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「なんか明日、焼却場だけじゃなくて孤児院も回らなきゃいけなくなったんだよねぇ……。焼却場からだとぐるっと回るから面倒くさいよ。はぁ……」
仕事から帰ってきたタカヒロが、殊更面倒くさそうに愚痴を溢しながら、パンをスープに浸しつつかじっていく。
しかし、タカヒロが口にした内容は、レッドに大きな疑問を持たせた。
孤児院に城の者が回るとなれば給付金に絡む話であり、監察官が向かう仕事である。
何より、魔法を使える者をわざわざ行かせるような仕事ではない。
「なんでタカヒロ君が、孤児院になんて行くことになったの?」
「詳しいことは知らないよ。行けって言われたら行くしかないもの。入ったばかりの新参なんだから、上司の命令には従わないわけにはいかないでしょ」
レッドに代わってマイが質問してくれたが、タカヒロの答えはまったくもってその通りであったため、マイとタカヒロは納得しあったように、それはそうだね、と話していた。
貴族や騎士たちのような身分差、階級差が明確であり、権力の違いでもある場所では、上からの命令は即座に従わなければいけない。
これは戦場で上からの命令にまごついてしまえば、軍全体が危険にされされることになってしまうことに繋がるからである。
ただ、タカヒロが言った事はレッドからすれば、何を、と思わざるを得なかった。
冒険者はその職のあり方から、上というものはギルマスしかいないし、緊急的な話でも無い限りは強制されることはほとんどない。
それもあって冒険者の職であり続けている者もいるくらいである。レッドもその一人である。
「孤児院に持っていかなきゃいけないものがあるとかで、渡されたものがあるんだよね。失くしたり、忘れたりしないようにしないと。あ、明日はいつもより早くに出ないとなんで」
「大丈夫ですよ。いつもタカヒロさんが起きて来るころには、だいたいご飯出来てますから」
「ありがとうございます。あ~、今日は早めに寝ますね」
あちこち回ると言うことになれば、早くから動かないとならないと言う事だ。
回る先ですることは単純な内容でも、城でしなければならない仕事もあるのである。
食べ終わった後、ササッと自室に戻っていくタカヒロを見送る。
ここにきて、焼却場の役に就かせて城から離れる時間を作っておきながら、更に孤児院まで回らせると言うのは、城にいる時間を徹底的に作らないように動いているようにしか考えられなかった。
明日と言うすぐの話であり、何の確証も取れているわけではないのだが、レッドはその時なのだと思った。
ただし、それは城で何かが起きるのではなく、タカヒロに対してのことかもしれなく、考えておかなくてはいけないことが多い。
「俺も今日は早めに寝るとするよ」
「……そうですか。ゆっくり休む日も必要ですね」
レッドは少し疲れたように装い、いつもより早くにベッドへと潜りこむ。
寝られるときに眠れるようにするのは、冒険者であったり、騎士などの兵には必要なものである。
明日のことを考えれば眠れなくなりそうでああったが、長年染み付いた経験のためかすぐさま意識は途絶えるのだった。
普段より早めに目を覚ましたレッドは、険しくなっていた目を閉じて大きく深呼吸してからリビングへと向かう。
リベルテはいつもと変わらない時間に起きたようであるが、朝食の仕込みは終わっていた。
「レッド、早いですね。さすがに早めに寝ただけありますね」
「ああ、おかげでしっかり休めたよ」
体の調子は悪くはなく、先ほど深呼吸もしたため落ち着いている。ただリベルテとは付き合いが長いため、ちょっとしたことで不審に思われてしまうかもしれなく、表情にでたりしないように意識して明るく答えると、リベルテは小さく笑ってくれた。
れ度は周囲を見まわすが、まだタカヒロが起きてきた様子はなく、二階に目を向ける。
