王国冒険者の生活(修正版)

雪月透

文字の大きさ
154 / 214

154

しおりを挟む
多くの資料を抱えながら、通路を歩いていく。
その足取りは、荷物もあってか酷く重い足取りであった。

「はぁ……。前々から教える仕事もするって言われてたけどさ……。教えられるほどわかってないんだけど」
思わず立ち止まって、盛大にため息をこぼす。
ふと向けた窓から見える外は、晴れ間が広がっていて、タカヒロも外へ逃げ出したくなる思いが込み上げてくるほどだった。
実際にそんなことをするわけにはいかないため、もう一度ため息を盛大に吐く。
それから顔を上げた時、人の姿が視界に入った気がして、そちらに目を向けると、アンリが新しい騎士団長と談笑している姿が見えた。

「あれ? 貴族としての、作法の勉強中じゃなかったっけ?」
アンリは老宰相の養女となっていた。
新年の儀で平民たちにもそのようにお披露目されたのだから、間違いはない。
ある意味、シンデレラストーリーに近い。
平民から貴族、しかも有力者の養女になるなど、並大抵のことでは起き得ない話のため、王都ではもっぱら話題になっている。

だが実際、そんな華やかな話は始まらない。
貴族は貴族としての決まり、作法が存在するのだ。
自分を偉そうに見せるとか、相手への敬意を示すとかそんな堅苦しいだけじゃないかと、タカヒロは思ってしまうものなのだが、アンリはその貴族として欠かせない作法の勉強に追われているはずだった。
アンリへの指導も老宰相の仕事の一つであるらしく、この諸々が終わらないと隠居出来ないと嘆きを耳にしたことがあるので、談笑しているような余裕はないはずなのだ。

「新しい宰相が決まったなのに、引継ぎと言うか、指導と言うか……。それ終わらないせいで、まだ隠居出来ないって話なんだから、どれだけ人が居ないんだろうねぇ……。すっごいブラックじゃない?」
そう老宰相のことを心配するが、自分を若干重ねている部分もあったりする。
魔法が使えるからと勧誘されて、いざ仕事を始めてみたら、魔法についてほとんど知識が無いのに資料を読んで他人に教えろ、と言う仕事なのだから、資料の読み込みに手が抜けない。
それにカーマインはタカヒロに、魔法について教えてくれもせず、放り投げっぱなしなのだ。
ブラックと言う単語が常に浮かび上がってしまいそうになるが、なんとか考えないようにしてやる気を保とうとしているほどだった。

ただなんとなく、アンリたちから目を離せなくて眺め続けていると、騎士団長はアンリに手を振りながら訓練所の方角へ走り去っていった。
ここまでなら、アンリは騎士団長が好みなのかな、と思うくらいだったのだが、騎士団長を見送ったアンリは、その場所から少し動いてサッと身だしなみを整える。
すると、今度は新宰相が騎士団長が去った逆の方角から現れ、アンリが小走りに寄り添った。
タカヒロの眉が寄ってしまうのは、どうしようもなかった。
なんと言うか、如何にもな現場を見てしまった気がして、タカヒロは窓際から離れる。
明らかに面倒ごとの予感がしたのだ。
「……ふぅ。仕事、行きますか」
別段、タカヒロが目撃した光景は、タカヒロしか知らない光景と言うわけではない。
実際は、他にも目撃している人は多く居る。
だが、それぞれの思惑があり、表立って口に出す者が居ないだけなのだ。
タカヒロはリベルテの家から城へ通勤していることがあって、城で蠢いている派閥争いなどにはまだ巻き込まれたことはない。
だからこそ、巻き込まれないように注意しているし、今さっきの光景を見た、と誰かに話すことなど出来ないのだ。
「……本当に、面倒くさい」
歩きながらぼやいた言葉は、他の誰にも聞こえない貴族たちを表した、タカヒロの疲労っぷりが込められていた。

タカヒロが教える人たちが集まっている、と言う場所に向かうと、四名ほど待ち構えていた。
レリックくらいに若い青年。初老に入っているように見える男性。つりあがった目で睨むようにタカヒロを見てくる女性と逆に俯いていて顔が見えない女性。
数の少なさにホッするような、個性豊かな面々に胃が痛くなるような思いに駆られる。
この場では、タカヒロから口を開かないと始まらない。

