8 / 68
行き過ぎた愛は嫉妬を生む 第1話
scene7 2日目の調査開始
しおりを挟む
次の日、昨日の夕食に劣らないほど豪華な朝食を頂いたあと、車を出してもらい、調査へ出発した。出かけるまでに車を普通の車にするか、リムジンにするか……ということがあったが、調査には関係ないので割愛する。
そんなわけで、何だかんだあって黒塗りのリムジンを出してもらって屋敷を出た。運転席に座るのは大川さんなのだが、実はとても心配している。僕を探してダクトに迷い込んでしまうような人にハンドルを任せたくなかったのだが、「主様のそばを離れるわけにはいきません」とやや強引に運転席に座ってしまったのだ。結局、別の人にしてほしいとも言えず、今に至る。
本当に大丈夫なのだろうか。途中で事故を起こして警察のお世話になるとか、絶対に嫌だ。
だが、そんな不安は徐々に薄まっていった。大川さんは赤信号では停まり、発進時はちゃんと左右を確認して、道路標識に則って運転をした。
つい、「感心しました、大川さんが運転できるなんて」などという失礼なことを言ってしまった。
「お褒めいただき大変光栄でございます。余談ではございますが、車の他にもトラックやトラクター、ダンプカー、バイク、飛行機、船、水上バイクなど、水陸、大きさ問わずほとんどの乗り物を操縦することができます」
昨日の『ダクトの中に迷い込んでしまった』発言はなんだったんだ。めちゃくちゃ出来る人じゃないか。
とにかく、安全運転ができる人らしい。何でも運転できるとなると、僕の仕事もはかどりそうだ。残念なことに、僕は運転免許を持っていない。自転車は乗れるが持っていないため、移動手段はバスか電車か徒歩だ。
閑話休題。
屋敷を出発して初めての信号で止まったとき、僕は目的地を告げた。
「『喫茶ヤエ』というところに行ってもらえますか? 待ち合わせがあるんです」
「お仕事にはまだ行かれないのですか?」
「お仕事ですよ。情報屋に会いに行くんです」
「情報屋ですか。映画とかテレビにしかいない存在だと思っておりましたが、実在するのですね」
「猫田狼夜っていう男なんですけどね、映画のイメージが崩れるかもしれません」
そんなわけで、何だかんだあって黒塗りのリムジンを出してもらって屋敷を出た。運転席に座るのは大川さんなのだが、実はとても心配している。僕を探してダクトに迷い込んでしまうような人にハンドルを任せたくなかったのだが、「主様のそばを離れるわけにはいきません」とやや強引に運転席に座ってしまったのだ。結局、別の人にしてほしいとも言えず、今に至る。
本当に大丈夫なのだろうか。途中で事故を起こして警察のお世話になるとか、絶対に嫌だ。
だが、そんな不安は徐々に薄まっていった。大川さんは赤信号では停まり、発進時はちゃんと左右を確認して、道路標識に則って運転をした。
つい、「感心しました、大川さんが運転できるなんて」などという失礼なことを言ってしまった。
「お褒めいただき大変光栄でございます。余談ではございますが、車の他にもトラックやトラクター、ダンプカー、バイク、飛行機、船、水上バイクなど、水陸、大きさ問わずほとんどの乗り物を操縦することができます」
昨日の『ダクトの中に迷い込んでしまった』発言はなんだったんだ。めちゃくちゃ出来る人じゃないか。
とにかく、安全運転ができる人らしい。何でも運転できるとなると、僕の仕事もはかどりそうだ。残念なことに、僕は運転免許を持っていない。自転車は乗れるが持っていないため、移動手段はバスか電車か徒歩だ。
閑話休題。
屋敷を出発して初めての信号で止まったとき、僕は目的地を告げた。
「『喫茶ヤエ』というところに行ってもらえますか? 待ち合わせがあるんです」
「お仕事にはまだ行かれないのですか?」
「お仕事ですよ。情報屋に会いに行くんです」
「情報屋ですか。映画とかテレビにしかいない存在だと思っておりましたが、実在するのですね」
「猫田狼夜っていう男なんですけどね、映画のイメージが崩れるかもしれません」
0
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
友人の結婚式で友人兄嫁がスピーチしてくれたのだけど修羅場だった
海林檎
恋愛
え·····こんな時代錯誤の家まだあったんだ····?
友人の家はまさに嫁は義実家の家政婦と言った風潮の生きた化石でガチで引いた上での修羅場展開になった話を書きます·····(((((´°ω°`*))))))
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香
ファンタジー
婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、
冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまう
リリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、
悪役令嬢として断罪された少女が、
「誰かの物語の脇役」ではなく、
自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、
彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
妻に不倫され間男にクビ宣告された俺、宝くじ10億円当たって防音タワマンでバ美肉VTuberデビューしたら人生爆逆転
小林一咲
ライト文芸
不倫妻に捨てられ、会社もクビ。
人生の底に落ちたアラフォー社畜・恩塚聖士は、偶然買った宝くじで“非課税10億円”を当ててしまう。
防音タワマン、最強機材、そしてバ美肉VTuber「姫宮みこと」として新たな人生が始まる。
どん底からの逆転劇は、やがて裏切った者たちの運命も巻き込んでいく――。
~春の国~片足の不自由な王妃様
クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。
春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。
街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。
それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。
しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。
花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる