8 / 150
8
しおりを挟む
母さんどこに行ってたの--------
寂しかった、嬉しい、良かった
聞こえるのは 懐かしい歌
セターメの夜、母さんの腕の中で丸くなり聞いていた歌。
母さんが、父さんが代わる代わる頭を撫でてくれた夜。
ただひたすらに懐かしくて幸せだった思い出--------
『……ぉ…れ、……おれ』
(なんだ)
『ひとぉーつ…びゅーびゅー…ぉれ!』
(…高い子供の声、母さんじゃない)
『ふたぁーつ、かーあさん おーきて…よぉ おれ…うぅ…』
でたらめな歌詞だなと思った瞬間、全身が痛みに包まれる。
痛い、痛い、痛い--------
目を開くと夜空に星が広がっていた。
そして俺はそのまま意識を失った。
次に気が付いた時は朝で、俺は崖の途中の出っ張りに横たわっていた。
下まで落ちてたら命はなかった。
俺に寄り添うようにひっついて眠るふわふわな真っ白な生き物。
(怪我は…ないようだな)
涙にぬれた顔で疲れ切って眠るアルゼ。
夢かと思っていたあの歌は、目覚めない俺にアルゼが必死で歌ってたのか。
痛みにうめきながらも全身を確かめる。
骨が折れているわけではなさそうだし、擦り傷からの出血は固まっている。
膝を立て、体を起こすとアルゼの目が開いた。
『おれ…!!!』
いつもはピョコンと立ってる耳がシオシオと垂れ下がり、いつもはせわしなく動いている尻尾も股の間に隠れてしまっている。
『…おれぇ…おきた。ぉ…うぅ…おぎだぁ…ぁぁ~』
瞳が落っこちそうなほどにボロボロと涙が吹きこぼれる。
そっと頭を撫でてやると俺の体にしがみついてきた。
『あ”ぁ~~ぐぅ…うぇ…ひぃ~ん』
体の痛みなどそっちのけで俺は感動していた。
なんて柔らかくて、なんて温かくて、なんて尊い--------
「泣くな」
『うっ…ぐ……ぶぇえ~えぇ…あぁ”ー!』
抱きしめ頭を撫でてやればやるほどに泣き声が大きくなってゆく。
無事で良かった--------
痛みに悲鳴を上げそうになりつつもアルゼを背負い崖をよじ登り、なんとか家に帰りついた。
喉がカラカラで腹も減っていたので、タエマラカスを生のままかぶりつく。
あふれでる汁が体中に染み渡る。
アルゼは水を飲みながらも俺のすることをじっと見ている。
「アルゼも食え」
人心地ついて家の中を見渡すと、ようやく無事に帰ってこれた実感が沸いてくる。
あの時見えた落ちてきた白い物体はアルゼで、俺は精いっぱい伸ばした片手で掴み体勢を崩したまま落ちたのだ。
左肩と腰が痛むが無意識に受け身を取ったのだろう。
下まで落ちてたら二人とも無事ではすまなかった。
タエマラカスから実を外して食べやすくしてやり、器を寝室に入れてやったのに食べようとしないアルゼ。
鼻で器を押してこちらへと返してくる。
「腹減っただろう。」
いつまでもシオシオと垂れた耳がアルゼの気持ちをあらわしている。
「アルゼ。お前が悪いんじゃない」
ビクリと体を震わせみるみる瞳に涙が盛り上がる。
「まだ幼体のお前を一人にして留守番なんてさせた俺のせいだから、気にするな」
声も出さずに泣き、ボタボタと床を濡らす涙。
俺の両の掌に乗るくらい小さなアルゼ。
生まれて3ウユーもたたないであろう幼体。
フワフワの頭を撫ぜると、スリと身を寄せてくれる。
俺に触らせてくれるのか--------
おそるおそる抱き寄せてみるとピョンと膝に乗り抱き着いてくる。
アルゼが居間に入ってきた--------
そんなことにすら感動する。
グスグスと泣くアルゼを抱きしめ語り掛ける。
「歌ってくれてたんだな、ありがとう。おかげで目が覚めたよ」
歌詞を覚えてないのか出鱈目だったけど、心が震えるほど温かで柔らかで美しい歌だった。
「いい子、いい子だなアルゼ--------」
この日からアルゼは眠るときも俺の寝床に入ってくるようになった。
体が本調子になってからもアルゼは俺の体を気遣った。
『おれ、あし、いたい。アルゼあつめる、する』
藪に成ってるトゲウツガの実を篭に集めるアルゼ。
もう痛くない治ったと何度も言ってるのに。
『おれ、ここすわる。アルゼ ぜんぶ、する!』
鼻息荒くやる気満々のアルゼが可愛くて仕方がない。
体もグングン大きくなってきたアルゼはもう寝室の通気口から出入りせず、玄関から入るようになった。
寝室は元通り、俺の寝床を置き、アルゼの寝床だった篭も寝室に置いてはいるが、アルゼは俺の左わき腹にしがみつくように丸くなって眠る。
誰もが気配だけで恐れ逃げ出すアルゼの俺と一緒に眠ってくれる--------
こんな奇跡が起きようなんて、誰が想像しただろう。
