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5:保湿クリーム

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「保湿クリームっていつも塗ってるの?」 

 サングラスを外した陽介が尋ねた。

「塗ってるよ。陽ちゃんが帰った後に」

「俺が塗ってあげる」

「恥ずかしい。それはだめ」

 見られるとの触られるのでは恥ずかしさがかなり違う。

「塗らせて。最後までしたい」

「恥ずかしいんだけど」

「もう十分に恥ずかしい部分見せてるから大丈夫だよ」

「わかった。鏡の横にあるやつがクリーム」

「おっけ」

 陽介がクリームを取りに行っている間にミクは仰向けになった。
 順番的にも尻よりも前からしたほうが良いだろう。

「あ」

 クリームを手にしてミクのほうを向いた陽介が声を上げた。

「えっ?」

「おっぱい見えた」

「嘘、えっ。ほんとだ」

 ミクはタオルからはみ出ていた右胸を慌てて隠した。

「上は見ないで、クリーム塗ることだけに集中して」

「うん」

 陽介はベッドの端に腰を下ろし、クリームを手に広げた。

 光を照射した部分に冷たいクリームが馴染む。

 マッサージしてるみたいに何度も同じところを往復する。

「そんなに塗り込まなくて良いよ。サッと塗ってくれたら良いから」

「丁寧に塗りたい」

「もー」

 やがてVラインからIラインに手が移動する。

「んっ……」

 自分でクリームを塗っても何も感じないが、他人が塗ると何か違う。

「やっ、ん……」

「くすぐったい?」

「だ、だめ……自分で塗るっ。触っちゃダメなとこ触ってる」

 明らかに割れ目の部分を往復している。

 幼なじみの陽介はそんなことをしないと思っていたし、これまでもそんな素振りを一度も見せなかったのに。

 ミクは陽介の腕に手を伸ばそうとするが、もう片方の手でそれは阻止された。

「っあん、や、っはんっ……」

 クリトリスに心地いい刺激が走る。

 幼なじみにこんな姿、性的に興奮する姿を見せたくない。

「だめ……っえん、陽ちゃ、んっ」

「気持ちいい?」

「陽ちゃんの前でこんなことっ……だめ、はぁぅ」

 中に陽介の指がスルリと入る。
 それくらいに濡れているのだろう。

「そんなに動いたらおっぱい見えちゃうよ」

「見ちゃだめっ……指も出してっ」

 その声で陽介の指が抜かれた。
 しかしバスタオルをめくられてしまった。
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