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ぴえとらない

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ロリばばぁと街に入る

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盗賊に出会って以降は特に問題もなく
街に辿り着いた

結構大きな街だな

奥行きはわからないけどぱっと見でも
街の幅は遠くて見えないくらいだ
奥行きは更にわからないがポツポツ高い建物も見える
ドイツとかその辺りの街に似てるかな

街の敷地は全て丸太のようなものでできた
高さ5~6メートルくらいの壁が囲んでいて
その前には幅、深さ数メートルの堀があって簡単には登れないようになっている
街に入るには門番さんがいる入り口を通らなければならないようだ

「そこの二人、通行証はあるか?」

門を挟んで二人いる門番の一人が声をかけてきた
門番は簡単な洋風の鎧を身につけて、腰には
直剣がある
兜はしていないようで顔は丸分かりだ


「儂は冒険者証を
こやつはまだ持ってないからギルドに行くところじゃ」


ハナが懐から手のひらにおさまるくらいのプレートをとりだす


「確認した、ではそちらの者は保証金を銅貨1枚
頂いておく
冒険者証ができたらまたここへ来い
保証金は返却しよう」


ハナが懐から銅貨を一枚出して門番へ手渡す


「さ、行くぞ」

ほんとヒモみたいで落ち着かないな
早いとこ自分で稼げるようにならないと

「この時間はクエスト終わりの冒険者達でギルドは混んでおるから冒険者登録は明日にするぞ
お主とって初めての街じゃから少し街を見てから
宿屋へいくかの」

「ありがとハナ、街結構気になってたんだよね」

「儂が案内してやるわ
ほれ、手を出すがよい」

手?

言われるまま手を差し出すとハナはその手を
握ってきた

「儂らの事忘れたか?兄妹じゃぞ兄妹」


忘れてたわ
ちょっと恥ずかしいなぁ
でもなんか嬉しい


「そうだねハナ、兄妹兄妹☆」

「儂妹じゃからな、頼むぞコゾ」


精神的には絶対ハナの方が上だと思うけど
なんか嬉しそうにしてるからいいか
でも自分の事を儂っていう妹はどうなんだろう…


「ハナは妹なんだし自分の事は私とか
呼ばないの?」


「それは…その…」


なんだ?なんか言いづらそうにしてるな


「あ、嫌だったらいいんだよ
全然構わないから」

「いや、嫌ではないのじゃが…」

なんだ?



「…恥ずかしいだけじゃ…」

顔を真っ赤にしてハナは俯いている


何この可愛い娘!
妹にしたい!!!!!
あ、妹か


「それに言葉遣いまではなかなか変えられんから
この言葉遣いで私だと変じゃろ」

「それもそうか、ハナが話しやすい呼び方で
いいんじゃない?」


「そうさせてもらうわ、この歳で私…はキツイわ」

この歳でってどの歳なんだろな
容姿と年齢の差でいったら
俺もそうなんだけどね



ハジの街は入り口から真っ直ぐ伸びた石畳みの大きな道がメインストリートのようだ
その道沿いには屋台の出店のような作りのお店がたくさん並んでいる
夕食の時間帯なので人は結構多く賑わっているな

食べ物が多く、それ以外は土産物みたいな物を売ってる店がチラホラ見える
武器とか鎧とかそういうのは売ってないのかな


「ここらへんは食べ物屋さんが多いね」

「生活の必需品じゃからな、食事はとらんといかんから人が集まりやすい通りに集結しておるのじゃ」

「他にはどんなお店があるの?」

「そうじゃの、武器屋、防具屋、雑貨屋、魔道具屋
鍛冶屋、服屋、建築屋などが主なところかの
あと施設として教会や孤児院があるわい」


お、魔道具屋ってあるんだ
どんなの売ってるんだろ


「あの大通りの奥にある大きい建物は?」

「あれが冒険者のギルドじゃ」

「随分でかいね」


他の建物は殆どが高くても2~3階建てに対して
ギルドだけは10階くらいの高い建物だ
面積的にもかなり広い
サッカー場くらいはあるだろうか


「儲けておるんじゃよ…必要以上にな」

そういってギルドを見据えるハナの表情は険しい

「後はあの建物はギルドだけじゃなく
他の施設や店などもあの中に入っておるからな
街の行政の中心もあそこじゃ」

「あの中にも武器や防具屋などあるが
儂は好かん、人を見た目で判断して
金の無さそうな者にはとにかく冷たい」


見た目か…
そういえば今の服装は湖でハナにもらった
こっちの世界の標準的な服を身に付けている
あんまりお金があるようには見えないから
冷たくされるかな


用が無い時は近寄らないようにしよう


「じゃあ買い物は街の方でした方がいいね
食べ物以外のお店が見当たらないけど
何処かにまとまってるの?」

「いや、大通りから横道に入ったり裏道だったりで点在しておる
あまり立地の良いところにはないな」

「ギルドが関係ある?」

「直接的には何もしていないが、ギルド内の方が品揃えが良くてのぅ
街の店の品揃えはどうしてもランクが落ちてしまうので、そのまま売上に影響がでて良い立地で営業できるほど裕福ではないのじゃ」

