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第一章 乙女ゲームの世界に生まれて
26 秘密その2
「俺は…男で、別の世界から来てて、この世界はゲームの中で、しかも破滅が決まっていたので、回避したくて」
あまり決めていなかったので、しどろもどろになりながら話しをすると、母がふらりと倒れ込みそうになり、父が支える。他は開いた口が塞がらない様だ。まぁ、意味わからんよね。俺も友達がこんなこと言った頭おかしくなったのかなって思うわ。
「お、男と言うのはどういう事なのです?」
シーンとした空気の中、母の震える声が響いた。
「えーと、俺は日本という国に住んでいた男なんです。だから…体は女の子なんだけど、今の心は男に近いというか…」
「日本!?どうして、リディアがその言葉を知っているんだい?」
日本に反応したのは父だった。この世界に日本はない。だから言っても妄想だと思われると思っていた。
「日本を知ってるのか!?」
「伝説の聖女様や、勇者様の故郷とされている国と言われているが、公表はしていない」
なるほど、それでか。黒髪を集めるなら基本は日本だよな。しかもゲームが作られてるのも日本だし。
「そんな事どうでもいいわ!おかしいと思っていたのよ。今までのリディアはどこへ行ったの?私の可愛いリディアは」
母は少しヒステリックを起こしている様に見えた。まぁ、今まで娘と可愛がってきた子供が、急に男です。日本人ですって…おかしくなるのも無理はないよな。しかし、リディアとして生きてきたのが、前の俺よりも短かったので、俺に傾いているだけで、リディアの記憶もある俺は別人ではない。
「お母様のリディアは間違いなく俺です。リディアとしての記憶もある。ただ、多分だけど前世の記憶が戻ってきた。それだけです。」
多分なのは、俺が、妹の頭突きしか思い出せないからだ。あれで本当に死んだとしたら…説明しにくい。
母は納得していない表情をしていて、さらに何か言おうとしていたが、父に止められた。
「リディア。2つだけ聞かせてくれ。君は勇者とか聖女になるための運命を背負っているのかい?」
「いいえ。俺はむしろ破滅して、死ぬ運命です。聖女は別にいます」
「それじゃぁ、リディアとしてじゃなく、今の君自身として、僕達を変わらず家族と思っているかい?」
「はい」
即答した。だって、あっちの俺の家族はいたけど、それでも、リディアとしてだけではなく、俺としても、家族と思えているから仕方ない。俺には両親が2組いて、兄と妹を持ってるってだけの事。あっちの両親と妹には会えないかもしれないけど、こっちの両親と兄が変わることはない。
「そうか。それじゃぁ、僕から言う事は何もないよ。お母様と話しがあるから連れて行くね。あ、破滅とか死ぬとかは、お母様が落ち着いたら、詳しく聞くからね」
母を連れて行く父の背中は大きく見え、眩しく思えた。認めてもらえた事が嬉しくて、少し泣きそうになったのは秘密だ。そうして父と母は部屋から出ていった。
「え~っと、二回目のいい雰囲気な所申し訳ないんだけど…僕は今すぐ破滅のとこ知りたいな~。リディアが破滅するならリディアの影武者のツバキはどうなるのかな?ねぇ?ヴァイス?」
兄達はポカーンとしながら一部始終を見ていたようだが、破滅って単語が引っかかったルイが責めるような目で見てくる。
「えーっとですね。乙女ゲームって知ってますか?」
「乙女ゲーム?」
「そう!女の子が、男と恋するゲームなんだけど…」
「男女が恋する事がなんでリディアにとって破滅になるんだい?」
「それは…リディアがお邪魔キャラなので倒してハッピーエンドだからです」
「まさかと思うけどツバキを身代わりにしようとか思ってないよね?」
「身代わりだと!?ヴァイス!途中まで難しくてよく分からんかったが、ツバキを身代わりにしようとしてるのか!?」
「ツバキに何かあったら許さない」
「私は身代わりだったのですか?」
ツバキの兄達怖すぎる。マリさんやそんなに怒鳴らないでください。フィラさんも殺気がすごい。身代わりにしようとしてないから。結果なりそうだけど。あーツバキも泣かないでくれー。
「していない!わからないけどしてはない」
「「僕らとしては身代わりによって、リディが無事ならいい(です)」」
おい、兄よ。火に脂注ぐのやめてくれ。フランペとかレベルじゃねぇぞ?大炎上だぞ?
