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005.犯人
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キル「うーん…もう朝か。」
俺はベッドから降りて、伸びをする。
とりあえずは朝食だな。
俺は階段を下りて、リーアにあいさつを…
キル「あれ、リーア?」
リーアがいない。
キル「すみません、リーアは見かけませんでした?」
従業員「リーア?ああ!一緒にいた猫型獣人のことね!」
キル「そうです。朝食をこの席で一緒に食べようと決めたのですが…」
従業員「今日はまだ見てないわ。」
キル「わかりました、ありがとうございます。」
従業員「いいのよこれくらい。」
リーアが寝坊とか珍しいな…
でも、昨日はあんなに大変なことがあったんだし、多少は仕方ないな。
俺はリーアの部屋をノックした。
キル「リーア?起きてるかー?」
返事は……ないか。
ま、もう少し待ってあげるか。
…30分もたったのにまだ起きないのか。
改めてノックする。
キル「おーい、もう朝だぞー。」
返事は……ない。
昨日あんなことがあったとはいえ、リーアがここまで寝坊するのはあまり考えられない。
従業員「まだ起きてないの?」
キル「え?あ、はい。でも、なんでそのことを?」
従業員「時々あなたのことを見ていたからね。開けてほしい?」
キル「お願いします。」
従業員「りょーかい、ちょっと待ってて。」
従業員「はい、マスターキー。」
キル「ありがとうございます。」
俺はマスターキーを使って部屋に入った。
そこに………リーアの姿はなかった。
キル「リーア!?どこにいるんだ!?」
従業員「見て!もしかしたらあの窓から…」
キル「確かにリーアは猫型獣人だし出れそうではあるけど、どうして…」
従業員「念のために、監視カメラを見てみましょう。」
俺と従業員はカメラを見たが…扉に変化はなかった。
ずっとカギは閉まっていたし、リーアも部屋から出ていない。
となると、やっぱり窓からこっそり抜け出したことになる。
一体リーアに何が…
キル「探しに行かないと!」
従業員「待って!先に朝食だけでも…」
キル「それもそうか。」
パッと朝食を受け取って、席に座り、ゆっくり食べる。
朝食を掻き込んでのどに詰まらせでもしたらまずい。
キル「ごちそうさまでした。」
従業員「行ってらっしゃい。」
キル「行ってきます!」
俺は宿を出て、まず最初に向かったのは警察署だ。
警備員「ん?おお、キルか!リーアはどうした?」
キル「夜の間に宿屋から消えた!」
警備員「なんだと!?何か手掛かりは?」
キル「部屋の窓から出たことだけだ。」
警備員「なるほど…よし、一緒に探そう!」
キル「はい!」
それから俺と警備員は2手に分かれ、聞き込みをしながら探したが、手掛かりはなく、リーアも見つからない。
キル「何か手掛かりは?こっちは何もなかった。」
警備員「こっちもだ…そろそろまずいぞ。」
その時、さらに事件は深刻さを増した。
ピピピピピ! ピピピピピ!
