いずれ最強の少女 ~白き髪と紅の瞳~

カイゼリン

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本編

さぁ本番。レッツ、パーティー!!

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時間だ
パーティー会場へと向かい重たいドアを開ける
いるのは準備してる人たちと王様と勇者とそのオマケ

「こんにちは」

爽やかスマイルで挨拶
無愛想はすかれません

「はじめまして。勇者のエルサレムです」
「こんにちは。そのオマケのヘルガーだ」

爽やか勇者スマイルと
呆れているオマケ
勇者に振り回されているのだろう

「おぉ。暁殿か。我は国王のグルーヴ=ワーノルドだ」


勇者がいるから名前を控えさせてもらった
国が認めてはいるが闇ギルドと聞いたら嫌な顔をする人がやはりいる
それに裏の仕事もあるので顔と名前は一致させてはいけない


「暁さん。後で一緒に踊りませんか?」
「バカかぁ?男相手に...」
「ハハハ、女であっても僕にはもったいないですよ。他の方とどうぞ」

お前と踊ったら目をつけられるだろうが

「このイケメンはぁ...」
「貴方もイケメンですよ?」

オールバックでイケメン。呆れ顔が多いが笑えばもっといいだろう
まぁ惚れはしないけど

「お、おぅ...」

前髪?をくしゃっとして顔を隠す
照れていやがる...だと!?
前髪を後ろに持っていく。落ちついようだ


「やっぱり前髪ないと落ち着かないのか?」
「まぁな。今日だけはこの髪型でいるよ。前髪がないと落ち着かない」
「前髪いじるのが癖だもんな」


勇者もオマケには堅い口調ではない
まぁ、同じ日本にすんでるんだしね

「準備ができました」
「わかった。下がるがいい」

はっ。と短く返事をし姿を消した
さて始まりだ

今のうちに王様のステータスを見させてもらおう


___

グルーヴ=ワーノルド
32歳 男性

種族 ヒューマン

Lv.55

体力  1200
魔力  3000
力   1000
防御力 800
回避力 500

魔法
・光魔法<4>

スキル
・探知 ・剣術 ・鑑定 

称号
・国王...国の王様。ステータスが全体的に上がる
・努力者...努力してきたもの。ステータスが上がりやすい


___


なぜ、僕の周りには強いやつしかいないんだ?
意味がわからない


確認を終えるとドアがメイドにより開き、何人かずつ入ってきた
失礼ながら何人か確認しよっ


___

ヘレン=マハチール
16歳 女性

種族 ヒューマン

Lv.4

体力  100
魔力  200
力   50
防御力 70
回避力 80

魔法
・風魔法<1>

スキル
・杖術


___


メーガン=ララノス
39歳 男性

種族 ヒューマン

Lv.21

体力  200
魔力  100
力   300
防御力 80
回避力 50

魔法
・火魔法<1>

スキル
・体術


___


ハマニマ=ヘァルガ
55歳 男性

種族 ヒューマン

Lv.24

体力  100
魔力  30
力   400
防御力 30
回避力 90


スキル
・弓術 ・体術 ・探知

___


うん、ひっく
ハマニマは頑張ったんだろうな
300を越えてるし

てか低いんじゃなくて、僕たちが異常なんだよな
まぁしょうがない
ステータスは変えれないからね


モーント。目的の子はみつけた?

{まだじゃ.........見つけたぞ}

まじ?

{うむ。左の端に一人でたっておる}


一人で?......いた

淡いピンクと黄色のドレスを身にまとうピンク髪の少女
まぁ僕も少女だけど


___

無名
10歳 女性

種族 ヒューマン

Lv.1

体力  80
魔力  0
力   100
防御力 30
回避力 50

スキル
・探知 ・痛覚軽減

___


無名...魔力0...
痛覚軽減?はじめてみた


痛覚軽減...痛みに耐え抜くことで得る。痛みを感じにくくする



ゾワッ
体をなにかが通るみたいに気分が悪くなった
痛みに耐え抜く?暴力を受け続けてたってことじゃないか

ドレスの奥には治りきれてない傷やアザがあるのだろうか

とりあえず大臣に報告をしよう


ザーザザ

{あー。目的の子を発見しました。名前を確認したところ無名です}

ザーザザ

{わかりました。今のところ怪しい動きは?}

ザーザザ

{特にないです。端の方で人を観察してるみたいです。きっと勇者を探してるのでは?}

ザーザザ

{わかりました。引き続き頼みます}

ザーザザ

{了解です}


かなり音がうるさいな
ザーザザ ザーザザ うるさい
他の人の迷惑になるのでは?