タカヒロが竦みそうになる足に力を入れて口を開く。
「え~っと、魔法について教えることになりましたタカヒロです。よろしくお願いします」
手始めに挨拶してみるが反応は返ってこない。
やり辛さにため息をついてしまいそうになるが、相手の目の前でするわけにもいかないため、ぐっと堪える。
魔法について教えると言ったものの、実際にはどう進めたらよいのかは手探りであった。
資料を読んでも、教え方に決まりなんて無かったし、そもそもの決まりを作ろうとした跡も無かったのだ。

魔法はどうすれば使えるようになるか。
それが解明されていたら少しは取っ掛かり安いのだが、解明されていない話が多すぎて、謎しかない。
皆が魔法を使えるようになれば、便利なことが多く、国力の強化にだって繋げられると考えられはしても、万民に教える話にならないのは、これが原因となっている。
正しく解明されていない力であり、まったく教えられないわけではないが、教える範囲が定められないため、危険だと判断されているのだ。
端的に言ってしまえば、強い力であるために、王や貴族たちに反旗を翻しかねない人間を不用意に作らない、と言うことになる。
だからこそ、今のように魔法を教えると言う機会は、国が信頼出来ると判断した者たちと言うことになり、名誉なことと言える。
しかし、この場に四名しかいないことから察することが出来るように、教えを受けようとする人は多くない。

国が信頼出来ると判断するかどうかという基準がありはするが、それよりも、教える側に問題もあるからである。
例えば、指先にちょっと火を出せるくらいの人が、こうすれば出来る、と力説して教えてくれるとして、その教えに真剣に取り組めるだろうか。
例えば、火を起こし、風を生み、水を集め、土を掘り返せる人が教えてくれるとしても、力量や知識、理解力と言った前提に、まったくついていけない人間がついて行こうとするだろうか。
どちらも、教えを受ける側の人間の問題と考えてしまうかもしれないが、教える側が大多数に同じように教えられる基準を持っていないのが問題だ。
仮に先にあげた人たちの教えで、魔法を使えるようになった人が居たとしても、教える側云々の話ではなく、教えを受けた側の当人の努力の成果の話でしかないのだ。

「え~、皆さんはどの程度、魔法が使えますか? 得意な魔法とか教えてもらえると、教えやすいかな~と、思うのですが……」
教える側なので、少しくらい威厳を持つようにとだけはカーマインから言われているのだが、教える人の立場に立った事などこれまでなかったのだから、どうすればいいのかまったくわからない。
四人の威圧を逆に感じてしまって、言葉が下手に出る、いつもの口調になってしまっていた。
ここに居る四名も、教える側のタカヒロのことを探っているようで、積極的に話そうとはしてくれない。
だが、このままでは折角の機会が無駄になってしまうことも、四名は分かっていて、周囲から押されるように一番若い青年が、一歩前に出て口を開いた。

「ぼ、僕は、水の魔法が使いやすい……です。なので、ちょっとした遠出の際に、よく連れ出されます。はい……」
どれくらい水を生み出せるのかまでは言わなかったが、旅や遠征と言った際には水の確保は大事である。
水の魔法を使えると言うことは、それだけ飲み水の確保に欠かせないだけの力を持っているらしく、重宝されているようだった。
青年の名前はキトトと言いらしく、彼が名乗り終えると、その後を続くように、今度は初老に見える男性が一歩前へ出てくる。

「私は火の魔法と水が少しですな。やはり、敵を打ち倒す火球は良い」
自身の力に満足そうに髭を撫でる男性は、クレメンタインと言うらしく、そこまで自信があるのなら、教えてもらいにこなくていいのに、とタカヒロは内心でつぶやく。

