2 / 4
転校生
しおりを挟む
高校2年の夏。萌乃はこんな夏休み目前に転校生なんて珍しいと考えた。が、すぐにどうでも良くなった。自分には関係がないと思ったのだろう。しかし、入ってきた人物を見てそれは覆される。
「東京から来た八草之凛々さんよ。」
「よろしく」
凛々と紹介された彼女は一言だけそう言った。真っ黒な黒髪に名前の通り、凛々しい顔立ちをしている凛々を見て萌乃は思わず呟いた。
「き、れい…」
初めから、萌乃の目は凛々に奪われっぱなしだった。なんだかわからないけどドキドキしている。それは世間一般で言う所の一目惚れなのだが、女同士な事もあり、この感情に名前をつけられなかった。
バチッと目が合う。恥ずかしくて、思わず下を向く。
「席は…そうね、百合田さんの後ろでいいかしら」
萌乃は呼ばれてドキッとする。
「わ、私?」
先生は萌乃の様子に困った顔をする。
「嫌かしら?」
否定しようとして、慌てて言葉をひねり出そうとしたら、体まで椅子から立ち上がっていた。
「嫌じゃないです! ウェルカムです」
教室中に笑いが起こる。萌乃は恥ずかしくなってススッと椅子に座る。
唯一、凛々だけは笑っておらず前から歩いてきて萌乃の後ろに座った。ふわっとお花のようないい香りがした。
放課後、1人の少女はが転校生をストーキングしていた。気になって仕方がなかったので行動する事にした結果であった。が、それは犯罪である。
しかし、そんな事に気づかす少女は、今は凛々がトイレから出るのを待っているところだった。
そこへ黒髪の女の人が出てきた。
その人は、服装は迷彩のズボンにセーラの様な服を着ており。顔にはメガネのような物をしている。顔立ち、髪色などは凛々そのものだが、目の色が青に変っていた。不思議に思いよく見ると、手に見慣れないものが、握られているのに気づいた。
「えっ…」
あまりの事に前に出てしまう。…それは銃だった。
「そ、そそそそ、それ…」
本物を見たことがない少女でも銃が日本ではいけないものだとわかる。
凛々はそれと言われたものにチラッと目をやるとあっと言うような顔をした。
「ほ、本物…?」
「違うわ」
すぐさま否定の言葉が入る。が、先程も言ったとおり萌乃は本物を見たことがない。すなわち、違うと言われても分からない。もはや、銃は萌乃の中では確実に本物となっていた。
萌乃はカバンからスマートフォンを取り出し、110を押そうと思いカバンに手をかける。
パァン。
何かが顔の横を横切った。
「う、動かないで、次は当てるわよ」
撃つ姿も美しいと思うなんてどうかしている。しかし、今はそれどころではない。
「あ、わわわ。ご、ごめんなさいぃぃ~」
両手をあげ、降参のポーズを取ってみるが、凛々は銃を降ろさない。
「そ、そこのベンチに座りなさい」
萌乃は大人しく言う事を聞き、公園のベンチに座る。
すると、隣に凛々もドカッと座り、銃の玉を見せてくる。
「これは…偽物よ」
中には白く、丸い玉が入っていた。
「なにこれ?」
「BB弾。知らない?」
萌乃は子供の時虫取りをする子供では無かった。どちらかと言うとおままごとをする子供だったのだ。当然BB弾など知っているわけもなく…。
「ビービーダン?」
字面すらわからなくて、カタコトになってしまっている。
「そう。銃弾の代わり」
「八草之さんは、なんでそんなもの持っているの?」
「それはね…」
凛々のもったいぶった様子に萌乃は唾を飲み込む。ゴクリとなった音は凛々にも聞こえたであろう。あたりはシーンと静まり返っていた。
「う、うん」
「実はね、父親がヤクザの組長なの。でも、女だからって後継ぎにしてもらえなくて、抗議したら、俺を殺せたら認めてやるって出してきたのが、これ。本物じゃないから、実際には誰も死にはしないんだけど、それぐらいの覚悟を見せろって事ね。」
銃…といっても本物ではないのだが、彼女がそれをグルングルンと回している姿はやはり萌乃には本物に見えた。萌乃はその姿に、タバコなどの駄目だけど惹かれる物と同じ感覚と頭を打たれたような衝撃を感じる。もう話など頭に入っておらず、かっこいいしか考えられなかった。