警備員「ん?警部からか。ちょっと待っててくれ。」
俺はあたりを見渡しながら、警備員を待つ。
警備員「はい、警備員のスートです。…え、緊急事態?………な、何百件!?………ぜ、全員ですか?……………私も今、それの調査に近いことをしてました。…はい。早朝に来た人から、いなくなった猫型獣人を探してほしいと頼まれて………はい、わかりました。全力を尽くします!そこでですが所長、……………」
よく聞こえなかったが、やばそうな感じがする。
キル「どうしましたか?」
警備員「大変なことが起きた!このあたりで君と同じような事件が、短時間で何百件も起きたというんだ!」
キル「な、何百件!?いよいよ大ごとになってきたぞ……」
警備員「すまないが、この事件を解決してくれないか?」
キル「当たり前です!」
警備員「助かる!それじゃもっと調査を…っとそうだ、君にこれを。」
警備員が手渡してきたのは、ヘッドセットマイク…警備員が使ってたものと同じだ。
警備員「君に渡しておくよ。きみも所長からの指示を受けながら別々で行動したほうが効率がいい。」
キル「なるほど。でも、使い方が…」
警備員「顔につければ所長やほかの警備員の話を聞ける。ここにあるボタンを押している間だけ話せる。あとは…話がややこしくなるから、俺の名前はスート、これだけ伝えとく。」
キル「わかりました!」
スート「それじゃ、行ってくる!」
スートは猛ダッシュで走っていった。
えーと、ヘッドセットマイクのつけ方は…こうか。
?「こちらロスティア警察隊所長、キングだ。キル、応答せよ。」
キル「こちらキル、どうぞ。」
キング「スートから話は聞いた。捜査に協力してもらうぞ。」
キル「はい。命令があれば、なんなりと。」
キング「よろしい。それではほかの警備員や警察官同様、周囲の探索にあたってくれ。」
キル「了解です。」
キング「すまない。こちらもほとんど情報がないのだ…」
キル「少しずつ、迅速に、確実な情報をつかむまでです。」
キング「まさしくその通りだ。よろしく頼むぞ。」
キル「はい。」
俺は探索を続けた。
予想できたものの、ここまで収穫がないと厳しいものがある。
もっと視野を広げないと…
キル「ん!?」
一瞬だけだけど、確かに見えた。
速攻報告しないと!
キル「こちらキル!重要と思われしき情報を獲得した!どうぞ!」
キング「よし、情報を伝えてくれたまえ!」
キル「はい!ロスティア城下町3-5-16の屋根に一瞬ですが、猫型獣人の姿がありました!」
キング「でかした!ほかに情報はあるか?」
キル「おそらくメインサークルの方角に!」
キング「よし、総員に命じる!メインサークルおよびロスティア城下町1を中心に、探索を続行してくれ!」
全員「了解!」
よし、これで大きく進展し
警備員「こちらスァッド!キルと同じ出来事に遭遇!場所こそ違いますが、間違いなくメインサークルの方角に!」
警察官「こちらゴブ!スァッドと全く同じです!」
キング「何!?ならば…間違いない!メインサークルに集合している!」
キル「こちらキル!メインサークルへの移動と集合を提案する!」
キング「もちろんだ!総員に命じる!メインサークルに急行せよ!」
全員「了解!」
行方不明となった猫型獣人がみんなメインサークルに集まってる。
明らかに何かが…
スート「こちらスート!メインサークルにて問題発生!」
キング「どうした!?問題の内容は?」
スート「行方不明の猫型獣人がどこからともなく現れて、周囲の住民に攻撃しています!」
キング「なんだと!?」
スート「おそらく黒幕と思われる人物もいますが、猫型獣人たちに守られています!」
キング「もしや…チャーム系統の一種か?」
スート「そう思われます!」
キング「とりあえず、住民を避難させろ!総員、現場につき次第、住民の避難と猫型獣人の無力化を行え!」
全員「了解!」
全員誘拐された上にチャームまでかけられている…
黒幕は相当強い『スキル』をもっているようだ。
とりあえず、もうすぐメインサークルに………着いた!
キング「第1に住民の避難、第2に猫型獣人の無力化を行え!」
俺は指示に従い、住民を誘導する。
キル「こちらです!こちらに避難してください!」
現場は混乱しているものの、指示には無事従ってくれた。
もうすぐ非難が終わる…なら!
キル「こちらキル!避難誘導完了につき、猫型獣人及び黒幕の無力化を行う!」
キング「よし、抑え込め!」
その指示を皮切りに、警備員や警察官たちが一斉に取り囲む。
キル「こちらキル!私は黒幕の無力化を行う!」
キング「うむ、任せた!総員、手が空き次第キルに協力し、黒幕の無力化を狙え!」
全員「了解!」
キング「総員、突撃!」
その言葉のままに、全員が抑え込もうと突撃する。
対して黒幕は的確に指示し、迎撃態勢をとった。
そして今…衝突する!