「そろそろタカヒロさんを見てきた方がいいでしょうか? 早めに出るんですよね?」
「あぁ、俺が見てくるよ」
リベルテには残って朝食の準備をしてもらうようお願いし、レッドは階段に向かう。
二階へ昇ろうとしたところで、バタバタとタカヒロが降りてきて軽くぶつかった。
「うわぁ! ご、ごめんなさい。つい寝過ごしてて……」
「ちょっと落ち着いてから、飯食ってこい」
慌てるタカヒロの肩に手を置き、落ち着かせるようにしてから向きを変えさせ、背中を叩いてリビングの方へ押しやる。
タカヒロはすみません、と小さく言った後、少しだけ落ち着いた足取りでリビングへと入っていく。
その背中を見送って、レッドはふぅ……と息を吐く。
それからしばらくしてマイも降りてきたが、その時にはタカヒロは家を出ていた。
「さて……、今日はどうしましょうか」
朝の一番ドタバタする人間が出て行った後なので、少しゆったりとした雰囲気となっていて、リベルテが今日の予定をどうするか聞いてくる。
ギルドに仕事を受けに行くのも良いし、そこまでカツカツではないから休みにしても良い。
そんな生活事情の冒険者だからこそ、朝起きてからゆっくりと決めることが出来るのだ。
「どうしようかねぇ……」
レッドはそう言いながら、リビングの外に目を向けてゆっくりと歩きだす。
「ん? これはなんだ?」
階段の付近に落ちていた物を拾った素振りを見せてから、レッドはリビングに戻る。
「それは……?」
「あれ? それってタカヒロ君が失くさないようにしなきゃって、言ってたものじゃないですか?」
レッドが差し出した物について、リベルテはわからないようだったが、マイはわかったようだった。
タカヒロから聞くか、見せてもらっていたのだろう。
「中は何だろうな?」
レッドが袋を開けてみれば、丸い球が入っていた。摘まんで持ってみるが、透き通っていて綺麗な物としか分からない。
「へぇ~、綺麗なものですね」
「あ、私も見たい。見せてください」
「落とすなよ」
マイに一言注意をいれてからマイの手のひらに置くと、球はうっすらと光を持ち始めた。
「何これ? え? え?」
急な変化に戸惑うマイに、リベルテが落ち着くように声を掛けながら球を舞から取り上げる。
すると、光が収まり、レッドが持った時と同じような、ただの透き通った球に戻り、レッドとリベルテは顔を見合わせる。
「魔力を持っているかどうかを見る物……でしょうか?」
リベルテがすぐに考えられることを口にしたが、多少言葉を濁したのは言葉に出すことを恐れたからだと思われた。
もしかしたら、『神の玩具』かどうかを判別する物かもしれないと考えたのだ。
今の所、手に取って変化があったのはマイだけであり、もっと他の人が手にしたらどう変化するかはわからないため、決め付けるには早すぎる。
しかし、これをタカヒロに持たせて孤児院に行く理由がわからない。
レッドは考え始めようとして、頭を軽く振った。ここで今考えてる時間はなかったのだ。
「とりあえず、これをタカヒロに届けないとだよな?」
「あ、そうですよ! タカヒロ君、これ忘れちゃって大変なことになっちゃう!?」
レッドは球を袋に戻して、リベルテに手渡す。
「リベルテ、届けに行ってやってくれ。マイも一緒に行ってみたらどうだ? たまには二人で買い物に行くのも良いだろ。今日は仕事は休みだな」
レッドは持っていた自分の皮袋もリベルテに手渡す。レッドの手持ちのお金だった。
レッドの手持ちを渡してまで買い物とタカヒロに届けに行かせようとしたのは、さすがに普段どおりではなさすぎたのかもしれなく、リベルテが怪訝そうな顔をなる。
「なんだよ……。いつも世話になってるからな。たまには良いんじゃないかって思っただけだ」
「ですが……、レッドの手持ちが」
「その分、稼いでくるさ。それと、渡したが使い切ってくるなよ?」
「え~、そこは全部使って良いって言わないんですか~? ケチ~」