「ヤクザなんてって思うかもしれないけど、私に取ってはあいつらは家族だし、女だからって継げないのも舐められてるようでムカつくじゃない?」
教室での無表情と違い少年ぽくニヒヒと笑った姿はあらためて萌乃にドキドキを与え、欲情を促す。さらに、それだけではなくて私しか知らないといった優越感を抱かせ…萌乃は何かを吐き出したくて仕方なくなった。思いの丈を叫ぶしかないと感じ、かっこいいね。の一言を口から出そうとした。しかし、出たのは、全くの違う事である。
「好き! 付き合って下さい!」
誰も予想のしていない言葉にその場は静けさをます。それから、しばらくの沈黙の後、言われた方は顔を背けた。
「あ、今のは…えっと…」
背けられた方は、振られたかと思い慌てて繕おうとするが、うまく言葉がでてこなくて、どもってしまっている。
「ご、ごめんね。気持ち悪いよね」
「いや…」
下を向いた少女の顔は、耳まで赤くなっていた。実は、告白された事などなく、恥ずかしくて目が見れなくなっていたのである。
「やっぱり好き」
赤い耳も照れてる姿も愛おしく感じた彼女は、今度は勢いではなく、言い聞かせるように、もう一度告白した。
「わ、私は女よ。それに、父より強い人がいいの」
顔をあわせてもらえずに、お断りに聞こえる事を言われたのだが、それぐらいではめげるような女ならば、そもそもストーキングなどしない。
「わかった! お父様をそれで殺せば付き合ってくれるのね!」
萌乃は凛々の銃を指で示した。あまりにも突拍子がない様子に驚き、凛々は萌乃を見る。そこで、2人は目があった。どちらも真剣な表情で、2人の間には静けさと緊張が漂う。
「これを扱った事は?」
「ない。けど、殺る。そしたら彼女になってくれるよね?」
バチンとウィンク付きの決め台詞に緊張は解け、小さな笑いが起こる。
「ふふっ面白いわね。BB弾もエアガンも知らないのにオヤジを殺る…か…。いいよ! もし殺れたら付き合っても」
凛々は了承した。無理だと思って了承したのか、それとも素人のそれも自分と同じ女の子が父親を倒すところが見たかったのかは分からない。
「ほんと? じゃぁ約束ね」
ただ、なんにせよ了承してしまった。この後、恋する乙女の強さを知る事になるのだが、今はまだ気づいていない。
「ゆーびーきりげんまん嘘ついたら針千本のーます。指切った!」
小指と小指を勝手に絡め指きりをすしだす。
「指切りもしたし、リリーって呼ぶね。それと、約束は破らないでね?」
その時、凛々はゾクッとした。萌乃の目があまりにも本気で、蛇に睨まれた蛙のように身動きが取れなくなったのだ。凛々は困惑した。ただの少女に何を怯えることがあるのだろうと。しかし萌乃の目はハンターのそれで凛々はもうただの獲物だった。
「あ、そういえば銃ってどこに売ってるの? 後なんで目が青いの?」
急な質問攻めで、普通の女の子に戻った萌乃に、凛々はほっとする。
「目はカラコンよ。外国人のほうが、銃の扱いがうまい気がするから形だけでも入りたくて…。銃は私のを貸すわ。」
持っていない人からすれば、凄く魅力的な提案だっただろう。しかし、萌乃は首をふる。
「んーん大丈夫。4丁ぐらいほしいし、買い物だけ付き合ってくれない? どれがいいとかわかんないし」
凛々は意味がわからなかった。それは当然で、両手を使ったとしても4丁は必要ない。両手で引き金を引けるのは2丁までだ。しかし、萌乃の目がやはり獲物を見つけたハンターの目をしていたので、何も聞けなかった。ただ、父は敗れるのかもしれない。漠然とそう考えていた。
「東京から来た八草之凛々さんよ。」
「よろしく」
凛々と紹介された彼女は一言だけそう言った。真っ黒な黒髪に名前の通り、凛々しい顔立ちをしている凛々を見て萌乃は思わず呟いた。
「き、れい…」
初めから、萌乃の目は凛々に奪われっぱなしだった。なんだかわからないけどドキドキしている。それは世間一般で言う所の一目惚れなのだが、女同士な事もあり、この感情に名前をつけられなかった。