このまま一生誰とも触れ合うことなく老いて死んでいくのだと思っていた。
こんな俺を存在させた神を呪ったことしかなかったのに。
今は感謝したい気持ちでいっぱいだった。
寂しかった、嬉しい、良かった
聞こえるのは 懐かしい歌
セターメの夜、母さんの腕の中で丸くなり聞いていた歌。
母さんが、父さんが代わる代わる頭を撫でてくれた夜。
ただひたすらに懐かしくて幸せだった思い出--------
『……ぉ…れ、……おれ』
(なんだ)
『ひとぉーつ…びゅーびゅー…ぉれ!』
(…高い子供の声、母さんじゃない)
『ふたぁーつ、かーあさん おーきて…よぉ おれ…うぅ…』
でたらめな歌詞だなと思った瞬間、全身が痛みに包まれる。
痛い、痛い、痛い--------
目を開くと夜空に星が広がっていた。
そして俺はそのまま意識を失った。
次に気が付いた時は朝で、俺は崖の途中の出っ張りに横たわっていた。
下まで落ちてたら命はなかった。
俺に寄り添うようにひっついて眠るふわふわな真っ白な生き物。
(怪我は…ないようだな)
涙にぬれた顔で疲れ切って眠るアルゼ。
夢かと思っていたあの歌は、目覚めない俺にアルゼが必死で歌ってたのか。
痛みにうめきながらも全身を確かめる。
骨が折れているわけではなさそうだし、擦り傷からの出血は固まっている。
膝を立て、体を起こすとアルゼの目が開いた。
『おれ…!!!』
いつもはピョコンと立ってる耳がシオシオと垂れ下がり、いつもはせわしなく動いている尻尾も股の間に隠れてしまっている。
『…おれぇ…おきた。ぉ…うぅ…おぎだぁ…ぁぁ~』
瞳が落っこちそうなほどにボロボロと涙が吹きこぼれる。
そっと頭を撫でてやると俺の体にしがみついてきた。
『あ”ぁ~~ぐぅ…うぇ…ひぃ~ん』
体の痛みなどそっちのけで俺は感動していた。
なんて柔らかくて、なんて温かくて、なんて尊い--------
「泣くな」
『うっ…ぐ……ぶぇえ~えぇ…あぁ”ー!』
抱きしめ頭を撫でてやればやるほどに泣き声が大きくなってゆく。
無事で良かった--------
痛みに悲鳴を上げそうになりつつもアルゼを背負い崖をよじ登り、なんとか家に帰りついた。
喉がカラカラで腹も減っていたので、タエマラカスを生のままかぶりつく。
あふれでる汁が体中に染み渡る。
アルゼは水を飲みながらも俺のすることをじっと見ている。
「アルゼも食え」
人心地ついて家の中を見渡すと、ようやく無事に帰ってこれた実感が沸いてくる。
あの時見えた落ちてきた白い物体はアルゼで、俺は精いっぱい伸ばした片手で掴み体勢を崩したまま落ちたのだ。
左肩と腰が痛むが無意識に受け身を取ったのだろう。
下まで落ちてたら二人とも無事ではすまなかった。
タエマラカスから実を外して食べやすくしてやり、器を寝室に入れてやったのに食べようとしないアルゼ。
鼻で器を押してこちらへと返してくる。
「腹減っただろう。」
いつまでもシオシオと垂れた耳がアルゼの気持ちをあらわしている。
「アルゼ。お前が悪いんじゃない」
ビクリと体を震わせみるみる瞳に涙が盛り上がる。
「まだ幼体のお前を一人にして留守番なんてさせた俺のせいだから、気にするな」
声も出さずに泣き、ボタボタと床を濡らす涙。
俺の両の掌に乗るくらい小さなアルゼ。
生まれて3ウユーもたたないであろう幼体。
フワフワの頭を撫ぜると、スリと身を寄せてくれる。
俺に触らせてくれるのか--------
おそるおそる抱き寄せてみるとピョンと膝に乗り抱き着いてくる。
アルゼが居間に入ってきた--------
そんなことにすら感動する。
グスグスと泣くアルゼを抱きしめ語り掛ける。
「歌ってくれてたんだな、ありがとう。おかげで目が覚めたよ」
歌詞を覚えてないのか出鱈目だったけど、心が震えるほど温かで柔らかで美しい歌だった。
「いい子、いい子だなアルゼ--------」
この日からアルゼは眠るときも俺の寝床に入ってくるようになった。
体が本調子になってからもアルゼは俺の体を気遣った。
『おれ、あし、いたい。アルゼあつめる、する』
藪に成ってるトゲウツガの実を篭に集めるアルゼ。
もう痛くない治ったと何度も言ってるのに。
『おれ、ここすわる。アルゼ ぜんぶ、する!』
鼻息荒くやる気満々のアルゼが可愛くて仕方がない。
体もグングン大きくなってきたアルゼはもう寝室の通気口から出入りせず、玄関から入るようになった。
寝室は元通り、俺の寝床を置き、アルゼの寝床だった篭も寝室に置いてはいるが、アルゼは俺の左わき腹にしがみつくように丸くなって眠る。
誰もが気配だけで恐れ逃げ出すアルゼの俺と一緒に眠ってくれる--------
