ひとりぼっちの嫌われ獣人のもとに現れたのは運命の番でした

angel

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7章

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店を出ると先ほどより明らかに人が増え、遠巻きに俺たちを見ていた。
その中には服従の礼を取っている者もいる。

チラホラと立つ警護のクウガ族やクテニ族が、周りを警戒し、街の人が俺たちに近寄らぬようにしていることに気づく。

白い街での見知った顔もいる。
目が合うと目礼で返してくれ、少し気分が浮き立つ。

「くおん、みてあのひと!みみおーきいしクターッって」

永遠とわが指さす方向には、黄土色の髪に大きな耳が肩まで垂れ下がった見たこともない獣人がいた。

「やめろって」

千早ちはや永遠とわの腕を取り、指を差すのをやめさせる。

「なんでよ、ちぃ!いじわる、めーのよ」


永遠に指さしはいけないことだと千早ちはやが説明するが、珍しい人種に興奮する永遠とわは聞いちゃいない。

「あ、みて!あのひとはおくちがおーきいねー、しゅごいかっこいーね」

指さしながらニパアと満面の笑顔で言われると、俺も注意しなきゃなのにつられて笑ってしまう。
注意しないことを千早ちはやにブツクサ文句を言われるが、こんな愛らしい永遠とわが喜んでいるのに水を差したくはない。

「色んな種族がいるんだな」

誤魔化すように隣に立つグニスタに問いかける。


「ここは王都よりかなり離れております故、クウガ・クテニ族以外の人種も暮らしております。」

周りを警戒しながら俺の疑問に答えてくれる。

俺にとっても珍しく興味が尽きないが、そろそろ帰ったほうがいいだろう。


「探検はおしまいにして、帰って昼ごはんにしよう」

永遠とわに問いかけるが反応が薄い。



永遠とわ?」

肩に手を置くと、ビクッとして心細そうな顔で俺を見つめてきた。


さっきまであんなに興奮して人々を見回していたのに--------?




「…ぅん。かえる」


元気がなくなった永遠とわを訝しく思いながらも抱き上げ、千早ちはやを見ると複雑な顔をして視線を逸らした。


なんだろうと思いつつ、俺たちは帰路についた。



次の日、俺たちは飛幻魔獣トペリナに乗り、この街から次の街へと向かった。
そこも前の街と大差なく、似たような街並みと似たような人々が生活していた。

元気がないように見える永遠に


「探検行くか?」と聞いてみても、つまらなそうに椅子に座り

「いい。くおんいってきていーよ。とわおるすばん」


窓の外の鳥たちをボンヤリ見つめ、そう言うだけだった。

どうしようかと途方に暮れたが、永遠とわ付きのラウミが目を伏せ首を振るのでいったん部屋を出ることにした。


永遠とわが元気がない…)

それは前の街での探検の終わり掛けからだった。
興奮気味に街人を眺めていたはずが、急にボンヤリとしだし元気がなくなった。

理由を考えても俺にはサッパリわからなかった。
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