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10 麝香の「クズ」
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「なんやあんた知らんかったんかいな、俺がこの麝香で昔から『くーちゃん』と呼ばれてるのを。まぁ…顔会わすのが初めてやから、週末の馴染みの俺とは違い、曜日の違う馴染みかなとは思ってたんやけどな。
せやから店の親父に馴染みから俺と会いたい奴が居ると聞いた時、そう言うことやから伝手を頼んだんやと。…まぁ俺の推理は全く違ったんやな』
言うと男はカラカラと笑いました。
私は僅かに髪を搔きながら答えます。
「…そうです、私は平日休みだから、その日の馴染みなんですけど。だから、そのぉ…なんと…、言うか…ある物事が、きっかけである人物ーーつまり傀儡駱駝さんを知りまして、…それで店の他の馴染みに聞くと…良く知るには『麝香の九頭』に聞けと言われまして…」
すると間髪入れず
「つまり麝香の「クズ」にな!」
と声が響くと、男ーー九頭竜兵はさも面白げに高笑いしました。
私は少し照れ笑いを浮かべ髪を搔きながらも、もう一つの事を聞かなければと思い、自分の瓶麦酒を九頭竜兵のコップに注ぎました。
「…それで、あの…『みーちゃん』と言うのは?」
注がれた麦酒がコップ一杯になると、竜兵は指を入れてかき混ぜ、口元に持ってゆくと、僅かに唇を濡らしました。
その濡らした唇を舌先で舐めると、竜兵は舌先で名前を舐める様に言いました。
「ーー久我未知、京都山崎の資産家のお嬢さんで、此処でバイトしてたんや」
せやから店の親父に馴染みから俺と会いたい奴が居ると聞いた時、そう言うことやから伝手を頼んだんやと。…まぁ俺の推理は全く違ったんやな』
言うと男はカラカラと笑いました。
私は僅かに髪を搔きながら答えます。
「…そうです、私は平日休みだから、その日の馴染みなんですけど。だから、そのぉ…なんと…、言うか…ある物事が、きっかけである人物ーーつまり傀儡駱駝さんを知りまして、…それで店の他の馴染みに聞くと…良く知るには『麝香の九頭』に聞けと言われまして…」
すると間髪入れず
「つまり麝香の「クズ」にな!」
と声が響くと、男ーー九頭竜兵はさも面白げに高笑いしました。
私は少し照れ笑いを浮かべ髪を搔きながらも、もう一つの事を聞かなければと思い、自分の瓶麦酒を九頭竜兵のコップに注ぎました。
「…それで、あの…『みーちゃん』と言うのは?」
注がれた麦酒がコップ一杯になると、竜兵は指を入れてかき混ぜ、口元に持ってゆくと、僅かに唇を濡らしました。
その濡らした唇を舌先で舐めると、竜兵は舌先で名前を舐める様に言いました。
「ーー久我未知、京都山崎の資産家のお嬢さんで、此処でバイトしてたんや」
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