こんな奇跡が起きようなんて、誰が想像しただろう。
このまま一生誰とも触れ合うことなく老いて死んでいくのだと思っていた。
こんな俺を存在させた神を呪ったことしかなかったのに。
今は感謝したい気持ちでいっぱいだった。
139
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
【完結】おじさんダンジョン配信者ですが、S級探索者の騎士を助けたら妙に懐かれてしまいました
大河
BL
世界を変えた「ダンジョン」出現から30年──
かつて一線で活躍した元探索者・レイジ(42)は、今や東京の片隅で地味な初心者向け配信を続ける"おじさん配信者"。安物機材、スポンサーゼロ、視聴者数も控えめ。華やかな人気配信者とは対照的だが、その真摯な解説は密かに「信頼できる初心者向け動画」として評価されていた。
そんな平穏な日常が一変する。ダンジョン中層に災厄級モンスターが突如出現、人気配信パーティが全滅の危機に!迷わず単身で救助に向かうレイジ。絶体絶命のピンチを救ったのは、国家直属のS級騎士・ソウマだった。
冷静沈着、美形かつ最強。誰もが憧れる騎士の青年は、なぜかレイジを見た瞬間に顔を赤らめて……?
若き美貌の騎士×地味なおじさん配信者のバディが織りなす、年の差、立場の差、すべてを越えて始まる予想外の恋の物語。
【完結】婚約者の王子様に愛人がいるらしいが、ペットを探すのに忙しいので放っておいてくれ。
フジミサヤ
BL
「君を愛することはできない」
可愛らしい平民の愛人を膝の上に抱え上げたこの国の第二王子サミュエルに宣言され、王子の婚約者だった公爵令息ノア・オルコットは、傷心のあまり学園を飛び出してしまった……というのが学園の生徒たちの認識である。
だがノアの本当の目的は、行方不明の自分のペット(魔王の側近だったらしい)の捜索だった。通りすがりの魔族に道を尋ねて目的地へ向かう途中、ノアは完璧な変装をしていたにも関わらず、何故かノアを追ってきたらしい王子サミュエルに捕まってしまう。
◇拙作「僕が勇者に殺された件。」に出てきたノアの話ですが、一応単体でも読めます。
◇テキトー設定。細かいツッコミはご容赦ください。見切り発車なので不定期更新となります。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学で逃げ出して後悔したのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞に応募しましたので、見て頂けると嬉しいです!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
転移先で辺境伯の跡継ぎとなる予定の第四王子様に愛される
Hazuki
BL
五歳で父親が無くなり、七歳の時新しい父親が出来た。
中1の雨の日熱を出した。
義父は大工なので雨の日はほぼ休み、パートに行く母の代わりに俺の看病をしてくれた。
それだけなら良かったのだが、義父は俺を犯した、何日も。
晴れた日にやっと解放された俺は散歩に出掛けた。
連日の性交で身体は疲れていたようで道を渡っているときにふらつき、車に轢かれて、、、。
目覚めたら豪華な部屋!?
異世界転移して森に倒れていた俺を助けてくれた次期辺境伯の第四王子に愛される、そんな話、にする予定。
⚠️最初から義父に犯されます。
嫌な方はお戻りくださいませ。
久しぶりに書きました。
続きはぼちぼち書いていきます。
不定期更新で、すみません。
婚約破棄されてヤケになって戦に乱入したら、英雄にされた上に美人で可愛い嫁ができました。
零壱
BL
自己肯定感ゼロ×圧倒的王太子───美形スパダリ同士の成長と恋のファンタジーBL。
鎖国国家クルシュの第三王子アースィムは、結婚式目前にして長年の婚約を一方的に破棄される。
ヤケになり、賑やかな幼馴染み達を引き連れ無関係の戦場に乗り込んだ結果───何故か英雄に祭り上げられ、なぜか嫁(男)まで手に入れてしまう。
「自分なんかがこんなどちゃくそ美人(男)を……」と悩むアースィム(攻)と、
「この私に不満があるのか」と詰め寄る王太子セオドア(受)。
互いを想い合う二人が紡ぐ、恋と成長の物語。
他にも幼馴染み達の一抹の寂寥を切り取った短篇や、
両想いなのに攻めの鈍感さで拗れる二人の恋を含む全四篇。
フッと笑えて、ギュッと胸が詰まる。
丁寧に読みたい、大人のためのファンタジーBL。
他サイトでも公開しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる