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いざ決戦
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公園のトイレから2人の少女が出てきた。少女達の格好はまるで今から戦闘にいきますと言わんばかりのミリタリー服だが、上はセーラ服に似ている。
アンバランスな格好で、少女達は顔を見合わせた。
「準備はいいかしら」
「もちろん」
それから、あからさまな門の前に少女達は立っていた。門横には『八草之組』と達筆な字で書かれていて、誰がどう見たって筋門とわかる。
「中はすでに敵陣。門をくぐるなんてしない」
ポケットから縄を取り出すと、先端を輪っかにし、投げる。少し遠くの木に引っかかり、塀に登れそうになる。が、少女達が登るのは困難かに思える。しかし、萌乃の頭の中は組長さえを降伏させ凛々と付き合うことしか考えておらず、気合で登る。
「リリーとお付き合い…うふふ」
はたから見ればやばい人でしかないこの状況で、近くを子供連れのお母さんが通りかかる。それは…奇跡とも言えるタイミングで…。
「ママーあれ何してるのー?」
「しっ! みちゃいけません」
典型的なものをされたのだが、萌乃はまだぶつくさと独り言に夢中であり、気づかなかった。通報されなかっただけ、ましだと思う。
なんとか登り切ると、スーツ姿の男が何人かキョロキョロしている。
「先制攻撃よ」
凛々は男達に向かって、容赦なくぶっぱなす。
ドゥルルルルルル。
「うわぁぁぁ~」
「敵襲じゃぁ~」
「上だぁ~」
などと言いながら何人かが倒れていく演技をする。
実際には誰も死んでいないのだが、だいぶノリノリに見える。なんせ、当たった何人かはその場で赤い袋を取り出し自分で割って倒れていくのだ。おそらく血糊であろう事がわかる。その後むくっと起き上がり敗北席と書かれた場所に座る。
「慣れすぎでしょ」
あまりの茶番感に萌乃は思わず笑う。いや、きっと萌乃だけではなく、誰が見ても笑うだろう。だって、強面で小指が無いようなお兄さん方が、おもちゃの銃で血糊と演技までしてくれる所は見ていてクスリと笑いたくなる微笑ましさがある。
バンッ。
「おっと危ない」
萌乃は横から飛んできた玉を避ける。
「降りてこんかい」
「オラァ」
男達が次々に撃ってくるので、バランスを崩し塀から落ちる。
「これ掴んで!」
「ありがとう!」
凛々は萌乃がに向かってロープを投げた。萌乃は間一髪でそれを掴む。が、下にはマットレスがあり、落ちたところで痛くも痒くもない。
「アレ? ロープ意味あった?」
「あるわよ! それがなきゃ退場よ?」
「えっ」
「当たり前じゃない。この高さから落ちて無事設定は無理があるでしょ」
この戦いはあくまでも安全なのだが、リアリティを求めているため、この高さから落ちて大丈夫な体格や特技がないと退場になるのだ。
「それじゃぁ、行くわよ」
落ちた萌乃とは違い凛々は華麗にマットに立つ。
「父はあっち! 私は周りの奴らを殺るからよろしくね」
「任せて!」
萌乃は凛々が示した方へと走る。扉を勢い良く開けると、そこには厳しい顔をした人が座っていた。
「おぬしか、凛々と付き合いたいやつは…しかし娘は渡さん」
鋭い目は萌乃の全身を貫き、ガチガチと歯がなっている。恐怖の意味を初めて知った子供の様に萌乃はガタガタと震えた。今にも泣きそうな顔をしている。
…怖い。しかし、倒さなければならない。動け体…動け…。
萌乃は銃を構える。もちろん手は震えていている。このまま撃っても100%当たらないだろう。そうなるまでに、目の前の男は大きく怖いものだった。しかし、萌乃と目が交わると少し柔らかな表情になる。
「ん? 女の子なのか? すまない。凛々の彼氏が来たと思ったわ。まさか女の子もいるとはの。本当に困った娘だ。一般の娘を巻き込みおって。怖かったろうリタイア席に行くといい」
