九十九異能者物語 “夕影”

白木飛鳥

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第8話「Hero」

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20XX年4月9日16時30分。昴高校屋上。

「ねえ、ソラ。あなたは人間ではないの??」
「・・・。」
「ごめん、、、聞き方変えるね。私を守ろうとして本当の姿になったの???」
「あぁ、、、そういうことだ。俺は天狗だ。そこの獅子山も鬼だ。」
「すまないな。俺らは人間ではない。人ではないが人と共存するためにいる。」
「まぁ、なんとなく私は気が付いてはいたけど・・・。」
「すまないな。桜子ちゃん。俺らも黙っていた。」
「いえ、、、、どっちかっていうとありがとうと伝えたくて。」
「・・・。」
「ほんとだからね???私はソラにいつも感謝してるから。今日も助けてくれてありがとう・・・。」
「いや、うん。これからも一緒にいたいんだがいいだろうか・・・。」
「え????あ????うん???・・・・。末永くよろしくお願いいたします。」
「どうかしたか???」
「うん・・・。いや・・・。」

20XX年4月9日17時48分。鷹取家。

「桜子ちゃん、びっくりしたかしら???」
「はい、、、みなさん天狗だったんですね・・・。」
「天狗の家としてこの山に住んで神社を開き歴代守ってきた。そして、桜子ちゃんの家、瑞原家とも代々契約をしてきた。」
「ってことは、私の家族たちは知ってるってことですか??皆さんのこと・・・。」
「お父さんは知ってるのよ。」
「なるほど。このことを言わない方がいいですよね・・・・」
「秘匿で頼む。あと向こうの鬼の家についても言わない方がいい。桜子ちゃんの身のためにもな。」
「わかりました。」
「まぁその時は俺が守るさ。」
「あ、、、、ありがとう。。。、」
「あぁ、それはそうと、ソラ。あとで私の部屋に着なさい。説教だ。」
「え???」

その後いろいろと母さんに怒られた。言動とか・・・。

20XX年4月9日18時15分。獅子山家。

俺の家には、粟野の全員が招待されていた。

「久しぶりだな。何年振りか・・・。」
「わからないが、こんなところに呼んでなんのようだ???」
「今日の話をしようと思ってな・・・。まずは、、、、この通りだ・・・。お前さんの娘を危険にさらしてしまった。申し訳ない。」
「申し訳ありませんでした。」
「せがれの行為一つではもっと危険な形になっていたかもしれない。杏子も申し訳なかった。」
「いえ、、、陸斗があそこでまもってくれてなかったらもっと危険でした。顔をあげてください。陸斗も。」
「だがしかし、そうも言ってられないのが粟野家と交わした取り決めだ。」
「そうだな。約束通りこちらに危害を加えた場合、相応のバツを与えることとしよう。」
「お父さん!!!????私は大丈夫だ・・・!!!!」
「お前は黙っていなさい。これはお互いのためだ。そして、最後まで話を聞きなさい。」
「それで、どうされる??ことがことだ。」
「そうだな。陸斗君には、杏子に対してしっかりとこれからも守ってくれ。一緒にいさせる条件とする。」
「え???それでいいんですか???それでいいなら絶対に守って見せます。」
「頼もしいではないか!!!!よいよい。よし、そうとなれば宴だ!!!!」
「え~~~~~!!!!」

20XX年4月9日18時28分。獅子山家の前。

「ねえ、さっきの「絶対に守って見せる」って話だけどさ・・・。その・・・。」
「どうした???なんか気に障るようなこと言ったのか??」
「鷹鳥君もそうだけどあぁいうことは簡単に言わない方がいいかも・・・。」
「大丈夫だ。簡単に言ったつもりはない。覚悟をもっていってるからな。」
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