「わ、私は風の魔法が得意です。重い物を持つ時に、風の力で持ち上げたりしてて……」
今も俯きがちに話をする女性はパノンと言うらしい。
物を持ち上げるのに風でと言う内容に、タカヒロは重力の魔法は無いのかなぁと少しずれた考えを浮かべてしまう。
ススッと逃げるようにパノンが下がると、つりあがった目つきの女性が前に出てくる。
「私は水と風、火も使るわ。三種も使える私に教えるのだから、貴方はもっと凄いのでしょ?」
上から目線で言ってくる女性は、エメリアと言った。
睨むように見ていたのは、教える側に立つタカヒロがエメリアより優れていると言う事であり、反発するように睨んでいるようだった。
エメリアの言葉に抑揚の無い声で、すごいねー、と言えた自分をタカヒロは褒めたいと思ってしまう。

初めて他人に教える仕事で、濃い面子にタカヒロは思わず遠くを見てしまいそうになる。
全員の紹介が終わった後、タカヒロはため息と取られないように息を吐いて、気合を入れる素振りを見せる。
そして、なんとか教えようと口を開こうとしたところで、首をかしげる。
「そう言えば、土の魔法を使える人は居ないんだね?」
「土の魔法は防衛時などに使われる魔法が多いですから。軍と共に行動することが多いですから、経験豊富な人が多いらしいです。なので、わざわざ、他の人に教えてもらおうとする人が居ないんだそうです」
キトトが羨ましそうにしながら、教えてくれた。

相手に攻め込むより、専守を国是としてきたオルグラント王国では、相手の進攻を防ぐ土の魔法は相性がよかった。
穴を掘ったり、壁を作って阻害するだけで、守る側にとって守りやすさは断然違ってくる。
そのため、土の魔法を使える者たちは、この国の魔法使いの中で重宝されやすく、重宝されるからこそ、他の魔法使いに頭を下げることなどしないらしい。
同じように、他の魔法使いも重宝されやすそうなものだが、相手の領土にまで攻め込むことが無いオルグラントでは、他の魔法はそこまで重宝されていないことに、タカヒロは頭を掻く。
少し他の魔法使いたちのための状況を変えてしまいたいと思ってしまった自分を、かき消したのだ。
それが出来ると考えてしまうのは傲慢であり、タカヒロはそんな面倒を背負いたいと思えなかったのだ。

まずは、この場での仕事をこなそうと、タカヒロは皆から見える四箇所の地面に線を引き、それぞれ魔法を弾にして撃ちこむ。
一つは当たった場所が燃え上がり、一つは窪んで水が溜まり、一つは地面にズタズタな傷痕をつけ、一つは岩が刺さっていた。
四人はその光景をしばらくぽかんと見つめた後、タカヒロに尊敬するような目を向ける。
やはり、力の差を見せると言うのは、分かりやすい指標となった。
教える側が相応の力を持っていることを示せば、教えを受ける側も相応の対応に変わる。
エメリアも少し悔しそうではあるものの、タカヒロから教えを受けることに不満はないようだった。
皆の視線を感じ、タカヒロは取り繕うように笑顔を見せる。
実際はかなり気分が悪くなっていて、若干、頭痛もしてきている。

魔法を使いすぎるとこのようになるらしく、ここまで具合が悪くならない程度に力を使うことを覚えていくらしい。
以前は『神の玩具』の力を持っていたため、先ほどくらいの魔法なら、なんてことなく出来たのであるが、今のタカヒロには、かなり無理をしたものだった。
具合が悪くなっている今を思うと、『神の玩具』の力は便利だったなぁと思う反面、あれが何てことなく出来るのは、やはりこの世界においては異常だったのだとはっきりと理解させられる。

少しずつ楽になっていく体調に安堵していると、タカヒロに向ける四人の視線は強くなっていた。
タカヒロはどういった指導をしてくれて、それによって自分たちはどれくらい力をつけられるのか期待が込められていた。
ただ、彼らも魔法使いであり、これまで魔法を教えてきた人の話などは聞いてきている。
いくら強い力を持っていても、それが他人に教える力があるとは限らないのだ。
だから、タカヒロに向ける熱い目の中にも、まだ疑心も混じっていた。
他人の感情には少し敏感なタカヒロには、もちろんその疑心もわかっている。
わかっているが、ここから先はノープランであり、どうしたものか困っているのが実情だった。
ベースとなる物が無いため、どこまでやれば良いのか、そしてどういう教え方が正しくて何が間違っているのか、手探り過ぎて責任が持てないでいるのだ。