少女の方を見ると目があった
優しく微笑むと相手も微笑み返す


目をはなすかな?と思いきやこっちに来た!?
困ったなぁ
まぁ軽く話せば大丈夫か


「はじめまして。エリザヴェート=クリグロードです」

「はじめまして。カイト=アルディンです」


目には目を、偽りには偽りをってか
嘘の名前をなのる


「アルディン様ですか!少しお話よろしいでしょうか?」
「あぁいいよ。後、僕はカイトで大丈夫だよ」

パァーと顔を明るくし少女は

「なら私はエリザとお呼びください!」
「うん。よろしくエリザ」


嘘の名前て自己紹介する二人
どちらの少女も演技がうまい
いや、フェナカイトは元からこのような性格かもしれない


「カイトさんは勇者なのですか?」
「さぁ?どうだろうねー。後で発表されるんだし、それまでお楽しみっかな」

少しうつむき、残念そうな顔をした
ぱっと顔をあげ


「そういえばカイトさん、護衛は?」
「いないよ。いなくても大丈夫だからね」

依頼を受けた側だからね
いるわけがないのだよ

「僕はいいとして、エリザは?」
「私は大丈夫です!何せ強いですから!!」

ニカッと笑うがステータスが低いのを知っている
護衛がいないわりには短刀を持っていない
ちなみに僕は上着の裏に白表を隠し持っている


「そうなんだ。細いわりには体術にすぐれているのかな?武器を隠し持っている感じもないし」

「そ、そうなんですよ!これでも小さい頃から習っていたので!」


一瞬焦っていたがフフンと鼻をならし自慢気だ
焦ったら右下を見る癖があるようだ


「おっほん」

王様が咳払いをする

「どうやら、始まるみたいだ」

スッと玉座から立ち上がり一歩前に出る


「この度は集まっていただき感謝する。最近、魔物が多くなり貴族の方も仕事が多くなってきているだろう。こうなったのも魔族が原因だと考えている。そんな中、転生者を発見した。ステータスも高く、オマケに称号持ちだ。そしてその転生者が勇者とその相方だと発覚した。今日はそのことを発表するためこのような形でパーティーをさせてもらった。さぁメインの登場だ!勇者殿と相方殿、こちらへ」


裏で控えていたエルサレムとヘルガーが出てくる
みんな息を飲む
女性は見た目をみて、護衛は隠しきれぬオーラを感じとり目を丸くする


「皆さんはじめまして。転生者兼勇者のエルサレム=イシュタルです。この世界が危機だと知り、勇者として頑張りたいと思います!」


パチパチと拍手をする
エルサレムは一歩後ろに行きヘルガーと交代する


「転生者兼オマケのヘルガー=デラフです。頑張ります」


軽く挨拶をする
二人とも挨拶にはなれている感じだった


「うむ。二人ともありがとな。引き続きパーティーを楽しんでくれ!」


王様が玉座にまた座る
少女が移動しようとしていたので
腕をつかみ


「もう、すこし話さないか?」
「は、はい」

右下を見ている
なぜ焦るんだ?

しばらくの間話していた


---

「なぁ。エリザ...君は今の暮らしに満足しているのか?」
「なぜです?」

コテンと首をかしげる

「体も傷だらけで嘘ばっかり、まるで自分を偽って新たな自分を演じているようだ」

「そ、それは...」

右下を眺める少女

「さっきもいったろ。僕はステータスが高いんだ。だから護衛がいなくても平気だ。その気になったら君を救えるはずだ...」


かわいそうな少女を

「ですが...」

「君を救ってやりたい」

救ってやりたい


「だから聞かせてくれ。今の暮らしに満足しているのか?」

「いいえ...」

その言葉を待っていた


「僕が救ってみせる。満足できる暮らしをさせてやるよ」

ニコッと笑って見せる
安心させるために

少女は涙を浮かべて「ありがとう」と何回も呟いた
あぁ新しい仕事ができた


「一緒に踊りませんか?」
「はいっ!」
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