警察官「おらぁ!いい加減落ち着きやがれ!」
スート「くそっ、こいつらの爪、短剣のように鋭いし、硬い!」
警備員「あわてるな!敵を倒すんじゃない、捕らえるんだ!」
俺は混戦の中を潜り抜ける。
何個か危ない攻撃もあったが、無事抜けられた。
そして俺は、黒幕の姿をはっきりと目にする。
キル「お前が、黒幕か?」
?「あら?いつの間に潜り抜けてきたのかしら。」
その姿は、間違いなく猫型獣人だった。
しゃれた格好をしていて、年齢は…30歳くらいかな?
キル「どうして、こんなことをした?」
?「どうしてか、ね?そうねぇ…まだ教えられないわ。」
キル「どうしたら教えてもらえるんだ?」
?「そんなに知りたいなら……いいことを思いついたわ。」
そういうと彼女のもとに、1人の猫型獣人が飛んできた。
?「この子を倒せたら、教えてあげるわ。」
飛んできた猫型獣人は、俺に対して戦闘態勢をとった。
その猫型獣人は…リーアだった。
………そんな気はしてた。
消えたリーア、黒幕、チャーム。
それだけで考えてしまった。
俺とリーアが戦うことになる可能性を。
でも、そこには確信があった。
FBを倒した2人。
片方は魂を操る人間で、もう片方は氷を操る猫型獣人。
1番の戦力となりうる猫型獣人。
その人間が来た時に、対抗しうる力を持つ猫型獣人。
そう考えたら、俺VSリーアしか思いつかなかった。
だから俺は、言った。
キル「……やっぱり、そうくるよな。」
?「あら、知ってたの?」
キル「なんとなく察してたよ。おまえからすれば、俺に対抗させる猫型獣人といえば、そいつだもんな。」
?「ふふふ…読まれてたのね。それで、あなたは勝てるの?」
キル「さあな。勝ち負けの予想はつかねえ。」
?「それじゃあ、お願いね?私の子猫ちゃん。」
リーア「うん…私、頑張る!」
リーアは氷爪連撃でくるみたいだ。
スート「こちらスート!キルが1人の猫型獣人と応戦する模様!黒幕が逃げる可能性が!」
キング「そうか…総員、キルの援護を」
キル「大丈夫だ。」
キング「何?」
キル「俺の目の前にいるのは、俺の幼馴染なんだ…ここは、俺にやらせてくれ。」
キング「………わかった。」
?「何の話をしていたの?」
通信を終えると、黒幕が話しかけてきた。
キル「ほかの警備員や警察官が援護に来ないよう、所長にお願いしてただけだ。」
?「ふーん。いいじゃない、その覚悟。」
キル「ああ。」
俺は、すでに準備万端。
あとは俺の声で、戦いが始まる。
キル「それじゃあ、リーア。」
リーア「……何?」
キル「…始めようか。」
今、戦いが始まる。
幼馴染との、突破口を目指す戦いが。
~Character~
・キル
16歳の人間。
スキル『魂の器』
クールで冷静沈着。
親に捨てられた。
戦う姿に影響され、戦える人になろうとする。
簡単な武器と防具の扱いに慣れた、いわゆるオールラウンダー型である。
・リーア
16歳の猫型獣人。
補足:猫型獣人は人間に猫耳と尻尾が生えた感じ。
人間よりも身体性能が高い。
猫らしく?魚が好きでマタタビの匂いで酔う。
スキル『氷結の力』
クールで冷静沈着。
キルの幼馴染。
魔法の力に憧れ、魔法使いになろうとする。
魔法の扱いに格段に長けている。
・ジェフ
38歳の人間。
スキル『鍛治』
優しくて情に厚い。
キルに対して兄貴のように振る舞う。
『鍛治』の力を得たことをきっかけに鍛冶屋を始める。
扱うのは無理だが、作るなら何でも。
・マーズ
274歳のエルフ。
補足:エルフは長寿で、大体1500~1600年生きると言われているが、実際はわからない。
正しいのなら彼女は人間に例えると17歳半くらい。
スキル『縫い物』
優しい。メチャクチャ優しい。
この村の古参。
『縫い物』のスキルを見て即縫い物に没頭した。
何かしらめでたいことがあると、すぐにプレゼントを送る。本人曰く、「そうしないと気が済まない」とのこと。
・フルブレイカー
通称FB。
34歳の人間。
無慈悲で残酷だが、少しだけ慈悲もある。
過去に342件ほどの犯罪を犯した。
