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~プロローグ~
しおりを挟む記憶は面白い。
喜びも悲しみも、苦しみも楽しさも織り込まれた数多の記憶。
それは物語のように、たくさんのものに様々な影響を与える。
類似したものはあるが、まったく同じものは一つもなく。
オーダーメイドの一品揃い。
だがせっかく育った極上の記憶も、いずれは跡形もなく消える定めにある。
持ち主が死ぬと共に。
それは惜しいと、言った者がいた。
せっかく育った希少な記憶、無くすのはもったいない。
ならば保管しよう。
消えてしまう前に、決して無くさない場所に持っていき大事に管理すればいい。
『私』ならそれが出来る。
色鮮やかに彩られた記憶の海に、今日も『私』は深く沈む。
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