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28-9話 有馬和樹 「クー・フーリンVS里の剣士Ⅱ」
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おれはプリンスに目を移した。
こちらの騒動はまったく耳に入らない様子で、剣を持った二人は対峙していた。
プリンスは右足を前にし、両足の踵を少し浮かしている。剣は腰の上あたりで相手に向けていた。基本的な中段の構えだ。戦の神クー・フーリンは、だらりと立っているだけ。
だが、これは打ち込めないぞ。少し離れた所にカラササヤさんが見えた。冷や汗をかいて槍を握りしめている。カラササヤさんあたりなら、わかるだろう。クーフー・リンのどこに打ち込んでも、こっちが殺られる。
ふいにクー・フーリンが剣を肩で担ぐように構えた。
ドン! と間合いを詰めた速さは人間の速さではなかった。上から一刀両断する勢いで振り下ろす。プリンスは足さばきで半歩ずらし、剣は鼻先の空を切った。
プリンスが下から剣を跳ね上げるより速く、クー・フーリンは剣を横に払った。速さが違いすぎる!
プリンスは、なんとか手首を返しそれを受けた。うしろへ下がると同時に腕を狙った。しかし、プリンスが腕に振り下ろすより速く、クー・フーリンが間を詰める。
三連撃。それをプリンスが剣で受けた。三連撃だと思ったのは剣がぶつかる音が三つ聞こえたからで、おれには二つにしか見えなかった。
「くはっ」
ふいに戦の神が笑った。
「ここまでの剣の腕、久しく、久しく見ておらぬわ!」
金の糸が絡む長い髪が逆立った。
「はははっ!」
ボコッ! と宝石の入った目が陥没した。
「キング……」
姫野が、おれの腕を掴んだ。
「ああ、クー・フーリンが興奮した時に出るという『裏返り』だ」
筋肉が膨張し、皮膚が裂けたかと思うとめくれて戻っていく。クー・フーリンは笑いながら身をよじり、しばらくすると元の姿に戻った。
「剣技のみで戦いましょう。誓って魔力は使いませぬ」
クー・フーリンが構えた。それはフェンシングに近い。体を横に開き、剣を前に出す。
プリンスは腰に下げた短剣を抜いた。長い剣と短い剣の二刀流。ジャムさんとヴァゼル伯爵のハイブリットか!
クー・フーリンが攻撃を繰り出す。息つく暇もない連撃をプリンスは二本の剣で払い続けた。
「ほう、素晴らしい。では……」
クー・フーリンは一歩下がったかと思いきや、それはフェイントでくるりと体を反転させて凄まじい横一線を放つ。
プリンスは斬撃の強さを感じたか二本の剣で受けた。長い剣のほうが折れて飛ぶ。
「次の剣を取られよ、若き剣士」
クー・フーリンは自身の前で剣を八の字に振り回し遊んでいる。
プリンスは短剣のほうを腰に戻し、あたりを見回す。落ちていた剣を拾った。鞘ごとだ。
「それは、どういう意図があるのです?」
クー・フーリンは首を傾げた。
プリンスは鞘ごと腰のベルトに差し、剣は抜かず体を沈め、柄に軽く手を置いた。これは居合だ。
プリンスは動かなくなった。さきほどまでの殺気が消える。やがて、その場にいるのに見失いそうになるほど気配までが消えた。
クー・フーリンはそれを見て、右に左に動いて眺める。まるで獅子が攻撃をためらっているかのようだ。
ドン! と間合いと詰めるクー・フーリン。その動き出す前からプリンスは左に足をさばいていた。
戦の神は振り下ろす剣が止まらぬと思ったのか、うしろへのけ反った。
プリンスが踏み込んだと同時に剣は抜かれていた。クー・フーリンには届いていない。いや! クー・フーリンの右側の髪が一房、落ちていた。
よく見ると、プリンスが持つ剣は、さきほどの剣より若干長い。剣を最後まで抜かないことで、剣の間合いをごまかしたか!
