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4章
キス
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整った顔が迫ってくる。
息を止めギュッと目を瞑るオレの後ろ頭に海瑠の手が添えられた。
ふにゃりと触れたそれはチュッと音を鳴らしながら何度も何度も押し当てられる。
「ふんぅ…」
ヤバイ!鼻息が出ちゃった。慌ててまた息を止める。押し付けられてた温かい唇が口づけたまま
「息…しないと、死んじゃうよ?」って言うもんだからくすぐったくてたまらない。
「…んあっ、ちょ」
盛大に息をはきかけてしまった。顔を背けて離れようとするのに、抱きしめるみたいに頭と腰をガッシリと掴まれていてできなかった。
唇に湿り気のある何かが這いまわるのを感じ薄眼を開けるとそれは幼馴染の舌だった。
「開いて…」
聞きなれたはずのコイツの声が腰に響く。なんだこれは、こんなの…キスじゃない。
「うぁ…も、やめ…ろよぉ」
海瑠の胸に両手を突っ張り離れさせようとするけどビクともしない。オレはだんだんと怖くなってきた。
ヌルリと入り込んできた舌先が柔らかくて、でも ちょっぴり冷たくて。
「…んっ…っふ、っあぁ…」
後頭部にあったはずの手がいつのまにか頬に添えられてて、スルスルとオレの唇をなぞる。中指を突っ込まれ口を閉じることができなくなったオレの中を我が物顔に蹂躙する舌が上あごをかすめた時、ゾワリと背筋を這いあがるものがあった。
「…気持ち、い?」
聞かれても答えれるわけがない。これがキスなのか?だとしたらオレは美幸ちゃんとしなくて良かった。こんなの…オレには出来ない。
息を止めギュッと目を瞑るオレの後ろ頭に海瑠の手が添えられた。
ふにゃりと触れたそれはチュッと音を鳴らしながら何度も何度も押し当てられる。
「ふんぅ…」
ヤバイ!鼻息が出ちゃった。慌ててまた息を止める。押し付けられてた温かい唇が口づけたまま
「息…しないと、死んじゃうよ?」って言うもんだからくすぐったくてたまらない。
「…んあっ、ちょ」
盛大に息をはきかけてしまった。顔を背けて離れようとするのに、抱きしめるみたいに頭と腰をガッシリと掴まれていてできなかった。
唇に湿り気のある何かが這いまわるのを感じ薄眼を開けるとそれは幼馴染の舌だった。
「開いて…」
聞きなれたはずのコイツの声が腰に響く。なんだこれは、こんなの…キスじゃない。
「うぁ…も、やめ…ろよぉ」
海瑠の胸に両手を突っ張り離れさせようとするけどビクともしない。オレはだんだんと怖くなってきた。
ヌルリと入り込んできた舌先が柔らかくて、でも ちょっぴり冷たくて。
「…んっ…っふ、っあぁ…」
後頭部にあったはずの手がいつのまにか頬に添えられてて、スルスルとオレの唇をなぞる。中指を突っ込まれ口を閉じることができなくなったオレの中を我が物顔に蹂躙する舌が上あごをかすめた時、ゾワリと背筋を這いあがるものがあった。
「…気持ち、い?」
聞かれても答えれるわけがない。これがキスなのか?だとしたらオレは美幸ちゃんとしなくて良かった。こんなの…オレには出来ない。
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