「品揃えのランク…もしかして冒険者が手に入れた装備なんかの流通がギルド中心ってこと?」

「そうじゃ、依頼と納品は大抵セットじゃから
まずギルド内で流通が始まるんじゃよ
討伐依頼でも使える部位なんかはそのままギルドに
預けてしまった方が便利じゃからそうする者がほとんどじゃな」

「特にギルドにおろさなきゃいけないルールはないんだよね?」

「納品依頼は別じゃが討伐依頼の場合なんかは確認さえ取れればどこにおろすのも本人の自由じゃな
ただ慣例で続けておるだけじゃ」


よしよし、じゃあ俺が討伐依頼とか出来るようになったら街の方におろそう
なんかギルドに対して良いイメージがわかないからね


二人でちょっと買い食いしたり
武器や防具屋、雑貨屋、魔道具屋なんかをとりあえず場所だけ案内してもらった

今日はもう時間も遅いからね
特に予定もないけど用ができたら来るようにしよう



日が暮れたので
ハナに案内されて宿屋に着いた
見た目は3階建レンガ造りの清潔感のある建物だ
入り口の横には小さな花壇があって綺麗な花が
植えてありきちんと手入れもされてるようだ
それだけでもこの宿屋は品が良さそうというのが
わかる

「この宿屋は儂がこの街を拠点としていた時に
よく利用していたのじゃ」

「ハナのオススメなら安心だね!」

「あれから何年かたっておるがそう変わるもんでもあるまい」


俺達は手を繋いだまま宿屋へ入っていった


「いらっしゃ…あら~ハナちゃんじゃないの
久しぶりだね、元気してたかい?」

入り口のドアを開けて中に入ると
恰幅のよい中年のおばちゃんがハナに向かって
話しかけてきた

「久しぶりじゃな女将よ、変わりないかの?」

「こっちはボチボチってところかしらね
相変わらず街の方はあんまり景気は良くないわねぇ
まぁウチは宿屋だからそんなに影響ないけど
モノ売ってるとこはヒィヒィ言ってるわよ
でもなんとかやっていってるわ」

「景気…悪いんですか?外は結構賑わってるみたいですけど」

「買い物はみんなギルドの方に行っちゃうのよ~
って、そういえば貴方ハナちゃんと一緒ね
まさか………恋人?」

「違うぞ女将、儂の兄じゃ」

「初めまして女将さん、ハナの兄でコゾっていいます」

「あらあらあら~こんな可愛いお兄さんがいたのね
もぅ!ハナちゃんたら教えてくれればいいのに~」

女将さんは俺の方を見ながら嬉しそうに
ニコニコしている
良い人なんだろうな、ハナが拠点にするのもわかるわ

「今日はどうするの?泊まってくんだろ?食事は?食べるかい?」

「夕食はいただこう、それと部屋が空いておったら一部屋用意してもらおうかの」

「部屋は空いてるよ、じゃあ食事を用意するからちょっと待ってておくれよ」


そう言うと女将さんは奥に引っ込んでいった



俺達は空いてるテーブルについて料理を待つ
テーブルは全部で10席ほどあるようだが、人がいるのは半分くらいのようだ
ちょっと小声でハナに聞いてみた

「これって空いてる方?それとも普通?」

「食事時でこれだと空いてる方じゃろう
ここは泊まり客だけでなく、食事のみの客もいるはずでこれじゃからな」

「やっぱ大勢はギルドの方に行ってるのかな?」

「うむ」


しばらくすると女将さんが料理をもってやってきた

「あんまり良い食材が手に入らなくてねぇ
まぁそれでも味は保証するよ!」

野菜と何かの肉が入ったスープのようだ
おいしそうな匂いが食欲を誘う

「ではいただきます」

まずスープを口にする

おお、このスープおいしいぞ

「おいしいですよこれ、野菜と肉の旨みがしっかり溶け込んでる
あと何か果物も一緒に煮込んでますね!」

「へぇ、よくわかったねぇ
アプールの果実を一緒に煮込んでてね
そうすると味に深みが出るんだ」


アプール…りんごみたいなもんかな?


「コゾは料理には詳しいのか?」

ハナが聞いてきた

「詳しいわけじゃないけど、元のせ…いや、むこうだと
わりと普通じゃないかな」

「良い物を食べておったんじゃな」


わりとどうでもいい雑談をしながら俺たちは食事を平らげてた

そして女将さんに案内されて部屋に向かっていった


部屋は6畳ほどの広さでベッドが二つ置いてある

「スルーしてたけど、同室でよかったの?仮にも男と女だし」

「お互い見た目は子供じゃから良いじゃろ、それにこの見た目の兄妹で
違う部屋というのも逆に疑われそうじゃしな」

そうだった、兄妹だったよ俺達
つい忘れそうになっちゃうんだよなぁ

「色々あって今日は疲れたじゃろ、まだ早いが今晩はゆっくり休むとよい
儂はちょっと用があるから少し出かけてくるが気にせず先に寝ておれ」

確かに今日は疲れた
わけもわからず突然この世界に放りだされてサルに追いかけられて死にかけて
ハナに助けられて盗賊に襲われて街まで来て…
色々ありすぎたな…確かに眠い…
今日はここまでにしよう…

気が抜けたらどっと疲れがでたようだ

「わかったよハナ…気をつけてね、お休み…」

ベッドに横になり目を閉じる

今日の一日はもうおしまい



明日はギルドだ




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