クー・フーリンが自分の髪に手をやる。プリンスは剣を鞘に戻し、距離を取った。
「なにぞ、その技は!」
クーフーリンが怒りに任せて剣を振った。剣が光り、何かが飛んだ。それはプリンスの顔をとらえ、プリンスが後ろに吹き飛んだ。
「……おい、てめえ」
おれは思わずつぶやいた。
「魔力は使わないんじゃ、なかったのかよ」
足を開き、拳を引いた。
「ほう、剣に対し拳で来るか。興味深い」
「……キング」
倒れたプリンスが体を起こした。左の頬がぱっくり割れている。
「予の斬撃をかわしたか。面白い……」
そこまで言ったクー・フーリンが止まった。自身の右手を見ている。その右手には、火がついていた。
クー・フーリンは腕を振った。ついた火はなぜか消えない。
うしろのクラスメートの雰囲気が変だ。おれはクー・フーリンに注意しながら振り返った。
みんなが見ているのは喜多絵麻だった。喜多がプルプル震えている。
「プリンスが……プリンスが……」
あの火……チャッカマンか!
クー・フーリンも、誰が火をつけたのかわかったらしい。喜多に向かって口を開いた。
「娘よ、この火を消せ。さもなくば、その首、予の一撃で吹き飛ばすが?」
喜多がわなわなと震えている。
「はっ! これはイヤボーン! 皆、下がるでござる!」
ゲスオが叫んだ。
「イヤボーンって、何だよ!」
「むぅ! 拙者が貸したラノベを読んでおらぬのか! 少女がイヤー! と言って能力がボーン! でござるよ」
それはヤバイ。
「喜多、落ち着け」
「お……お……」
「お?」
喜多絵麻が顔を上げた。
「おどれ! 誰の顔に傷つけとんじゃ!」
……はい?
「チャッカマン!」
喜多絵麻が人差し指を天に向けた。クー・フーリンの全身が炎に包まれる。
「娘、これしきの魔術で……馬鹿な、消えぬ!」
クー・フーリンが焦りだした。
「魔術ではないのか、娘よ、この炎を……」
その言葉を最後に、クー・フーリンは炎の中に崩れ落ちる。魔力の塊だったのか、身体から光が溢れ、やがて蒸発した。
あわれ戦の神クー・フーリン! おれは不謹慎ではあるが、心の中で爽快感を覚えていた。クー・フーリン、尊大な態度の男だった。そういうやつには、お似合いの最後だ。
こちらの騒動はまったく耳に入らない様子で、剣を持った二人は対峙していた。
プリンスは右足を前にし、両足の踵を少し浮かしている。剣は腰の上あたりで相手に向けていた。基本的な中段の構えだ。戦の神クー・フーリンは、だらりと立っているだけ。
だが、これは打ち込めないぞ。少し離れた所にカラササヤさんが見えた。冷や汗をかいて槍を握りしめている。カラササヤさんあたりなら、わかるだろう。クーフー・リンのどこに打ち込んでも、こっちが殺られる。
ふいにクー・フーリンが剣を肩で担ぐように構えた。
ドン! と間合いを詰めた速さは人間の速さではなかった。上から一刀両断する勢いで振り下ろす。プリンスは足さばきで半歩ずらし、剣は鼻先の空を切った。
プリンスが下から剣を跳ね上げるより速く、クー・フーリンは剣を横に払った。速さが違いすぎる!
プリンスは、なんとか手首を返しそれを受けた。うしろへ下がると同時に腕を狙った。しかし、プリンスが腕に振り下ろすより速く、クー・フーリンが間を詰める。
三連撃。それをプリンスが剣で受けた。三連撃だと思ったのは剣がぶつかる音が三つ聞こえたからで、おれには二つにしか見えなかった。
「くはっ」
ふいに戦の神が笑った。
「ここまでの剣の腕、久しく、久しく見ておらぬわ!」
金の糸が絡む長い髪が逆立った。
「はははっ!」
ボコッ! と宝石の入った目が陥没した。
「キング……」
姫野が、おれの腕を掴んだ。
「ああ、クー・フーリンが興奮した時に出るという『裏返り』だ」
筋肉が膨張し、皮膚が裂けたかと思うとめくれて戻っていく。クー・フーリンは笑いながら身をよじり、しばらくすると元の姿に戻った。
「剣技のみで戦いましょう。誓って魔力は使いませぬ」
クー・フーリンが構えた。それはフェンシングに近い。体を横に開き、剣を前に出す。
プリンスは腰に下げた短剣を抜いた。長い剣と短い剣の二刀流。ジャムさんとヴァゼル伯爵のハイブリットか!