スキル『時間差魔法』
このスキルを利用して逃げたり、反撃したりされ、国の兵士を大量に送り込んでも捕まえられなかったことも30回ほどある。
・スート
19歳の人間。
ロスティア城下町の警備員で、話し相手に親しげに接する。
スキルなし。
スキルこそないものの、彼なりに努力している。
~Skill~
・キル『魂の器』Lv.2
・スキルを持った敵を倒した時、
その敵の魂を取り込める。
・取り込んだ敵のスキルが使える。
性能は少し向上している。
~現在の獲得スキル一覧~
・時間差魔法
対象にした魔法を
好きなタイミングで好きな対象に
発動させることができる。
魔法ストックは1→3つまで。
・魂を1割削り、
取り込んだ敵を呼び出せる。
ステータスは従来+Lv依存。
帰還した際に魂が戻り、
通常体力が帰還時の体力に応じて
回復する。
(例:P1が体力8割で帰還
→魂ゲージ全快、体力98%)
呼び出している間は対応スキルの
効果向上が無くなる。
・リーア『氷結の力』
・強力な氷の力を操れる。
・固有奥義『 氷爪連撃』
・発動中、攻撃力が1.3倍
魔法攻撃力が1.5倍
防御力が0.7倍
魔法防御力が0.8倍
素早さが1.7倍
・爪に鋭い氷がつく。
攻撃力・魔法攻撃力依存。
俺はベッドから降りて、伸びをする。
とりあえずは朝食だな。
俺は階段を下りて、リーアにあいさつを…
キル「あれ、リーア?」
リーアがいない。
キル「すみません、リーアは見かけませんでした?」
従業員「リーア?ああ!一緒にいた猫型獣人のことね!」
キル「そうです。朝食をこの席で一緒に食べようと決めたのですが…」
従業員「今日はまだ見てないわ。」
キル「わかりました、ありがとうございます。」
従業員「いいのよこれくらい。」
リーアが寝坊とか珍しいな…
でも、昨日はあんなに大変なことがあったんだし、多少は仕方ないな。
俺はリーアの部屋をノックした。
キル「リーア?起きてるかー?」
返事は……ないか。
ま、もう少し待ってあげるか。
…30分もたったのにまだ起きないのか。
改めてノックする。
キル「おーい、もう朝だぞー。」
返事は……ない。
昨日あんなことがあったとはいえ、リーアがここまで寝坊するのはあまり考えられない。
従業員「まだ起きてないの?」
キル「え?あ、はい。でも、なんでそのことを?」
従業員「時々あなたのことを見ていたからね。開けてほしい?」
キル「お願いします。」
従業員「りょーかい、ちょっと待ってて。」
従業員「はい、マスターキー。」
キル「ありがとうございます。」
俺はマスターキーを使って部屋に入った。
そこに………リーアの姿はなかった。
キル「リーア!?どこにいるんだ!?」
従業員「見て!もしかしたらあの窓から…」
キル「確かにリーアは猫型獣人だし出れそうではあるけど、どうして…」
従業員「念のために、監視カメラを見てみましょう。」
俺と従業員はカメラを見たが…扉に変化はなかった。
ずっとカギは閉まっていたし、リーアも部屋から出ていない。
となると、やっぱり窓からこっそり抜け出したことになる。
一体リーアに何が…
キル「探しに行かないと!」
従業員「待って!先に朝食だけでも…」
キル「それもそうか。」
パッと朝食を受け取って、席に座り、ゆっくり食べる。
朝食を掻き込んでのどに詰まらせでもしたらまずい。
キル「ごちそうさまでした。」
従業員「行ってらっしゃい。」
キル「行ってきます!」
俺は宿を出て、まず最初に向かったのは警察署だ。
警備員「ん?おお、キルか!リーアはどうした?」
キル「夜の間に宿屋から消えた!」
警備員「なんだと!?何か手掛かりは?」
キル「部屋の窓から出たことだけだ。」
警備員「なるほど…よし、一緒に探そう!」
キル「はい!」
それから俺と警備員は2手に分かれ、聞き込みをしながら探したが、手掛かりはなく、リーアも見つからない。
キル「何か手掛かりは?こっちは何もなかった。」
警備員「こっちもだ…そろそろまずいぞ。」
その時、さらに事件は深刻さを増した。
ピピピピピ! ピピピピピ!