萌乃がその相手だとは知らなかったので悪気は無かったのだろう。凛々は父を倒せたら付き合いたい奴がいる。そいつも連れてくるとしか言わなかったのだろう。そうして、この2つの要因が男に傲慢とも言えるセリフを言わせた。そして、その言葉は萌乃に火をつける。
「リタイアなんて…」
「うん。声が小さくて聞こえないが早くリタイアしなさい」
震えが止まっていた。まるで、最初から震えていなかったかのようにピタッと止まっている。萌乃は懐からもう1丁銃を取り出し、2つを男に向ける。
「リタイアなんてするか! 私はリリーと付き合うんだ」
なめられている悔しいさと、希望を目指して、撃つ。1発だけじゃなく、2丁で撃ちまくる。
「ほっ」
ガギン。刀ですべて弾かれる。
「待って、刀はずるくない?」
「ずるくなど…ぐっ」
流れ弾が足の甲に当たってったようで、少し痛がる男に萌乃はガッツポーズをする。
「当たった!」
「それがどうした。足だけでは俺は死なん」
しかし男は歩いてくる。
「嘘でしょ」
萌乃は男と距離を取り、時には打ち込みながら30分以上戦い。今は物陰に隠れていた。
「私はリリーと付き合うの!!」
萌乃は走り出す。凛々との未来のために。
真正面で走ったので相手からも撃たれる。萌乃はそれを避け逆に撃った後に銃を投げる。本来なら銃を投げれば後がない。しかし萌乃は4丁持っているため投げる。
男はその銃を払おうと右に持った刀を振り下ろした。しかし、萌乃の銃には紐がついており、それは萌乃の手首とくっついていた。
萌乃は銃を引っ張り、刀は空を切る。そこに萌乃は両手の銃を撃つ。男も左手の銃で対応しようとするが、間に合わない。
ドドドドド。
萌乃は撃った後、男の後ろに回り込みこめかみに銃を突きつけた。
「まだ動けると言われたら困るものね」
「ふっ。あれだけ撃ったら玉切れだろう」
「残念これは4丁目よ」
バン。銃は男の目の前を通っていった。
「さすがにこんな近いのは危険だから降参してくれる?」
これは萌乃にとっても最大の譲歩だった。度重なる重度のゾンビにイライラしており、凛々の父でなかったら怪我しようが即撃っていただろう。もしノーと言われても撃つそれぐらい今の萌乃は冷酷だった。
「ことわ…」
バン、バン。両手の人差し指を撃つ。
「これで、銃引けないね?」
くすりと笑う萌乃を見て男はやばいと思った。指はもちろんついているし、ちょっと痛いぐらいなのだが、ルール上無くなった扱いだ。そのとき、娘が連れてきたのは可愛らしい友達ではなく、やばい奴だと理解した。仕方なく男は降参する。萌乃がしびれをきらすと本当にこめかみにゼロ距離で撃ちそうだと思ったのだろう。
「降参だ」
「やったー!!」
その時タイミング良く、凛々も駆けつける。が、場面を見て絶句した。萌乃が銃を父に突きつけ、反対の手を天高く上げて喜んでいるからだ。
「…やった…の?」
萌乃は凛々に向かってピースを向ける。
「これからよろしくね」
ウィンク付きのその笑顔に凛々は涙ぐみながらピースを返した。
「うん」
かくして、騒動は終わり、片付けに入る。凛々は男の前にたった。
「私が跡取りだと認めてくれる?」
男はばつが悪そうにしながら頷く。この状況でNOと言えば今はただの少女に戻って楽しそうにしている彼女が黙っていないだろう。あれはさすがの男でも怖かったらしい。
「あの娘と付き合っている間は認めてやる」
凛々は自分だけでは不足なのかと、不満だったが、そんな事よりも初めて認めて貰えたことが嬉しかった。
「ありがとう」
戦いの後には親子も少し和解した。が、問題が1つ。
「認めてはやるが、本当にあの娘と付き合うのか?」
「えぇ、約束だもの」
男は複雑な表情をしている。それもそうだろう。萌乃の一途さは普通ではない。普通の女の子ならそもそもヤクザとドンパチなんてしないものだ。
「あの娘はやばいぞ」
それは男のヤクザとしてではなく、父としての言葉だった。しかし、娘は聞かない。少女はすでに心を奪われていたから。
「仕方ないじゃない?」
ニコッと父に笑ってみせると、萌乃の元に向かって走っていった。
「仕方ない…か」