「あの、タカヒロさんは、どのようにして、魔法を使っているのですか?」
タカヒロが一向に口を開かないため、パノンが待ちきれずに質問する。
何を言ったものかと言う悩みも確かにあるのだが、楽になってきたとは言え、まだ少し気分が悪くて口を開きたくなかったのもあった。
さすがに黙り続けるわけにはいかなく、ゆっくりと口にする。
「イメージで」
「イメージ?」
タカヒロの言葉に首をかしげる面々。
タカヒロともどうやって使っているかなんてわかっちゃいない。
言葉はあんまりであったが、タカヒロが魔法を使う際は、本当にその言葉通りだったのだ。
わからないまま、使えるから使ってきただけであり、こう出来たらとか、こうしたい、と言う思いで使ってきたのだ。
他に言い方が無かったかと後悔も生まれてしまうが、言ってしまった後ではどうしようもない。
このまま説明を続けるしかなかった。

「例えば、風の魔法を使う場合は、こう……。どういう風にしたいとか、強く考えて」
「そんなので使えたり、強い力になるんですか?」
「そんなの誰だってしてるわ!!」
資料室にあった資料に目は通したが、どれも信憑性に乏しく、なんだこれは、と思う物が多かった。
わざわざ魔法の名を叫ぶことで威力が高まるとか、厨二病かとつっこんでしまうくらい長く意味不明な言葉を言い続けることで威力を高めたとか、ずっとその魔法を使おうと考え続けたことで使えるようになったとか、精神的なお話が多かったのだ。

いざ教える際に、タカヒロとしては前二つの方法は人前でやりたくなどなかったので、残った最後の方法で通す予定ではあった。
だが、これもまた漠然とした話なので、どこまで補足出来るかが、タカヒロに掛かっていた。
「イメージが具体的になっていなかったり、想像力が足りなかったりするのが原因じゃないかな」
タカヒロの言葉に、四人はそう言われても、と信じきれない様子を見せる。
タカヒロも教えを受ける側だったら、彼らと同じ反応をしただろうとは思う。
だが、もう後には引けない。
「イメージしろっ!!」
全面的に押し通そうとするタカヒロの姿を、彼を良く知る人たちが見たなら大いに笑い転げたことだろう。

結局その日に、違う属性の魔法を使えたり、威力が上がった者は居なかったが、この場に来ていた四人はなんらかの手ごたえは感じたようで、タカヒロはなんとか仕事を終えることが出来た。
出来たが、家に帰ったタカヒロは思い出す恥ずかしさに一人悶え、その悶えるタカヒロをマイが楽しそうに弄っていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

勝手にダンジョンを創られ魔法のある生活が始まりました

久遠 れんり
ファンタジー
別の世界からの侵略を機に地球にばらまかれた魔素、元々なかった魔素の影響を受け徐々に人間は進化をする。 魔法が使えるようになった人類。 侵略者の想像を超え人類は魔改造されていく。 カクヨム公開中。

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。

ひさまま
ファンタジー
 前世で搾取されまくりだった私。  魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。  とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。  これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。  取り敢えず、明日は退職届けを出そう。  目指せ、快適異世界生活。  ぽちぽち更新します。  作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。  脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

七日後に神罰が落ちる。上層部は「下を切り捨てろ」と言った——私は全員を逃がす

蒼月よる
ファンタジー
七日後、この港に神罰が落ちる。 追放された元観測士イオナだけが、その事実を知っていた。 しかも災害は自然現象ではない——誰かが、意図的に引き起こそうとしている。 港の上層部はすでに手を打っていた。「下層区画を緩衝被害区として切り捨てる」秘密契約。被害を最小限に見せかけ、体制を守る冷徹な計画だ。 イオナは元護送隊長ガルム、荷運び組合長メラとともに動き出す。 犯人を暴き、証拠を公開し、住民を逃がし、工廠を止める——すべてを七日で。 被害を「選ぶ」管理か、全員を「残す」運用か。 追放観測士の、七日間の港湾カウントダウン・サスペンス。 この作品は以下の箇所にAI(Claude Code)を利用しています。 ・世界観・設定の管理補助 ・プロット段階の壁打ち ・作者による執筆後の校正

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

処理中です...