警備員「ん?警部からか。ちょっと待っててくれ。」
俺はあたりを見渡しながら、警備員を待つ。
警備員「はい、警備員のスートです。…え、緊急事態?………な、何百件!?………ぜ、全員ですか?……………私も今、それの調査に近いことをしてました。…はい。早朝に来た人から、いなくなった猫型獣人を探してほしいと頼まれて………はい、わかりました。全力を尽くします!そこでですが所長、……………」
よく聞こえなかったが、やばそうな感じがする。
キル「どうしましたか?」
警備員「大変なことが起きた!このあたりで君と同じような事件が、短時間で何百件も起きたというんだ!」
キル「な、何百件!?いよいよ大ごとになってきたぞ……」
警備員「すまないが、この事件を解決してくれないか?」
キル「当たり前です!」
警備員「助かる!それじゃもっと調査を…っとそうだ、君にこれを。」
警備員が手渡してきたのは、ヘッドセットマイク…警備員が使ってたものと同じだ。
警備員「君に渡しておくよ。きみも所長からの指示を受けながら別々で行動したほうが効率がいい。」
キル「なるほど。でも、使い方が…」
警備員「顔につければ所長やほかの警備員の話を聞ける。ここにあるボタンを押している間だけ話せる。あとは…話がややこしくなるから、俺の名前はスート、これだけ伝えとく。」
キル「わかりました!」
スート「それじゃ、行ってくる!」
スートは猛ダッシュで走っていった。
えーと、ヘッドセットマイクのつけ方は…こうか。
?「こちらロスティア警察隊所長、キングだ。キル、応答せよ。」
キル「こちらキル、どうぞ。」
キング「スートから話は聞いた。捜査に協力してもらうぞ。」
キル「はい。命令があれば、なんなりと。」
キング「よろしい。それではほかの警備員や警察官同様、周囲の探索にあたってくれ。」
キル「了解です。」
キング「すまない。こちらもほとんど情報がないのだ…」
キル「少しずつ、迅速に、確実な情報をつかむまでです。」
キング「まさしくその通りだ。よろしく頼むぞ。」
キル「はい。」
俺は探索を続けた。
予想できたものの、ここまで収穫がないと厳しいものがある。
もっと視野を広げないと…
キル「ん!?」
一瞬だけだけど、確かに見えた。
速攻報告しないと!
