社長の×××

恩田璃星

文字の大きさ
23 / 131

課長と××× 5

しおりを挟む
 「…真田さん…?イッちゃった?あーあ、そんな蕩けた顔して」

 私のことなんて何とも思ってないくせに、課長は愛おしそうにキスをしながら優しく頭を撫でた。

 まだ白い光の残像のようなものが視界の中でチラチラと広がる中、ゆらりと課長の気配が動いた。

 「少しは柔らかくなったかな?」

 初めての感覚に浸る間も無く下肢の方で声がしたと思ったら、ツプッという感触と一緒に課長の指が入り口を押し広げるように体内に入ってきた。

 「っ、あぁぁっ」

 「やっぱキツ…ほぐしとこうか」

 課長の長い指が中でゆるゆると動くと、それに合わせて淫猥な水音が響く。

 更にぬるりとした舌が、今達したばかりの陰核を捉えた。

 「あっ、今ダメ、あ…あっ」

 敏感な外側を舐め上げられながら、突っ込まれている中指を折り曲げて内壁を探られると、頭のてっぺんまで痺れるような快感が体を駆け巡る。

 「あぁっ!?」

 「あ…ココ?溢れて来た。すご…掻き混ぜたら泡立ちそう」

 言い終わらないうちに課長の指と舌の動きは激しさを増して、私はぐちゃぐちゃに溶けてしまった。


 ジンジンと切なく脈打つ入口にぴたりと自身を当てがった課長が囁く。

 「真田さん…もういい?」

 「…ハァ…ん…でもちょっと、怖…い…」

 「…俺には鉄壁の自制心なんてないから、もうココに入りたくてたまらない」

 ぐずぐずになった私の秘部に固まりを擦り付ける課長の口から熱いため息が漏れた。

 「も、限界」

 タレ目なのに猛獣みたいに欲情した課長の目を見た瞬間、なぜか律の目を思い出した。

 「ぁ…っ」

 「力抜いて…キツ過ぎて入んない」

 「ふ…ぅ…」

 「…く…そう…そのまま…」

 「…っ」

 指とは比較にならない課長のソレは、私のナカに続く道一杯にギチギチと割入って来た。

 「入った…痛くない?」

 全部がいっぱいいっぱいで、顔を隠して何度も頷くしかできない。

 「ダメだよ、ちゃんと目を開けて。誰のモノが入ってるのかちゃんと見て」

 促され、恐る恐る結合部に視線を遣る。
 私を埋め尽くすのは他の誰でもない課長。
 羞恥心から凝視はできなくて、顔を背けた。

 「好きだよ、葵」

 「え?」

 言葉の意味を確認する前に課長の腰が動き始めた。

しおりを挟む
感想 16

あなたにおすすめの小説

冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない

彩空百々花
恋愛
誰もが恐れ、羨み、その瞳に映ることだけを渇望するほどに高貴で気高い、今世紀最強の見目麗しき完璧な神様。 酔いしれるほどに麗しく美しい女たちの愛に溺れ続けていた神様は、ある日突然。 「今日からこの女がおれの最愛のひと、ね」 そんなことを、言い出した。

年上幼馴染の一途な執着愛

青花美来
恋愛
二股をかけられた挙句フラれた夕姫は、ある年の大晦日に兄の親友であり幼馴染の日向と再会した。 一途すぎるほどに一途な日向との、身体の関係から始まる溺愛ラブストーリー。

溺愛のフリから2年後は。

橘しづき
恋愛
 岡部愛理は、ぱっと見クールビューティーな女性だが、中身はビールと漫画、ゲームが大好き。恋愛は昔に何度か失敗してから、もうするつもりはない。    そんな愛理には幼馴染がいる。羽柴湊斗は小学校に上がる前から仲がよく、いまだに二人で飲んだりする仲だ。実は2年前から、湊斗と愛理は付き合っていることになっている。親からの圧力などに耐えられず、酔った勢いでついた嘘だった。    でも2年も経てば、今度は結婚を促される。さて、そろそろ偽装恋人も終わりにしなければ、と愛理は思っているのだが……?

君に何度でも恋をする

明日葉
恋愛
いろいろ訳ありの花音は、大好きな彼から別れを告げられる。別れを告げられた後でわかった現実に、花音は非常識とは思いつつ、かつて一度だけあったことのある翔に依頼をした。 「仕事の依頼です。個人的な依頼を受けるのかは分かりませんが、婚約者を演じてくれませんか」 「ふりなんて言わず、本当に婚約してもいいけど?」 そう答えた翔の真意が分からないまま、婚約者の演技が始まる。騙す相手は、花音の家族。期間は、残り少ない時間を生きている花音の祖父が生きている間。

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる

ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。 幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。 幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。 関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

女嫌いな騎士が一目惚れしたのは、給金を貰いすぎだと値下げ交渉に全力な訳ありな使用人のようです

珠宮さくら
恋愛
家族に虐げられ結婚式直前に婚約者を妹に奪われて勘当までされ、目障りだから国からも出て行くように言われたマリーヌ。 その通りにしただけにすぎなかったが、虐げられながらも逞しく生きてきたことが随所に見え隠れしながら、給金をやたらと値下げしようと交渉する謎の頑張りと常識があるようでないズレっぷりを披露しつつ、初対面から気が合う男性の女嫌いなイケメン騎士と婚約して、自分を見つめ直して幸せになっていく。

片想い婚〜今日、姉の婚約者と結婚します〜

橘しづき
恋愛
 姉には幼い頃から婚約者がいた。両家が決めた相手だった。お互いの家の繁栄のための結婚だという。    私はその彼に、幼い頃からずっと恋心を抱いていた。叶わぬ恋に辟易し、秘めた想いは誰に言わず、二人の結婚式にのぞんだ。    だが当日、姉は結婚式に来なかった。  パニックに陥る両親たち、悲しげな愛しい人。そこで自分の口から声が出た。 「私が……蒼一さんと結婚します」    姉の身代わりに結婚した咲良。好きな人と夫婦になれるも、心も体も通じ合えない片想い。

身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁

結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】 妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。

処理中です...