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忘れたい愛ほど、深い愛 第一話
scene5 楓が丘警察署の警部補との再会
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楓が丘警察署はしばらく歩いたところに、消防署と並んで建っている。警察署に行くと、出入り口は堅い格好の人が忙しそうにしている。
「事件かなんかかな?」
「とりあえず行ってみましょう」
出てくる人を掻き分けて、やっと中に入れた。中でも声と人が飛び交っていた。何か起こったことは違いない。
僕らは受付に行って、綺麗な婦警さんに尋ねた。
「お伺いことがあるんですが、ここに斉藤和樹という警察官はいませんか?」
「はい。確認いたしますので、少々お待ち下さい」
受付のお姉さんはパソコンの画面をしばし見つめ、顔を上げた。
「斉藤和樹警部補はただいま外出しておりまして――――」
「俺ならここだ」
現れたのは灰色のスーツに身を包んだ男だった。彼は斉藤和樹という警察官で、昔楓が丘に住んでいたときにお世話になったことがある。彼と会うのは十年振りくらいだ。
「お久しぶりです、斉藤巡査・・・・・・いや、警部補」
「お前、大人になったな。いつ帰って来たんだ?」
「帰って来たのはついさっき……、というか今日は警部補に協力してほしくて来たんです」
「協力?」
「僕、仕事で楓が丘の連続通り魔殺人事件を調べていて、詳しいことをお聞かせ願えないかなと思いまして。忙しいですか?」
「まあ、忙しいけど……、急ぎか?」
「えっと、今じゃなくていいんです。急ぎといえば急ぎですけど、あとででも大丈夫なんで」
「おう。じゃあすまねえけど、あとでにしてくれ。これは名刺だ、何かあったら連絡してくれ」
「事件、ですか」
「まあな。……実はな、通り魔が五件目の事件を起こしやがったんだ」
五件目の事件? 四件目が昨日起こったばかりなのに? 発生が随分早い。
「捜査に行かなくちゃいけねえ」
「分かりました。お忙しいところ、お時間を取らせました」
「いや、懐かしい顔見たら元気出たぜ。ありがとうな」
斉藤警部補はそう言い残して、その場を去って行った。
彼は十五も年上だが、老けというものが見えない。ああいう大人は、なんだかかっこいい。
「ねえ、創くん。五件目のニュースだけど、ネットに流れてるよ」
「僕のスマホにリンク送っておいて下さい。一件目の現場に行きましょう」
「了解!」
僕らは刑事たちを掻き分けて、警察署を後にした。
「事件かなんかかな?」
「とりあえず行ってみましょう」
出てくる人を掻き分けて、やっと中に入れた。中でも声と人が飛び交っていた。何か起こったことは違いない。
僕らは受付に行って、綺麗な婦警さんに尋ねた。
「お伺いことがあるんですが、ここに斉藤和樹という警察官はいませんか?」
「はい。確認いたしますので、少々お待ち下さい」
受付のお姉さんはパソコンの画面をしばし見つめ、顔を上げた。
「斉藤和樹警部補はただいま外出しておりまして――――」
「俺ならここだ」
現れたのは灰色のスーツに身を包んだ男だった。彼は斉藤和樹という警察官で、昔楓が丘に住んでいたときにお世話になったことがある。彼と会うのは十年振りくらいだ。
「お久しぶりです、斉藤巡査・・・・・・いや、警部補」
「お前、大人になったな。いつ帰って来たんだ?」
「帰って来たのはついさっき……、というか今日は警部補に協力してほしくて来たんです」
「協力?」
「僕、仕事で楓が丘の連続通り魔殺人事件を調べていて、詳しいことをお聞かせ願えないかなと思いまして。忙しいですか?」
「まあ、忙しいけど……、急ぎか?」
「えっと、今じゃなくていいんです。急ぎといえば急ぎですけど、あとででも大丈夫なんで」
「おう。じゃあすまねえけど、あとでにしてくれ。これは名刺だ、何かあったら連絡してくれ」
「事件、ですか」
「まあな。……実はな、通り魔が五件目の事件を起こしやがったんだ」
五件目の事件? 四件目が昨日起こったばかりなのに? 発生が随分早い。
「捜査に行かなくちゃいけねえ」
「分かりました。お忙しいところ、お時間を取らせました」
「いや、懐かしい顔見たら元気出たぜ。ありがとうな」
斉藤警部補はそう言い残して、その場を去って行った。
彼は十五も年上だが、老けというものが見えない。ああいう大人は、なんだかかっこいい。
「ねえ、創くん。五件目のニュースだけど、ネットに流れてるよ」
「僕のスマホにリンク送っておいて下さい。一件目の現場に行きましょう」
「了解!」
僕らは刑事たちを掻き分けて、警察署を後にした。
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