2人の少女は楽しそうに笑いあっていた。男は娘の親離れが少し寂しくもあったが、それ以上に強くなったことが嬉しかった。
「許すのは手をつなぐとこまでだからなー」
男も娘の元に走った。
アンバランスな格好で、少女達は顔を見合わせた。
「準備はいいかしら」
「もちろん」
それから、あからさまな門の前に少女達は立っていた。門横には『八草之組』と達筆な字で書かれていて、誰がどう見たって筋門とわかる。
「中はすでに敵陣。門をくぐるなんてしない」
ポケットから縄を取り出すと、先端を輪っかにし、投げる。少し遠くの木に引っかかり、塀に登れそうになる。が、少女達が登るのは困難かに思える。しかし、萌乃の頭の中は組長さえを降伏させ凛々と付き合うことしか考えておらず、気合で登る。
「リリーとお付き合い…うふふ」
はたから見ればやばい人でしかないこの状況で、近くを子供連れのお母さんが通りかかる。それは…奇跡とも言えるタイミングで…。
「ママーあれ何してるのー?」
「しっ! みちゃいけません」
典型的なものをされたのだが、萌乃はまだぶつくさと独り言に夢中であり、気づかなかった。通報されなかっただけ、ましだと思う。
なんとか登り切ると、スーツ姿の男が何人かキョロキョロしている。
「先制攻撃よ」
凛々は男達に向かって、容赦なくぶっぱなす。
ドゥルルルルルル。
「うわぁぁぁ~」
「敵襲じゃぁ~」
「上だぁ~」
などと言いながら何人かが倒れていく演技をする。
実際には誰も死んでいないのだが、だいぶノリノリに見える。なんせ、当たった何人かはその場で赤い袋を取り出し自分で割って倒れていくのだ。おそらく血糊であろう事がわかる。その後むくっと起き上がり敗北席と書かれた場所に座る。
「慣れすぎでしょ」
あまりの茶番感に萌乃は思わず笑う。いや、きっと萌乃だけではなく、誰が見ても笑うだろう。だって、強面で小指が無いようなお兄さん方が、おもちゃの銃で血糊と演技までしてくれる所は見ていてクスリと笑いたくなる微笑ましさがある。
バンッ。
「おっと危ない」
萌乃は横から飛んできた玉を避ける。
「降りてこんかい」
「オラァ」
男達が次々に撃ってくるので、バランスを崩し塀から落ちる。
「これ掴んで!」
「ありがとう!」
凛々は萌乃がに向かってロープを投げた。萌乃は間一髪でそれを掴む。が、下にはマットレスがあり、落ちたところで痛くも痒くもない。
「アレ? ロープ意味あった?」
「あるわよ! それがなきゃ退場よ?」
「えっ」
「当たり前じゃない。この高さから落ちて無事設定は無理があるでしょ」
この戦いはあくまでも安全なのだが、リアリティを求めているため、この高さから落ちて大丈夫な体格や特技がないと退場になるのだ。
「それじゃぁ、行くわよ」
落ちた萌乃とは違い凛々は華麗にマットに立つ。
「父はあっち! 私は周りの奴らを殺るからよろしくね」
「任せて!」
萌乃は凛々が示した方へと走る。扉を勢い良く開けると、そこには厳しい顔をした人が座っていた。
「おぬしか、凛々と付き合いたいやつは…しかし娘は渡さん」
鋭い目は萌乃の全身を貫き、ガチガチと歯がなっている。恐怖の意味を初めて知った子供の様に萌乃はガタガタと震えた。今にも泣きそうな顔をしている。
…怖い。しかし、倒さなければならない。動け体…動け…。
萌乃は銃を構える。もちろん手は震えていている。このまま撃っても100%当たらないだろう。そうなるまでに、目の前の男は大きく怖いものだった。しかし、萌乃と目が交わると少し柔らかな表情になる。
「ん? 女の子なのか? すまない。凛々の彼氏が来たと思ったわ。まさか女の子もいるとはの。本当に困った娘だ。一般の娘を巻き込みおって。怖かったろうリタイア席に行くといい」
萌乃がその相手だとは知らなかったので悪気は無かったのだろう。凛々は父を倒せたら付き合いたい奴がいる。そいつも連れてくるとしか言わなかったのだろう。そうして、この2つの要因が男に傲慢とも言えるセリフを言わせた。そして、その言葉は萌乃に火をつける。
「リタイアなんて…」
「うん。声が小さくて聞こえないが早くリタイアしなさい」