キル「こちらキル!重要と思われしき情報を獲得した!どうぞ!」
キング「よし、情報を伝えてくれたまえ!」
キル「はい!ロスティア城下町3-5-16の屋根に一瞬ですが、猫型獣人の姿がありました!」
キング「でかした!ほかに情報はあるか?」
キル「おそらくメインサークルの方角に!」
キング「よし、総員に命じる!メインサークルおよびロスティア城下町1を中心に、探索を続行してくれ!」
全員「了解!」
よし、これで大きく進展し
警備員「こちらスァッド!キルと同じ出来事に遭遇!場所こそ違いますが、間違いなくメインサークルの方角に!」
警察官「こちらゴブ!スァッドと全く同じです!」
キング「何!?ならば…間違いない!メインサークルに集合している!」
キル「こちらキル!メインサークルへの移動と集合を提案する!」
キング「もちろんだ!総員に命じる!メインサークルに急行せよ!」
全員「了解!」
行方不明となった猫型獣人がみんなメインサークルに集まってる。
明らかに何かが…
スート「こちらスート!メインサークルにて問題発生!」
キング「どうした!?問題の内容は?」
スート「行方不明の猫型獣人がどこからともなく現れて、周囲の住民に攻撃しています!」
キング「なんだと!?」
スート「おそらく黒幕と思われる人物もいますが、猫型獣人たちに守られています!」
キング「もしや…チャーム系統の一種か?」
スート「そう思われます!」
キング「とりあえず、住民を避難させろ!総員、現場につき次第、住民の避難と猫型獣人の無力化を行え!」
全員「了解!」
全員誘拐された上にチャームまでかけられている…
黒幕は相当強い『スキル』をもっているようだ。
とりあえず、もうすぐメインサークルに………着いた!
キング「第1に住民の避難、第2に猫型獣人の無力化を行え!」
俺は指示に従い、住民を誘導する。
キル「こちらです!こちらに避難してください!」
現場は混乱しているものの、指示には無事従ってくれた。
もうすぐ非難が終わる…なら!
キル「こちらキル!避難誘導完了につき、猫型獣人及び黒幕の無力化を行う!」
キング「よし、抑え込め!」
その指示を皮切りに、警備員や警察官たちが一斉に取り囲む。
キル「こちらキル!私は黒幕の無力化を行う!」
キング「うむ、任せた!総員、手が空き次第キルに協力し、黒幕の無力化を狙え!」
全員「了解!」
キング「総員、突撃!」
その言葉のままに、全員が抑え込もうと突撃する。
対して黒幕は的確に指示し、迎撃態勢をとった。
そして今…衝突する!
警察官「おらぁ!いい加減落ち着きやがれ!」
スート「くそっ、こいつらの爪、短剣のように鋭いし、硬い!」
警備員「あわてるな!敵を倒すんじゃない、捕らえるんだ!」
俺は混戦の中を潜り抜ける。
何個か危ない攻撃もあったが、無事抜けられた。
そして俺は、黒幕の姿をはっきりと目にする。
キル「お前が、黒幕か?」
?「あら?いつの間に潜り抜けてきたのかしら。」
その姿は、間違いなく猫型獣人だった。
しゃれた格好をしていて、年齢は…30歳くらいかな?
キル「どうして、こんなことをした?」
?「どうしてか、ね?そうねぇ…まだ教えられないわ。」
キル「どうしたら教えてもらえるんだ?」
?「そんなに知りたいなら……いいことを思いついたわ。」
そういうと彼女のもとに、1人の猫型獣人が飛んできた。
?「この子を倒せたら、教えてあげるわ。」
飛んできた猫型獣人は、俺に対して戦闘態勢をとった。
その猫型獣人は…リーアだった。
………そんな気はしてた。
消えたリーア、黒幕、チャーム。
それだけで考えてしまった。
俺とリーアが戦うことになる可能性を。
でも、そこには確信があった。
FBを倒した2人。
片方は魂を操る人間で、もう片方は氷を操る猫型獣人。
1番の戦力となりうる猫型獣人。
その人間が来た時に、対抗しうる力を持つ猫型獣人。
そう考えたら、俺VSリーアしか思いつかなかった。
だから俺は、言った。
キル「……やっぱり、そうくるよな。」
?「あら、知ってたの?」
キル「なんとなく察してたよ。おまえからすれば、俺に対抗させる猫型獣人といえば、そいつだもんな。」