クー・フーリンが攻撃を繰り出す。息つく暇もない連撃をプリンスは二本の剣で払い続けた。
「ほう、素晴らしい。では……」
クー・フーリンは一歩下がったかと思いきや、それはフェイントでくるりと体を反転させて凄まじい横一線を放つ。
プリンスは斬撃の強さを感じたか二本の剣で受けた。長い剣のほうが折れて飛ぶ。
「次の剣を取られよ、若き剣士」
クー・フーリンは自身の前で剣を八の字に振り回し遊んでいる。
プリンスは短剣のほうを腰に戻し、あたりを見回す。落ちていた剣を拾った。鞘ごとだ。
「それは、どういう意図があるのです?」
クー・フーリンは首を傾げた。
プリンスは鞘ごと腰のベルトに差し、剣は抜かず体を沈め、柄に軽く手を置いた。これは居合だ。
プリンスは動かなくなった。さきほどまでの殺気が消える。やがて、その場にいるのに見失いそうになるほど気配までが消えた。
クー・フーリンはそれを見て、右に左に動いて眺める。まるで獅子が攻撃をためらっているかのようだ。
ドン! と間合いと詰めるクー・フーリン。その動き出す前からプリンスは左に足をさばいていた。
戦の神は振り下ろす剣が止まらぬと思ったのか、うしろへのけ反った。
プリンスが踏み込んだと同時に剣は抜かれていた。クー・フーリンには届いていない。いや! クー・フーリンの右側の髪が一房、落ちていた。
よく見ると、プリンスが持つ剣は、さきほどの剣より若干長い。剣を最後まで抜かないことで、剣の間合いをごまかしたか!
クー・フーリンが自分の髪に手をやる。プリンスは剣を鞘に戻し、距離を取った。
「なにぞ、その技は!」
クーフーリンが怒りに任せて剣を振った。剣が光り、何かが飛んだ。それはプリンスの顔をとらえ、プリンスが後ろに吹き飛んだ。
「……おい、てめえ」
おれは思わずつぶやいた。
「魔力は使わないんじゃ、なかったのかよ」
足を開き、拳を引いた。
「ほう、剣に対し拳で来るか。興味深い」
「……キング」
倒れたプリンスが体を起こした。左の頬がぱっくり割れている。
「予の斬撃をかわしたか。面白い……」
そこまで言ったクー・フーリンが止まった。自身の右手を見ている。その右手には、火がついていた。
クー・フーリンは腕を振った。ついた火はなぜか消えない。
うしろのクラスメートの雰囲気が変だ。おれはクー・フーリンに注意しながら振り返った。
みんなが見ているのは喜多絵麻だった。喜多がプルプル震えている。
「プリンスが……プリンスが……」
あの火……チャッカマンか!
クー・フーリンも、誰が火をつけたのかわかったらしい。喜多に向かって口を開いた。
「娘よ、この火を消せ。さもなくば、その首、予の一撃で吹き飛ばすが?」
喜多がわなわなと震えている。
「はっ! これはイヤボーン! 皆、下がるでござる!」
ゲスオが叫んだ。
「イヤボーンって、何だよ!」
「むぅ! 拙者が貸したラノベを読んでおらぬのか! 少女がイヤー! と言って能力がボーン! でござるよ」
それはヤバイ。
「喜多、落ち着け」
「お……お……」
「お?」
喜多絵麻が顔を上げた。
「おどれ! 誰の顔に傷つけとんじゃ!」
……はい?
「チャッカマン!」
喜多絵麻が人差し指を天に向けた。クー・フーリンの全身が炎に包まれる。
「娘、これしきの魔術で……馬鹿な、消えぬ!」
クー・フーリンが焦りだした。
「魔術ではないのか、娘よ、この炎を……」
その言葉を最後に、クー・フーリンは炎の中に崩れ落ちる。魔力の塊だったのか、身体から光が溢れ、やがて蒸発した。
あわれ戦の神クー・フーリン! おれは不謹慎ではあるが、心の中で爽快感を覚えていた。クー・フーリン、尊大な態度の男だった。そういうやつには、お似合いの最後だ。
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