震えが止まっていた。まるで、最初から震えていなかったかのようにピタッと止まっている。萌乃は懐からもう1丁銃を取り出し、2つを男に向ける。
「リタイアなんてするか! 私はリリーと付き合うんだ」
なめられている悔しいさと、希望を目指して、撃つ。1発だけじゃなく、2丁で撃ちまくる。
「ほっ」
ガギン。刀ですべて弾かれる。
「待って、刀はずるくない?」
「ずるくなど…ぐっ」
流れ弾が足の甲に当たってったようで、少し痛がる男に萌乃はガッツポーズをする。
「当たった!」
「それがどうした。足だけでは俺は死なん」
しかし男は歩いてくる。
「嘘でしょ」
萌乃は男と距離を取り、時には打ち込みながら30分以上戦い。今は物陰に隠れていた。
「私はリリーと付き合うの!!」
萌乃は走り出す。凛々との未来のために。
真正面で走ったので相手からも撃たれる。萌乃はそれを避け逆に撃った後に銃を投げる。本来なら銃を投げれば後がない。しかし萌乃は4丁持っているため投げる。
男はその銃を払おうと右に持った刀を振り下ろした。しかし、萌乃の銃には紐がついており、それは萌乃の手首とくっついていた。
萌乃は銃を引っ張り、刀は空を切る。そこに萌乃は両手の銃を撃つ。男も左手の銃で対応しようとするが、間に合わない。
ドドドドド。
萌乃は撃った後、男の後ろに回り込みこめかみに銃を突きつけた。
「まだ動けると言われたら困るものね」
「ふっ。あれだけ撃ったら玉切れだろう」
「残念これは4丁目よ」
バン。銃は男の目の前を通っていった。
「さすがにこんな近いのは危険だから降参してくれる?」
これは萌乃にとっても最大の譲歩だった。度重なる重度のゾンビにイライラしており、凛々の父でなかったら怪我しようが即撃っていただろう。もしノーと言われても撃つそれぐらい今の萌乃は冷酷だった。
「ことわ…」
バン、バン。両手の人差し指を撃つ。
「これで、銃引けないね?」
くすりと笑う萌乃を見て男はやばいと思った。指はもちろんついているし、ちょっと痛いぐらいなのだが、ルール上無くなった扱いだ。そのとき、娘が連れてきたのは可愛らしい友達ではなく、やばい奴だと理解した。仕方なく男は降参する。萌乃がしびれをきらすと本当にこめかみにゼロ距離で撃ちそうだと思ったのだろう。
「降参だ」
「やったー!!」
その時タイミング良く、凛々も駆けつける。が、場面を見て絶句した。萌乃が銃を父に突きつけ、反対の手を天高く上げて喜んでいるからだ。
「…やった…の?」
萌乃は凛々に向かってピースを向ける。
「これからよろしくね」
ウィンク付きのその笑顔に凛々は涙ぐみながらピースを返した。
「うん」
かくして、騒動は終わり、片付けに入る。凛々は男の前にたった。
「私が跡取りだと認めてくれる?」
男はばつが悪そうにしながら頷く。この状況でNOと言えば今はただの少女に戻って楽しそうにしている彼女が黙っていないだろう。あれはさすがの男でも怖かったらしい。
「あの娘と付き合っている間は認めてやる」
凛々は自分だけでは不足なのかと、不満だったが、そんな事よりも初めて認めて貰えたことが嬉しかった。
「ありがとう」
戦いの後には親子も少し和解した。が、問題が1つ。
「認めてはやるが、本当にあの娘と付き合うのか?」
「えぇ、約束だもの」
男は複雑な表情をしている。それもそうだろう。萌乃の一途さは普通ではない。普通の女の子ならそもそもヤクザとドンパチなんてしないものだ。
「あの娘はやばいぞ」
それは男のヤクザとしてではなく、父としての言葉だった。しかし、娘は聞かない。少女はすでに心を奪われていたから。
「仕方ないじゃない?」
ニコッと父に笑ってみせると、萌乃の元に向かって走っていった。
「仕方ない…か」
2人の少女は楽しそうに笑いあっていた。男は娘の親離れが少し寂しくもあったが、それ以上に強くなったことが嬉しかった。
「許すのは手をつなぐとこまでだからなー」
男も娘の元に走った。
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