あまり決めていなかったので、しどろもどろになりながら話しをすると、母がふらりと倒れ込みそうになり、父が支える。他は開いた口が塞がらない様だ。まぁ、意味わからんよね。俺も友達がこんなこと言った頭おかしくなったのかなって思うわ。
「お、男と言うのはどういう事なのです?」
シーンとした空気の中、母の震える声が響いた。
「えーと、俺は日本という国に住んでいた男なんです。だから…体は女の子なんだけど、今の心は男に近いというか…」
「日本!?どうして、リディアがその言葉を知っているんだい?」
日本に反応したのは父だった。この世界に日本はない。だから言っても妄想だと思われると思っていた。
「日本を知ってるのか!?」
「伝説の聖女様や、勇者様の故郷とされている国と言われているが、公表はしていない」
なるほど、それでか。黒髪を集めるなら基本は日本だよな。しかもゲームが作られてるのも日本だし。
「そんな事どうでもいいわ!おかしいと思っていたのよ。今までのリディアはどこへ行ったの?私の可愛いリディアは」
母は少しヒステリックを起こしている様に見えた。まぁ、今まで娘と可愛がってきた子供が、急に男です。日本人ですって…おかしくなるのも無理はないよな。しかし、リディアとして生きてきたのが、前の俺よりも短かったので、俺に傾いているだけで、リディアの記憶もある俺は別人ではない。
「お母様のリディアは間違いなく俺です。リディアとしての記憶もある。ただ、多分だけど前世の記憶が戻ってきた。それだけです。」
多分なのは、俺が、妹の頭突きしか思い出せないからだ。あれで本当に死んだとしたら…説明しにくい。
母は納得していない表情をしていて、さらに何か言おうとしていたが、父に止められた。
「リディア。2つだけ聞かせてくれ。君は勇者とか聖女になるための運命を背負っているのかい?」
「いいえ。俺はむしろ破滅して、死ぬ運命です。聖女は別にいます」
「それじゃぁ、リディアとしてじゃなく、今の君自身として、僕達を変わらず家族と思っているかい?」
「はい」
即答した。だって、あっちの俺の家族はいたけど、それでも、リディアとしてだけではなく、俺としても、家族と思えているから仕方ない。俺には両親が2組いて、兄と妹を持ってるってだけの事。あっちの両親と妹には会えないかもしれないけど、こっちの両親と兄が変わることはない。
「そうか。それじゃぁ、僕から言う事は何もないよ。お母様と話しがあるから連れて行くね。あ、破滅とか死ぬとかは、お母様が落ち着いたら、詳しく聞くからね」
母を連れて行く父の背中は大きく見え、眩しく思えた。認めてもらえた事が嬉しくて、少し泣きそうになったのは秘密だ。そうして父と母は部屋から出ていった。
「え~っと、二回目のいい雰囲気な所申し訳ないんだけど…僕は今すぐ破滅のとこ知りたいな~。リディアが破滅するならリディアの影武者のツバキはどうなるのかな?ねぇ?ヴァイス?」
兄達はポカーンとしながら一部始終を見ていたようだが、破滅って単語が引っかかったルイが責めるような目で見てくる。
「えーっとですね。乙女ゲームって知ってますか?」
「乙女ゲーム?」
「そう!女の子が、男と恋するゲームなんだけど…」
「男女が恋する事がなんでリディアにとって破滅になるんだい?」
「それは…リディアがお邪魔キャラなので倒してハッピーエンドだからです」
「まさかと思うけどツバキを身代わりにしようとか思ってないよね?」
「身代わりだと!?ヴァイス!途中まで難しくてよく分からんかったが、ツバキを身代わりにしようとしてるのか!?」
「ツバキに何かあったら許さない」
「私は身代わりだったのですか?」
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