マイが本気ではないとわかる、ふざけたように言いながら間に入り、リベルテが、さすがにそれはダメですよ、とマイを嗜めるように言って軽く笑いあう。
レッドはリベルテの追求を逃れられたと、内心ホッとするが、それを外に出してはまた追求されてしまうだけなので、表情に出さないように意識するしかなかった。
「ほれ。早く届けに行ったほうが良いだろ」
リベルテがまたこちらに矛先を向けないうちにと、レッドはリベルテたちを外へ促す。
「……仕方がありませんから、届けに行きますけど。一人で無理しないでくださいよ」
「さすがに何度も言い続けられてるから、わかってるさ」
怪我をしてから言われ続けている言葉に、さすがに少しレッドが不機嫌そうに返事をする。
「わかってると言いつつ、無茶しそうだから困ってるんです」
リベルテは決して軽い気持ちで言っているわけでは無いようで、レッドのことをじっと見ていて、レッドは乾いた笑いしか出てこない。
これからしようとしていることは、何よりその無茶な類の内容であったからだ。
「はいはい。リベルテさん行きましょ~。ちょっと食べてみたいお菓子あったんですよね~。自分のお金じゃちょっと……、って言うのなんですけど」
マイがぐいぐいとリベルテの背中を押してリビングを出て準備を始めていく。
レッドのお金だからと高い物を食べる気でいるマイに、その分の取り返しに必ずかえってこようと心に決めるレッドであった。
一緒に家を出た後、楽しそうに歩き出す二人とレッドは逆の方向に足を速める。
まだ陽は昇ってそう経ってはいない。そんな早くから動きだすのかなんてわからない。
そんな行動を起こす立場に立ったことは無いし、立ちたいとも思ったことは無い。
それでも、何か起きるかもしれないと言われていて、動けるのに動かないということをレッドは選ぶ気はない。
そんな自分が時折、面倒くさいと思ってしまうのは、一緒に行動する仲間が増えたせいかもしれない。それでもこうして動いている自分がどうしようもなく馬鹿だなと思いながら、レッドは貴族区域を抜け、気配をなるべく消すように意識しながら、城へとその身を滑り込ませた。
仕事から帰ってきたタカヒロが、殊更面倒くさそうに愚痴を溢しながら、パンをスープに浸しつつかじっていく。
しかし、タカヒロが口にした内容は、レッドに大きな疑問を持たせた。
孤児院に城の者が回るとなれば給付金に絡む話であり、監察官が向かう仕事である。
何より、魔法を使える者をわざわざ行かせるような仕事ではない。
「なんでタカヒロ君が、孤児院になんて行くことになったの?」
「詳しいことは知らないよ。行けって言われたら行くしかないもの。入ったばかりの新参なんだから、上司の命令には従わないわけにはいかないでしょ」
レッドに代わってマイが質問してくれたが、タカヒロの答えはまったくもってその通りであったため、マイとタカヒロは納得しあったように、それはそうだね、と話していた。
貴族や騎士たちのような身分差、階級差が明確であり、権力の違いでもある場所では、上からの命令は即座に従わなければいけない。
これは戦場で上からの命令にまごついてしまえば、軍全体が危険にされされることになってしまうことに繋がるからである。
ただ、タカヒロが言った事はレッドからすれば、何を、と思わざるを得なかった。
冒険者はその職のあり方から、上というものはギルマスしかいないし、緊急的な話でも無い限りは強制されることはほとんどない。
それもあって冒険者の職であり続けている者もいるくらいである。レッドもその一人である。
「孤児院に持っていかなきゃいけないものがあるとかで、渡されたものがあるんだよね。失くしたり、忘れたりしないようにしないと。あ、明日はいつもより早くに出ないとなんで」
「大丈夫ですよ。いつもタカヒロさんが起きて来るころには、だいたいご飯出来てますから」
「ありがとうございます。あ~、今日は早めに寝ますね」
あちこち回ると言うことになれば、早くから動かないとならないと言う事だ。