バチッと目が合う。恥ずかしくて、思わず下を向く。
「席は…そうね、百合田さんの後ろでいいかしら」
萌乃は呼ばれてドキッとする。
「わ、私?」
先生は萌乃の様子に困った顔をする。
「嫌かしら?」
否定しようとして、慌てて言葉をひねり出そうとしたら、体まで椅子から立ち上がっていた。
「嫌じゃないです! ウェルカムです」
教室中に笑いが起こる。萌乃は恥ずかしくなってススッと椅子に座る。
唯一、凛々だけは笑っておらず前から歩いてきて萌乃の後ろに座った。ふわっとお花のようないい香りがした。
放課後、1人の少女はが転校生をストーキングしていた。気になって仕方がなかったので行動する事にした結果であった。が、それは犯罪である。
しかし、そんな事に気づかす少女は、今は凛々がトイレから出るのを待っているところだった。
そこへ黒髪の女の人が出てきた。
その人は、服装は迷彩のズボンにセーラの様な服を着ており。顔にはメガネのような物をしている。顔立ち、髪色などは凛々そのものだが、目の色が青に変っていた。不思議に思いよく見ると、手に見慣れないものが、握られているのに気づいた。
「えっ…」
あまりの事に前に出てしまう。…それは銃だった。
「そ、そそそそ、それ…」
本物を見たことがない少女でも銃が日本ではいけないものだとわかる。
凛々はそれと言われたものにチラッと目をやるとあっと言うような顔をした。
「ほ、本物…?」
「違うわ」
すぐさま否定の言葉が入る。が、先程も言ったとおり萌乃は本物を見たことがない。すなわち、違うと言われても分からない。もはや、銃は萌乃の中では確実に本物となっていた。
萌乃はカバンからスマートフォンを取り出し、110を押そうと思いカバンに手をかける。
パァン。
何かが顔の横を横切った。
「う、動かないで、次は当てるわよ」
撃つ姿も美しいと思うなんてどうかしている。しかし、今はそれどころではない。
「あ、わわわ。ご、ごめんなさいぃぃ~」
両手をあげ、降参のポーズを取ってみるが、凛々は銃を降ろさない。
「そ、そこのベンチに座りなさい」
萌乃は大人しく言う事を聞き、公園のベンチに座る。
すると、隣に凛々もドカッと座り、銃の玉を見せてくる。
「これは…偽物よ」
中には白く、丸い玉が入っていた。
「なにこれ?」
「BB弾。知らない?」
萌乃は子供の時虫取りをする子供では無かった。どちらかと言うとおままごとをする子供だったのだ。当然BB弾など知っているわけもなく…。
「ビービーダン?」
字面すらわからなくて、カタコトになってしまっている。
「そう。銃弾の代わり」
「八草之さんは、なんでそんなもの持っているの?」
「それはね…」
凛々のもったいぶった様子に萌乃は唾を飲み込む。ゴクリとなった音は凛々にも聞こえたであろう。あたりはシーンと静まり返っていた。
「う、うん」
「実はね、父親がヤクザの組長なの。でも、女だからって後継ぎにしてもらえなくて、抗議したら、俺を殺せたら認めてやるって出してきたのが、これ。本物じゃないから、実際には誰も死にはしないんだけど、それぐらいの覚悟を見せろって事ね。」
銃…といっても本物ではないのだが、彼女がそれをグルングルンと回している姿はやはり萌乃には本物に見えた。萌乃はその姿に、タバコなどの駄目だけど惹かれる物と同じ感覚と頭を打たれたような衝撃を感じる。もう話など頭に入っておらず、かっこいいしか考えられなかった。
「ヤクザなんてって思うかもしれないけど、私に取ってはあいつらは家族だし、女だからって継げないのも舐められてるようでムカつくじゃない?」
教室での無表情と違い少年ぽくニヒヒと笑った姿はあらためて萌乃にドキドキを与え、欲情を促す。さらに、それだけではなくて私しか知らないといった優越感を抱かせ…萌乃は何かを吐き出したくて仕方なくなった。思いの丈を叫ぶしかないと感じ、かっこいいね。の一言を口から出そうとした。しかし、出たのは、全くの違う事である。
「好き! 付き合って下さい!」
誰も予想のしていない言葉にその場は静けさをます。それから、しばらくの沈黙の後、言われた方は顔を背けた。
