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私立流川高等学校
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目が覚めると僕は保健室のベッドにいた。周りを見渡すと、横の椅子に天川先輩が小さく寝息を立て眠っていた。多分さっきの件で疲れてしまったのだろう。
すると天川先輩の頭が揺れ始め、僕の腹に天川先輩の頭が直撃した。
「ふぁあ、おはよう少年気分はどうだ?」
「お...おはようございます、天川先輩まさかまた腹に重い攻撃を食らうとは思いもしませんでした...」
「ん?なんの事だ?」
天川先輩はとぼけているのか、それとも寝相が悪いのか。
「先輩がここまで?」
「あぁそうだ。しかし君、よくいじめられていたのに頑張って学校に来てたな。」
「親が厳しいので、学校に行かないと親に叱られるから」
違う本当は親に心配かけたくなくていじめられているということを隠したかったからだ。それを誰にも言わず心の中に閉まっていた。
「桜田と言ったな。君は嘘をつくのが下手のようだ。」
「へ?」
「君だけに教えよう。私は人の心を読むことが出来る。」
いきなり何言ってんだこの人。
「今何言ってんだこの人と思ったな、よかろう君の本心を語ってやろう。」
天川先輩は本当に心を読めていた。僕の本当の気持ちをわかってくれる人なんか誰もいなかった。少し嬉しかった。
「天川先輩は凄いですね、なんでも分かっちゃうなんて。」
「何でもはわからない私も読めない心もある。」
「そうなんですか?」
天川先輩は自分の心臓指をさした。
「私の心は私にも読めないんだ。」
思いがけずに言葉を放ってしまった。
「読めなくても感じることならできると思いますよ。自分の心は読むじゃなくて想うだと思います。」
天川先輩は少し顔を赤くしてその場を去ってしまった。椅子の上に何か落ちているのを発見した。
「なんだろこれ紙?」
その紙には教室で待っていろという文字が書いてあった。
すると天川先輩の頭が揺れ始め、僕の腹に天川先輩の頭が直撃した。
「ふぁあ、おはよう少年気分はどうだ?」
「お...おはようございます、天川先輩まさかまた腹に重い攻撃を食らうとは思いもしませんでした...」
「ん?なんの事だ?」
天川先輩はとぼけているのか、それとも寝相が悪いのか。
「先輩がここまで?」
「あぁそうだ。しかし君、よくいじめられていたのに頑張って学校に来てたな。」
「親が厳しいので、学校に行かないと親に叱られるから」
違う本当は親に心配かけたくなくていじめられているということを隠したかったからだ。それを誰にも言わず心の中に閉まっていた。
「桜田と言ったな。君は嘘をつくのが下手のようだ。」
「へ?」
「君だけに教えよう。私は人の心を読むことが出来る。」
いきなり何言ってんだこの人。
「今何言ってんだこの人と思ったな、よかろう君の本心を語ってやろう。」
天川先輩は本当に心を読めていた。僕の本当の気持ちをわかってくれる人なんか誰もいなかった。少し嬉しかった。
「天川先輩は凄いですね、なんでも分かっちゃうなんて。」
「何でもはわからない私も読めない心もある。」
「そうなんですか?」
天川先輩は自分の心臓指をさした。
「私の心は私にも読めないんだ。」
思いがけずに言葉を放ってしまった。
「読めなくても感じることならできると思いますよ。自分の心は読むじゃなくて想うだと思います。」
天川先輩は少し顔を赤くしてその場を去ってしまった。椅子の上に何か落ちているのを発見した。
「なんだろこれ紙?」
その紙には教室で待っていろという文字が書いてあった。
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