回る先ですることは単純な内容でも、城でしなければならない仕事もあるのである。
食べ終わった後、ササッと自室に戻っていくタカヒロを見送る。
ここにきて、焼却場の役に就かせて城から離れる時間を作っておきながら、更に孤児院まで回らせると言うのは、城にいる時間を徹底的に作らないように動いているようにしか考えられなかった。
明日と言うすぐの話であり、何の確証も取れているわけではないのだが、レッドはその時なのだと思った。
ただし、それは城で何かが起きるのではなく、タカヒロに対してのことかもしれなく、考えておかなくてはいけないことが多い。
「俺も今日は早めに寝るとするよ」
「……そうですか。ゆっくり休む日も必要ですね」
レッドは少し疲れたように装い、いつもより早くにベッドへと潜りこむ。
寝られるときに眠れるようにするのは、冒険者であったり、騎士などの兵には必要なものである。
明日のことを考えれば眠れなくなりそうでああったが、長年染み付いた経験のためかすぐさま意識は途絶えるのだった。
普段より早めに目を覚ましたレッドは、険しくなっていた目を閉じて大きく深呼吸してからリビングへと向かう。
リベルテはいつもと変わらない時間に起きたようであるが、朝食の仕込みは終わっていた。
「レッド、早いですね。さすがに早めに寝ただけありますね」
「ああ、おかげでしっかり休めたよ」
体の調子は悪くはなく、先ほど深呼吸もしたため落ち着いている。ただリベルテとは付き合いが長いため、ちょっとしたことで不審に思われてしまうかもしれなく、表情にでたりしないように意識して明るく答えると、リベルテは小さく笑ってくれた。
れ度は周囲を見まわすが、まだタカヒロが起きてきた様子はなく、二階に目を向ける。
「そろそろタカヒロさんを見てきた方がいいでしょうか? 早めに出るんですよね?」
「あぁ、俺が見てくるよ」
リベルテには残って朝食の準備をしてもらうようお願いし、レッドは階段に向かう。
二階へ昇ろうとしたところで、バタバタとタカヒロが降りてきて軽くぶつかった。
「うわぁ! ご、ごめんなさい。つい寝過ごしてて……」
「ちょっと落ち着いてから、飯食ってこい」
慌てるタカヒロの肩に手を置き、落ち着かせるようにしてから向きを変えさせ、背中を叩いてリビングの方へ押しやる。
タカヒロはすみません、と小さく言った後、少しだけ落ち着いた足取りでリビングへと入っていく。
その背中を見送って、レッドはふぅ……と息を吐く。
それからしばらくしてマイも降りてきたが、その時にはタカヒロは家を出ていた。
「さて……、今日はどうしましょうか」
朝の一番ドタバタする人間が出て行った後なので、少しゆったりとした雰囲気となっていて、リベルテが今日の予定をどうするか聞いてくる。
ギルドに仕事を受けに行くのも良いし、そこまでカツカツではないから休みにしても良い。
そんな生活事情の冒険者だからこそ、朝起きてからゆっくりと決めることが出来るのだ。
「どうしようかねぇ……」
レッドはそう言いながら、リビングの外に目を向けてゆっくりと歩きだす。
「ん? これはなんだ?」
階段の付近に落ちていた物を拾った素振りを見せてから、レッドはリビングに戻る。
「それは……?」
「あれ? それってタカヒロ君が失くさないようにしなきゃって、言ってたものじゃないですか?」
レッドが差し出した物について、リベルテはわからないようだったが、マイはわかったようだった。
タカヒロから聞くか、見せてもらっていたのだろう。
「中は何だろうな?」
レッドが袋を開けてみれば、丸い球が入っていた。摘まんで持ってみるが、透き通っていて綺麗な物としか分からない。
「へぇ~、綺麗なものですね」
「あ、私も見たい。見せてください」
「落とすなよ」
マイに一言注意をいれてからマイの手のひらに置くと、球はうっすらと光を持ち始めた。
「何これ? え? え?」
急な変化に戸惑うマイに、リベルテが落ち着くように声を掛けながら球を舞から取り上げる。
