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4章
好奇心
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「俺はしょーちゃんになりたいよ」
柔らかな表情になった海瑠がポツリと言った。
オレに?そんなわけないだろう。アホでチビで平凡でかっこよさなんて1ミリもないオレなんて。
でも機嫌が治ったように見えるのが嬉しくて、これ以上突っ込むのはやめた。
やっと普通に話をしてくれるようになった。調子に乗りすぎずに、だけど前のように戻れるように俺は必死に話し続けた。
「そういえばさ、あの女の人と付き合ってるの?」
「女の人?」
「うん…オレ見たんだ。火曜日の夜 ジムの前のコンビニで。お前と女の人腕組んでた。きれいな人だった。彼女なのか…?」
際どい話題だったろうか? けど ちょっぴりの後悔を沢山の好奇心が上回って抑えられない。
「どっちだと思う?」
余裕の笑みで聞き返してくる海瑠に確信した。いつの間に彼女なんて出来たんだろう。1番の友達だと思ってたのにそういうことは教えてくれないんだ。
あんなキレイな人と…
「も、もしかして、もうキ、…キスとか。しちゃってるのか?」
年上っぽく見えた女の人は赤い口紅をしてた。あの唇とこいつのこの唇が。って考えたら顔に熱が集まってきた。
「想像にお任せします」
ふざけたような返事に、漸くいつもみたいに会話出来てるんだって嬉しくなった。
「…ったく。オレのファーストキスの邪魔したくせに!自分はちゃっかりと…クソッ」
クソッって言ったもののオレはちっとも怒ってなかった。良かった。元通りだ。
「なーなーどんな感じだった?柔らかいのか?息って止めるのか?」
丸机に両手を突いて身を乗り出して聞くオレ。興味津々だった。美幸ちゃんとの時(未遂だったけど)息を止めてたのは正解だったのか?チャンスとばかりに質問を重ねるオレの耳に海瑠のとんでもない言葉が聞こえてきた。
「練習する?」
柔らかな表情になった海瑠がポツリと言った。
オレに?そんなわけないだろう。アホでチビで平凡でかっこよさなんて1ミリもないオレなんて。
でも機嫌が治ったように見えるのが嬉しくて、これ以上突っ込むのはやめた。
やっと普通に話をしてくれるようになった。調子に乗りすぎずに、だけど前のように戻れるように俺は必死に話し続けた。
「そういえばさ、あの女の人と付き合ってるの?」
「女の人?」
「うん…オレ見たんだ。火曜日の夜 ジムの前のコンビニで。お前と女の人腕組んでた。きれいな人だった。彼女なのか…?」
際どい話題だったろうか? けど ちょっぴりの後悔を沢山の好奇心が上回って抑えられない。
「どっちだと思う?」
余裕の笑みで聞き返してくる海瑠に確信した。いつの間に彼女なんて出来たんだろう。1番の友達だと思ってたのにそういうことは教えてくれないんだ。
あんなキレイな人と…
「も、もしかして、もうキ、…キスとか。しちゃってるのか?」
年上っぽく見えた女の人は赤い口紅をしてた。あの唇とこいつのこの唇が。って考えたら顔に熱が集まってきた。
「想像にお任せします」
ふざけたような返事に、漸くいつもみたいに会話出来てるんだって嬉しくなった。
「…ったく。オレのファーストキスの邪魔したくせに!自分はちゃっかりと…クソッ」
クソッって言ったもののオレはちっとも怒ってなかった。良かった。元通りだ。
「なーなーどんな感じだった?柔らかいのか?息って止めるのか?」
丸机に両手を突いて身を乗り出して聞くオレ。興味津々だった。美幸ちゃんとの時(未遂だったけど)息を止めてたのは正解だったのか?チャンスとばかりに質問を重ねるオレの耳に海瑠のとんでもない言葉が聞こえてきた。
「練習する?」
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