?「ふふふ…読まれてたのね。それで、あなたは勝てるの?」
キル「さあな。勝ち負けの予想はつかねえ。」
?「それじゃあ、お願いね?私の子猫ちゃん。」
リーア「うん…私、頑張る!」
リーアは氷爪連撃でくるみたいだ。
スート「こちらスート!キルが1人の猫型獣人と応戦する模様!黒幕が逃げる可能性が!」
キング「そうか…総員、キルの援護を」
キル「大丈夫だ。」
キング「何?」
キル「俺の目の前にいるのは、俺の幼馴染なんだ…ここは、俺にやらせてくれ。」
キング「………わかった。」
?「何の話をしていたの?」
通信を終えると、黒幕が話しかけてきた。
キル「ほかの警備員や警察官が援護に来ないよう、所長にお願いしてただけだ。」
?「ふーん。いいじゃない、その覚悟。」
キル「ああ。」
俺は、すでに準備万端。
あとは俺の声で、戦いが始まる。
キル「それじゃあ、リーア。」
リーア「……何?」
キル「…始めようか。」
今、戦いが始まる。
幼馴染との、突破口を目指す戦いが。
~Character~
・キル
16歳の人間。
スキル『魂の器』
クールで冷静沈着。
親に捨てられた。
戦う姿に影響され、戦える人になろうとする。
簡単な武器と防具の扱いに慣れた、いわゆるオールラウンダー型である。
・リーア
16歳の猫型獣人。
補足:猫型獣人は人間に猫耳と尻尾が生えた感じ。
人間よりも身体性能が高い。
猫らしく?魚が好きでマタタビの匂いで酔う。
スキル『氷結の力』
クールで冷静沈着。
キルの幼馴染。
魔法の力に憧れ、魔法使いになろうとする。
魔法の扱いに格段に長けている。
・ジェフ
38歳の人間。
スキル『鍛治』
優しくて情に厚い。
キルに対して兄貴のように振る舞う。
『鍛治』の力を得たことをきっかけに鍛冶屋を始める。
扱うのは無理だが、作るなら何でも。
・マーズ
274歳のエルフ。
補足:エルフは長寿で、大体1500~1600年生きると言われているが、実際はわからない。
正しいのなら彼女は人間に例えると17歳半くらい。
スキル『縫い物』
優しい。メチャクチャ優しい。
この村の古参。
『縫い物』のスキルを見て即縫い物に没頭した。
何かしらめでたいことがあると、すぐにプレゼントを送る。本人曰く、「そうしないと気が済まない」とのこと。
・フルブレイカー
通称FB。
34歳の人間。
無慈悲で残酷だが、少しだけ慈悲もある。
過去に342件ほどの犯罪を犯した。
スキル『時間差魔法』
このスキルを利用して逃げたり、反撃したりされ、国の兵士を大量に送り込んでも捕まえられなかったことも30回ほどある。
・スート
19歳の人間。
ロスティア城下町の警備員で、話し相手に親しげに接する。
スキルなし。
スキルこそないものの、彼なりに努力している。
~Skill~
・キル『魂の器』Lv.2
・スキルを持った敵を倒した時、
その敵の魂を取り込める。
・取り込んだ敵のスキルが使える。
性能は少し向上している。
~現在の獲得スキル一覧~
・時間差魔法
対象にした魔法を
好きなタイミングで好きな対象に
発動させることができる。
魔法ストックは1→3つまで。
・魂を1割削り、
取り込んだ敵を呼び出せる。
ステータスは従来+Lv依存。
帰還した際に魂が戻り、
通常体力が帰還時の体力に応じて
回復する。
(例:P1が体力8割で帰還
→魂ゲージ全快、体力98%)
呼び出している間は対応スキルの
効果向上が無くなる。
・リーア『氷結の力』
・強力な氷の力を操れる。
・固有奥義『 氷爪連撃』
・発動中、攻撃力が1.3倍
魔法攻撃力が1.5倍
防御力が0.7倍
魔法防御力が0.8倍
素早さが1.7倍
・爪に鋭い氷がつく。
攻撃力・魔法攻撃力依存。
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しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
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