すると、光が収まり、レッドが持った時と同じような、ただの透き通った球に戻り、レッドとリベルテは顔を見合わせる。
「魔力を持っているかどうかを見る物……でしょうか?」
リベルテがすぐに考えられることを口にしたが、多少言葉を濁したのは言葉に出すことを恐れたからだと思われた。
もしかしたら、『神の玩具』かどうかを判別する物かもしれないと考えたのだ。
今の所、手に取って変化があったのはマイだけであり、もっと他の人が手にしたらどう変化するかはわからないため、決め付けるには早すぎる。
しかし、これをタカヒロに持たせて孤児院に行く理由がわからない。
レッドは考え始めようとして、頭を軽く振った。ここで今考えてる時間はなかったのだ。
「とりあえず、これをタカヒロに届けないとだよな?」
「あ、そうですよ! タカヒロ君、これ忘れちゃって大変なことになっちゃう!?」
レッドは球を袋に戻して、リベルテに手渡す。
「リベルテ、届けに行ってやってくれ。マイも一緒に行ってみたらどうだ? たまには二人で買い物に行くのも良いだろ。今日は仕事は休みだな」
レッドは持っていた自分の皮袋もリベルテに手渡す。レッドの手持ちのお金だった。
レッドの手持ちを渡してまで買い物とタカヒロに届けに行かせようとしたのは、さすがに普段どおりではなさすぎたのかもしれなく、リベルテが怪訝そうな顔をなる。
「なんだよ……。いつも世話になってるからな。たまには良いんじゃないかって思っただけだ」
「ですが……、レッドの手持ちが」
「その分、稼いでくるさ。それと、渡したが使い切ってくるなよ?」
「え~、そこは全部使って良いって言わないんですか~? ケチ~」
マイが本気ではないとわかる、ふざけたように言いながら間に入り、リベルテが、さすがにそれはダメですよ、とマイを嗜めるように言って軽く笑いあう。
レッドはリベルテの追求を逃れられたと、内心ホッとするが、それを外に出してはまた追求されてしまうだけなので、表情に出さないように意識するしかなかった。
「ほれ。早く届けに行ったほうが良いだろ」
リベルテがまたこちらに矛先を向けないうちにと、レッドはリベルテたちを外へ促す。
「……仕方がありませんから、届けに行きますけど。一人で無理しないでくださいよ」
「さすがに何度も言い続けられてるから、わかってるさ」
怪我をしてから言われ続けている言葉に、さすがに少しレッドが不機嫌そうに返事をする。
「わかってると言いつつ、無茶しそうだから困ってるんです」
リベルテは決して軽い気持ちで言っているわけでは無いようで、レッドのことをじっと見ていて、レッドは乾いた笑いしか出てこない。
これからしようとしていることは、何よりその無茶な類の内容であったからだ。
「はいはい。リベルテさん行きましょ~。ちょっと食べてみたいお菓子あったんですよね~。自分のお金じゃちょっと……、って言うのなんですけど」
マイがぐいぐいとリベルテの背中を押してリビングを出て準備を始めていく。
レッドのお金だからと高い物を食べる気でいるマイに、その分の取り返しに必ずかえってこようと心に決めるレッドであった。
一緒に家を出た後、楽しそうに歩き出す二人とレッドは逆の方向に足を速める。
まだ陽は昇ってそう経ってはいない。そんな早くから動きだすのかなんてわからない。
そんな行動を起こす立場に立ったことは無いし、立ちたいとも思ったことは無い。
それでも、何か起きるかもしれないと言われていて、動けるのに動かないということをレッドは選ぶ気はない。
そんな自分が時折、面倒くさいと思ってしまうのは、一緒に行動する仲間が増えたせいかもしれない。それでもこうして動いている自分がどうしようもなく馬鹿だなと思いながら、レッドは貴族区域を抜け、気配をなるべく消すように意識しながら、城へとその身を滑り込ませた。
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