いずれ最強の少女 ~白き髪と紅の瞳~

カイゼリン

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本編

下調べだぁー

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さて、あの少女がどこにすんでいるのかもわかっていない今、助けにいくことができない
なので調べなくては
報酬で十五万コルgetしたので金を使って情報を集めよう
情報屋はどこにあるのかなぁ

「ダリオルー。情報屋ってどこにある?」
「ん?情報屋?...まぁまぁ...」

なに悩んでるんだ?

「アイツのとこを紹介するのはなぁ。でもなぁ...でもなぁ...」

「はぁやぁくぅー」


近くの机をバンバン叩く

バンバンバンバン


「わ、わかった。ここを出て左に進むと右側に情報屋エージェントの看板が見えるはずだ。後、気を付けろ。アイツは危険だ」



わかったと一言いい外に出る
さてあの子のためにも行きますか


しばらく進むと木の看板にエージェントと書かれた店を見つけた
扉を開けるときしむ音がする

ギィィ

ずいぶん古い扉だ


「やぁ。新入りかい?それとも情報が目当てぇ?」

「情報」

「そうかぁ!人では足りてるんでね。新入りだとしたらすこし困るんだよねぇ」


にこにこして近づいてくる
相手もローブを身にまとい、フードをかぶっている
そのため口元しか見えない


「はじめましてぇ!私はナル=ハタマーカ。よろしくぅ。早速だけど情報はぁ?体目当て?」


フードをはずすと猫耳がピクピクと動く
ローブでしっぽは見えていない
髪はオレンジ色で短髪だ


「人探し」
「どんな感じの子ぉ?それともぉ。おねぇーさんがぁ相手してあげようかぁ?」


ズイズイと近づいてくる

「い、いや。僕はただ人を探してるだけです。クリグロード家の方なんですけど」

「ふーん。なぁーんだ。クリグロードねぇ。私が聞くにはいい噂はないけどぉ?」


おっきい胸の間から手帳を取り出す


「どっから取り出してるんですか...」

「どこって胸からぁだけどー」


はぁ...そこら辺の男性に見せたら大変なことになりそうなんだが
呆れ果てていると


「それで何を聞きたいのー?」
「クリグロード家の娘についてです」


ほぉーと耳を撫でて手帳をめくり始めた


「全部ぅ?」
「はい。情報が必要なので」
「十万コル渡しなぁ。それだけの金を渡せないようならあきらめなー」


手帳を閉じ腕を左右にふる
青を貴重とした手帳はよくみると端がぼろぼろでNo.8となっている
少なくとも後7はあるのだろう。それを同じとこにいれているのならば、はぁ...


「はい」

基本はギルドカードに入れているが今回は十五万コルは別にしている

「ふーん。」

袋を開け中身を確認し、持ち上げる


「十五万コル入っている。情報を聞きたいんだ」

「わかったよ。後で五万コル返すぅ」


さて、計画を考えなくてはなぁ


「さて、クリグロード家は元は商人だった。それも奴隷商人だ。どこから集めているのかまではわからないが、人間を始めエルフや獣人、さらには魔族が奴隷としているらしい。売られた奴隷は少なくとも100を越え500近く売り付けている可能性が高い。
今は売上で成り上がり貴族になったがつい最近だ。今も奴隷商人をやっている可能性もある。そして奴隷として仕入れた美しい子を娘として下手あげ、その娘を使ってよからぬことをたくらんでいるらしい。
ちなみにあれもこれもらしいというのは、まだ正確な証拠をつかめていないからだ。
さて、すこし話がそれたかな?その娘は名前がつけられていなく、自分でエリザヴェートと名乗っている。これは私が実際に聞いた。そして時々名前はないと答えるらしい。さて、質問はあるか?」


「どこにすんでいる?」

ペラペラと紙をめくる

「城下C区82の9だよぉ」

先ほどの説明してる口調はパキっとしていたが口調が戻りのほほんとした口調だ


「悪事を働いている可能性は?」

「奴隷販売は立派な犯罪だが、それを抜かすと脱税かな?これと言った悪事を働いている情報は他にないねぇ」


ふーむ
他に聞くことはないや


「他に質問はないよ」
「そうかぁ。ちーと待っといてくれぇ」


金を持っていき奥へと進む
しばらくすると戻ってきた


「ほいー。五万コルぅ」

渡された袋を開けて確認をする


「ありがとうございます」
「いーぇ。またおいでぇ。おねぇさんとーあそぼーねぇー」
「ハハハ、一応僕は女性ですので。またの機会があったら来ます」


袋をしまう
そしてドアに手をかける


「性別なんて気にしなくぅてぇいーんだぁよー」
「そうですか」
「またきーてねー」


ギィィ バタン


さて帰るかぁ。めっちゃ疲れたわ
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