異世界転生だと思ったら乙女ゲームの悪役令嬢でした。

水無月 あざみ

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二章 レベル50までの道のり

9 2度目の呼び出し


「貴方のせいですわよ」

 2度目の呼び出し開口1発目に言われた言葉だった。
だんだん思ってきたが、俺、悪役令嬢よりいじめられる立場になってきてないか…?

「はい?」

「シュヴァ様が貴方と行くからって…」

 ヒックヒックと泣いている女の子が後ろに数名いた。そんな事言われてもなぁ…。

「いたわ!!」

 同い年ぐらいの方々から攻められていると、急に別の方から声がした。見ると、上級生の方々が数人詰め寄ってくる。

「あのー?」

 上級生はびしっとこちらを指差す。

「貴方のせいで私達パートナーを失ったのですわよ」

 why? なんの事だろう。

「レオルバ様が弟が男友達と行くのが、心配だから一緒に行くって…今朝、断られましたわ」

「シオルダ様もですわ!」

 お兄様方…? 何考えているんだ…。

「今からパートナを探す私達の惨めさ…」

「貴方のせいですわよ」

 俺のせいかな…?? 貴族の女の子ってお砂糖で出来てるかと思ってたけど、ことごとく夢を壊され、女性不審になりそうだ。

「大体、貴方がシュヴァ様を誘惑しているのがいけませんわ」

「そうですわ。リディア様を見習いなさい」

「リディア…を?」

 ツバキがどうしたのだろうか…? の前に誘惑してないから。

「貴方ごときが呼び捨てにしていいと思っていますの?」

「リディア様はシュヴァ様に魔力を持って行かれているのにあんなに優秀なのですわよ」

『『そうですわ』』

 これは…やっぱり俺じゃなくてシュヴァが弟と思われているパターン!?
 そしてツバキは順調に令嬢をこなしているようで、何人か信者がいそうな雰囲気だった。

「きっと、シュヴァ様は貴方が出来損ないすぎて気にかけてらっしゃるのですわ」

「そんな弟を双子のお兄様は心配して…」

「大体、貴方なぜ、シルヴィア家を名乗っているのですか? 勝手に名乗ってもいいと思ってらっしゃるの?」

 お! これは、俺がシルヴィア家の息子だと名乗るチャンス?

「それは、俺がシルヴィア家の息子だからです」

「何をおっしゃっているの? でしたらシュヴァ様はなんだというのです」

 俺は手をパンパンと叩いた。シュヴァに1人で行くと言ってもきっとくる。それがわかっていたので、この合図が聞こえるまでは何があっても出てこない用に約束していた。

「はいはーい」

 シュヴァが現れると女の子達がざわざわしだす。

「シュヴァは拾った子です。 学園に入学するために名前を一緒にしました」

 ペットと言っても良かったのだが、学園に魔物が入学しているのは良くないよな…。まぁ、先生方の中にはステータス見れる人とかいそうだからばれてそうだけど。

「なんですの…それ…。」

「パートナーって紹介してよ」

 女の子達は愕然としている。そりゃそうだろう。上級生は好きな人の弟を呼び出して言いたい放題していたのだから。同い年の方は…。

「でしたらシュヴァ様と結婚してもシルヴィア家には…」

「入れませんね」

『『いやーー』』

 玉の輿を狙っていた一部の女子は叫びだした。逆に、優秀な婿養子が欲しい方々や、純粋にシュヴァを好きな子達はギラギラと目を輝かしている。

「シュヴァ様にシルヴィア家と縁を切ってもらえば、彼は私のもの…うふふ」

などといった声がちらほら聞こえる。怖っ。

「飽きたから帰ろ。今回は怪我もしてないし、どうでもいいや」

 シュヴァに手を引かれ教室に戻るが、女の子達はそれ以上何も行ってこなかった。あまりの自体にまだ飲み込めてないのだろう。

 こうして、最悪のパーティーが始まろうとしていた。
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