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13章
やってあげるから
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イッた後のけだるさでぼんやりするオレを、湯船の中で服を着たままの海瑠が後ろから抱きしめてくる。
恥ずかしくて何を言っていいのかわからず、左手で抱きしめてくれる腕をギュッと掴む。
「ごめんね…気づいてあげれなくて。左手じゃやりにくいよね」
言うなし!恥ずかしいから。黙ってくれ。
鼻の下まで湯に浸かりながら頬を膨らませる。言い返したいけど恥ずかしすぎて口がきけなくなっちゃってた。
床に張り付いたままのチンアナゴに気づいてるはずなのに何も言わない海瑠。
恥ずかしい。ひたすら恥ずかしい。
チュッチュッとこめかみにキスが落とされる合間にポチャンと天井から落ちる雫が湯に波紋を起こす。
右肩の醜く盛り上がった傷跡にも優しいキスの雨が降る。
ごめんねと聞こえるテノールが心地よくて、イッた脱力感とともに睡魔が襲ってくる。
チュッチュ ポチャンポチャン
もういいや…。
恥ずかしいとこなんていっぱい見られてるし。
いつかエッチなことするならその相手はコイツなんだからと、オレはそのまま気持ちよく湯船の中で微睡んだ。
目が覚めるといつもの寝室で海瑠に後ろから抱きしめられながら眠ってた。
カーテンから薄明るい光が透けて見えるからおそらく明け方なんだろう。
鳥の声が聞こえる。昨日かけてもらったバードフィーダー、喜んでくれてるかな…?って考えてたら
ふと昨日の浴室での出来事を思い出して、体がビクンと動いてしまった。
そうだオレ昨日…
湯船で寝てしまったはずなのにちゃんと作務衣を着てベッドで寝かされてる。
目が慣れてくると部屋の中がよく見える。
サイドテーブルの上に置かれたタオルの上に、ちょこんと置かれたチンアナゴを見た瞬間カッと体が熱くなった。
ドッドッ…煩い心臓の音に静まれと念じていると耳元に優しいテノールが聞こえてきた。
「おはよ しょーちゃん」
やめろ、そんな普通に挨拶なんかできるか。あんな…あんな恥ずかしい………
チュッと頭頂部にキスが降りてくる。
「ごめんね。今度からは俺が手伝うから」
なにをだ。
「昨日は渉に嫉妬しちゃって変な態度になっちゃってたゴメン。」
なんで嫉妬…?
不思議に思い振り返ると熱い唇が重なってきて、逃がさないとでも言うように大きな手がオレの後頭部を押さえる。
「う…っん。」
久々の感触に心が跳ねる。
「ぁはぁ…かぃ、るぅ…好きぃ」
「俺もだよ。好き。しょーちゃん愛してる」
事件の後 触れるような優しいキスしかしてくれなかった海瑠が、体の芯からとろけてしまいそうな激しいキスをしてくれるのが嬉しくて。
「あれだったんだね。昨日 渉が渡してたのって」
朝日よりも眩しいイケメンスマイルで嬉しそうに笑う海瑠。
触れてほしくなかったチンアナゴの話題を出されたのが恥ずかしくて、オレは覆いかぶさるように海瑠の唇にくらいついて胡麻化すように深い深いキスをした。
恥ずかしくて何を言っていいのかわからず、左手で抱きしめてくれる腕をギュッと掴む。
「ごめんね…気づいてあげれなくて。左手じゃやりにくいよね」
言うなし!恥ずかしいから。黙ってくれ。
鼻の下まで湯に浸かりながら頬を膨らませる。言い返したいけど恥ずかしすぎて口がきけなくなっちゃってた。
床に張り付いたままのチンアナゴに気づいてるはずなのに何も言わない海瑠。
恥ずかしい。ひたすら恥ずかしい。
チュッチュッとこめかみにキスが落とされる合間にポチャンと天井から落ちる雫が湯に波紋を起こす。
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ごめんねと聞こえるテノールが心地よくて、イッた脱力感とともに睡魔が襲ってくる。
チュッチュ ポチャンポチャン
もういいや…。
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目が覚めるといつもの寝室で海瑠に後ろから抱きしめられながら眠ってた。
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鳥の声が聞こえる。昨日かけてもらったバードフィーダー、喜んでくれてるかな…?って考えてたら
ふと昨日の浴室での出来事を思い出して、体がビクンと動いてしまった。
そうだオレ昨日…
湯船で寝てしまったはずなのにちゃんと作務衣を着てベッドで寝かされてる。
目が慣れてくると部屋の中がよく見える。
サイドテーブルの上に置かれたタオルの上に、ちょこんと置かれたチンアナゴを見た瞬間カッと体が熱くなった。
ドッドッ…煩い心臓の音に静まれと念じていると耳元に優しいテノールが聞こえてきた。
「おはよ しょーちゃん」
やめろ、そんな普通に挨拶なんかできるか。あんな…あんな恥ずかしい………
チュッと頭頂部にキスが降りてくる。
「ごめんね。今度からは俺が手伝うから」
なにをだ。
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事件の後 触れるような優しいキスしかしてくれなかった海瑠が、体の芯からとろけてしまいそうな激しいキスをしてくれるのが嬉しくて。
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