「あ、今のは…えっと…」
背けられた方は、振られたかと思い慌てて繕おうとするが、うまく言葉がでてこなくて、どもってしまっている。
「ご、ごめんね。気持ち悪いよね」
「いや…」
下を向いた少女の顔は、耳まで赤くなっていた。実は、告白された事などなく、恥ずかしくて目が見れなくなっていたのである。
「やっぱり好き」
赤い耳も照れてる姿も愛おしく感じた彼女は、今度は勢いではなく、言い聞かせるように、もう一度告白した。
「わ、私は女よ。それに、父より強い人がいいの」
顔をあわせてもらえずに、お断りに聞こえる事を言われたのだが、それぐらいではめげるような女ならば、そもそもストーキングなどしない。
「わかった! お父様をそれで殺せば付き合ってくれるのね!」
萌乃は凛々の銃を指で示した。あまりにも突拍子がない様子に驚き、凛々は萌乃を見る。そこで、2人は目があった。どちらも真剣な表情で、2人の間には静けさと緊張が漂う。
「これを扱った事は?」
「ない。けど、殺る。そしたら彼女になってくれるよね?」
バチンとウィンク付きの決め台詞に緊張は解け、小さな笑いが起こる。
「ふふっ面白いわね。BB弾もエアガンも知らないのにオヤジを殺る…か…。いいよ! もし殺れたら付き合っても」
凛々は了承した。無理だと思って了承したのか、それとも素人のそれも自分と同じ女の子が父親を倒すところが見たかったのかは分からない。
「ほんと? じゃぁ約束ね」
ただ、なんにせよ了承してしまった。この後、恋する乙女の強さを知る事になるのだが、今はまだ気づいていない。
「ゆーびーきりげんまん嘘ついたら針千本のーます。指切った!」
小指と小指を勝手に絡め指きりをすしだす。
「指切りもしたし、リリーって呼ぶね。それと、約束は破らないでね?」
その時、凛々はゾクッとした。萌乃の目があまりにも本気で、蛇に睨まれた蛙のように身動きが取れなくなったのだ。凛々は困惑した。ただの少女に何を怯えることがあるのだろうと。しかし萌乃の目はハンターのそれで凛々はもうただの獲物だった。
「あ、そういえば銃ってどこに売ってるの? 後なんで目が青いの?」
急な質問攻めで、普通の女の子に戻った萌乃に、凛々はほっとする。
「目はカラコンよ。外国人のほうが、銃の扱いがうまい気がするから形だけでも入りたくて…。銃は私のを貸すわ。」
持っていない人からすれば、凄く魅力的な提案だっただろう。しかし、萌乃は首をふる。
「んーん大丈夫。4丁ぐらいほしいし、買い物だけ付き合ってくれない? どれがいいとかわかんないし」
凛々は意味がわからなかった。それは当然で、両手を使ったとしても4丁は必要ない。両手で引き金を引けるのは2丁までだ。しかし、萌乃の目がやはり獲物を見つけたハンターの目をしていたので、何も聞けなかった。ただ、父は敗れるのかもしれない。漠然とそう考えていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
包帯妻の素顔は。
サイコちゃん
恋愛
顔を包帯でぐるぐる巻きにした妻アデラインは夫ベイジルから離縁を突きつける手紙を受け取る。手柄を立てた夫は戦地で出会った聖女見習いのミアと結婚したいらしく、妻の悪評をでっち上げて離縁を突きつけたのだ。一方、アデラインは離縁を受け入れて、包帯を取って見せた。
完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました
らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。
そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。
しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような…
完結決定済み
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる