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旧雨今雨①
しおりを挟む聖クレリエント帝国には、国立聖クレリエント学園という魔法学園があります。
この学園は10歳~20歳までの人の入学を受け付けていて、なんだか小学校と中学校と高等学校と大学を合わせたような変な学園なのです。
かく言う私も今年から学園に入学するのです。
もちろんスフィアもクリスも一緒なのです!!
でも、問題が一つあるのです。
実は………
入学試験がとても難しいのです!!
まず、試験ってだけで嫌なのにそれに加えて難しいというのは如何なものなのです。
噂によると、20歳まで入学資格があるのはその為なのだそうなのです。
はぁ~、憂鬱なのです。
なんてことをクリスとスフィアと試験勉強をしている時に呟くと、二人にギロリと睨まれました。
えっ!!なんで??
まぁ、確かに前世の知識を持っている私は平均的によくできてるのですが………。
自慢じゃないですよ、決して!!
こんな感じで私達三人は9~10歳の間、勉強をしていました。
そして………
遂にやってきました入学試験!!!!!!!!!!
会場はもちろん学園なのです!
というかデカっ!!
東京都ドーム何個分なのでしょう?
何で学園内に転移装置があるのですか!
これは学園というか学園都市なのです。
後で母様に聞いたところ、学園の中には鍛冶屋や八百屋、薬局などいろいろなお店があるようなのです。
この中で一生暮らせますね。
まぁ、暮らしませんけど。
私達受験生全員は、転移装置に乗って大学の教室みたいなところ(母様曰く大広間)に着くと自分の受験番号が書いてある場所に座るようにと試験官に指示され、席に着きました。
そこからは想像通りです。
試験官の号令で試験を受けたのです。
時間割りはこんな感じだったのです。
◇ ◇ ◇
1時間目 教養(100分)
休憩(20分)
2時間目 数学(80分)
昼休憩(50分)
3時間目 魔法学(120分)
休憩(20分)
4時間目 一般常識(80分)
◇ ◇ ◇
さて、もうすぐ1時間目が始まるのです。
あぁ、緊張してきました。
手が足が震えるのです。
深呼吸して、いざ、尋常に勝負なのです。
ー10時間後ー
あぁ、疲れた~。
あれですね、あれ。
思ったより簡単でした。
凄い難しいテストだと皆さんが言っていた割には簡単だったのです。
もう、本当に脅かしすぎなのです。
って、クリスとスフィアに帰る最中の馬車の中で愚痴ると睨まれました。
あれ?そうでもないの?
まぁ、そんなこんなで入学試験も無事終了です。
ー5日後ー
さてさてやってきました!
結果発表~!!!!!!!!!!
今日の10時までに手紙が届いて、結果がわかるそうなので私は今か今かとポストの前で待っていました。
3時間経ったあたりですから9時くらいですね、手紙がきたのです。
ポストの周りをスキップで回っていたので郵送員の人に物凄く驚かれましたが。
そして、手紙の内容はというと
◇ ◇ ◇
親愛なるコーナー殿
このたび国立聖クレリエント学園にめでたく入学を許可されましたこと、心よりお喜び申し上げます。
教科書並びに必要な教材のリストを同封いたします。
新学期は9月1日に始まります。7月31日必着でお返事をお待ちしております。
また、入学試験トップだった人には入学式の新入生代表の挨拶をお願いしております。何卒宜しくお願い致します。
敬具
副校長 ロザリア・ウール
◇ ◇ ◇
「流石、クレアね!」
「流石、クレアだな!」
「挨拶を考えなきゃね!」
上から順にスフィア、クリス、母様ですね。
クリスとスフィアは結果が先に届いていたので、一緒に私の手紙を待っていたのです。
ですが、挨拶ですか。
嫌だーーーー!!!!!!!!!!
無駄にいい点数をとるんじゃなかったのです。
手を抜いていればよかった、と思っても後の祭りなのです。
そして、私は潔く母様と一緒に挨拶を考え始めました。
その日の夜はルール家とコーナー家合同のパーティーを開きました。
私とクリスとスフィアの入学&Aクラスお祝いパーティーです。
学園にはA~Eまでのクラスがあり、入学試験の番号毎に決められます。
クリスは3番、スフィアは4番だったのでAクラスなのです。
そうして、私達は賑やかな夜を過ごしたのです。
ー3◯◯◯年9月1日ー
この日、国立聖クレリエント学園では第98回目の入学式が開かれていました。
そして、まさに今新入生代表の挨拶が始まろうとしています。
つまり、私の出番です。
私は緊張しながら、壇上を登り一つ深呼吸をつき
「練習通り、練習通り」
と心の中で呟くとさっと前を向いて読み始めました。
目の前にいるのはカボチャ達なのです。
きっと!!
「あたたかな春の光に誘われて桜のつぼみも膨らみ始めた今日のよき日。
大きな希望を胸に抱いて、私たち223名は、この国立聖クレリエント学園の門をくぐりました。
今、私たちは、入学の喜びと学園生活への不安が入り混じった複雑な気持ちです。
授業についていけるのだろうか、先生は厳しいのだろうかと不安に思っています。
一方、新しい友達に出会えることや、実践教室で皆さんとともに活動できることなど楽しみにしていることもたくさんあります。
先生方や先輩の皆さんから学んだことはしっかりと守り、一日も早く新しい学園生活に慣れるように頑張ります。
また、お互いを思いやる心を持ち、みんなで助け合って、何事も最後まで一生懸命やりぬいていきます。
校長先生、諸先生方、上級生のみなさん、まだ何もできない私たちですが、時に厳しく、時にやさしく導いてくださいますよう、よろしくお願いします。」
そうして、私達の波乱万丈な学園生活が始まったのです。
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