだけどなー」
「はいはい、お疲れ様」
素っ気なく返すエリカにタクマは背負ってる颯太を見ながら先日のことを聞く。
「ところで、なんでこいつを助けようとなんてしたんだ?」
「うん。初めてソウタと対面したときは私たちのような墓盗みを捕らえるための罠かと思ったのよ。だけどそれにしては行動や態度が余りにも違った、そして困惑してるようにも見えた。だからね、連れてきたの。話を聞けばなにかわかるかもしてないって思ったから」
「そうか、俺はエリカの考えを否定したりしない、むしろ尊重するくらいだ。だけどそれと同時に心配なんだ。もしエリカを傷つける奴がいたら俺はそいつをなにがなんでも許さない。ってエリカ?」
エリカがいた方を向くとエリカの姿は無く数件先の肉店で一塊の骨付き肉を指差していた。
「おじさん。これ二つ下さい」
肉店のおじさんは「あいよー」と言いながらジュウジュウと音をたてた骨付き肉を取り出した。
「──聞こえてないか。けっこうかっこ良かったと思ったんだけどな~」
タクマは微笑みを浮かべた。
エリカが骨付き肉を受け取ったあとタクマの方へ駆け寄り、
「兄貴、過保護なのは困るけど心配してくれるのは……うれしい……」
この言葉を聞いたタクマは瞳孔をパッチリ開き、「はっっ」と驚いたように開けた。
「つ、つ、ついに来たか!妹のデレ期!」
「妹にデレ期なんてない!あとうれしいって言ったのはこの肉の代金を払ってくれるのがうれしいって言ったのっ」
エリカはそっぽを向き入ってきた門へ歩いて行く。
「おうっ!いくらでも払ってやる。妹のデレ隠しも見れて今日は気分が良い」
タクマは店主に銀貨を投げ渡しエリカが向かっている街の門へ向かう。
タクマがちょうどエリカに追い付いたところで思い出したようにエリカは言った。
「あ、そうそう。ん、六枚!」
タクマの前に手を差しだす。
「キノコばぁから聞いたよ。金貨六枚で取引したって。あれは私の捕らえた獲物だ。だからあの金貨は私のもの」
「うむ、そうだな。奮発して可愛らしい服でも買ってくるといい」
エリカの可愛い姿を想像して頭のなかお花畑になっているタクマにエリカはジト目でもう一度手を差しだす。
「おっとそうだった。ほい。これでもっと可愛い妹を見せてくれ」
願いをこめた小袋を腰から取り出したがそれはエリカの手に渡らず、黒いローブを羽織った一人に連れ去られた。
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