ある公爵令嬢のお話

Hani

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2 挨拶と出発

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「お嬢様、終わりましたよ。」

エナの声で目を開けると目の前には丁寧に編まれた三つ編みの自分がうつっていた。

うん、いい感じ。顔周りが緩くカーブして、上品かつ優しい雰囲気に仕上がった。

「とても良いわね、さすがエナだわ。」

「( *¯ ꒳¯*)フフン、とっても素敵な仕上がりになりました。お嬢様の美しい黒髪に瞳と同じ色の赤いリボンが映えますね!」

「ありがとう、じゃあ制服に着替えましょうか。」

「了解です、ただいま持ってまいります。」 

少し経ってエナが戻ってきた。手にはサファリエ帝国学園の制服があった。

「持ってまいりました、お嬢様。」

「ありがとう。やはり何回みても素敵な制服ね。特にシルエットが綺麗ね。」

「お嬢様の抜群のスタイルに合うメリハリのあるシルエットが美しいですね!ローブなんか付けたらまるで本から出てきたような学生になれますね。」

「そうね、着るのが楽しみだわ。」

「ではさっそく着替えちゃいましょう!」



~着替え後~

「どうかしらエナ?」

「最っ高に美しく可愛いです!もうどこから見ても完璧です!」

うん、自分で言うのはなんだが、自分でも完璧だと思う。はあ、学園生活が楽しみで仕方ないわ。

「ふふ、ありがとう。ではお父様とお母様に挨拶をして出発しましょうか」



「お父様、お母様準備が終わりましたわ。」

父「…………………………………」

母「…………………………………」

「2人ともフリーズしないでくださいまし。そのままならもう行きますわよ。」

父「ごめんごめん、アルノアがあまりにも可愛すぎてフリーズしてしまった。」

母「私もよ、本当に綺麗になったわね。」

「もう、この歳になってそんなこと言われるのは恥ずかしいですわ。もう時間が無いですし行きますわ。」

父「え、はやくないか。まだ別れの儀式が……」

母「儀式ってなによ。ほら時間が無いなら行ってらっしゃい。」

「お母様ありがとう!じゃあそろそろ行くわ。お父様もお母様も大好きです!学園生活楽しんできます!」

父「あぁ、私も大好きだ。元気でな。」

母「私も本当に大好きよ、元気でいるのよ。」

「うん、行ってくる!」

父母「「行ってらっしゃい」」



~馬車の中~

「なんか泣き声がかすかに聞こえてくるわね。」

「公爵様も奥様も我慢していたのでしょう。それだけお嬢様は愛されているのですね!」

「本当に溺愛しすぎよ、おかげで婚約者いないし……。でも本当に感謝しているわ。」

「お嬢様も泣いてるではありませんか!」

「泣いてなんかいないわ、ゴミが入っただけよ」

「ふふっ、そうですね」
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